年間/半期ベスト[2011年]

2011年上半期ベストアルバム【前編:BEST10対談】

2011年、上半期終わりましたね!各音楽メディアや音楽ブロガーさん、さらにTwitterのフォロワーさんたちの間でも続々と上半期のベストアルバムが発表されていますが、そんな中で当ブログも「わりと遅く」発表です。今回は、以前にもブログで【名盤合評 Kula Shaker - K】の記事と【相互インタビュー「洋楽を好きになったきっかけは?」】の記事を書かせていただいた、yaboriさんのブログ「時代を超えたマスターピース」との合同企画として、yaboriさんと対談形式でお互いの好きなアルバム10枚ずつを双方のブログで発表していきます。



対談『2011 上半期ベストアルバム』
[Y]yabori
[D]David


*********************

『トムの謎の踊りのやつ(笑)。あれは事件でしたね!』



D: こんにちわー。1ヶ月ぶりの対談ですね。
Y: こんにちは!さてさて今回は上半期ベストでしたね!さっそく出していきますか!?
D: えーと、まずじゃあ、上半期の音楽シーンの総括から軽く振り返ってみましょうか。大きなトピックとか出来事とか。何が印象的でした?
Y: 今年の上半期は、UKギターロック復活の兆しがありましたね!
D: ありましたね。yaboriさん的には、具体的にどんなアーティストが目立ってましたかね。
Y: Yuckとかマイルズ・ケインとか。素晴らしい作品が出ました!
D: あ、マイルズ・ケインまだ聴いてないや(笑)。
Y: 聴いて損はないっすよ!アークティック・モンキーズの新譜にもヒケを取らないと思います♪
D: アークティック・モンキーズも聴いてないという…(笑)。
Y: あらら(笑)。あと、ザ・ヴァクシーンズもかなり注目されてましたね。
D: そうそう、ザ・ヴァクシーンズね!あれは結構好きでした。僕はでも、まだまだUSの方が全然元気だったなーって印象ですね。
Y: 確かにまだまだUSですよね。
D: やっぱりまだブルックリンが面白いなーって感じでしたね。ペインズ(・オブ・ビーイング・ピュア・アット・ハート)もギャング・ギャング・ダンスもブルックリンだし。
Y: ブルックリンは熱いですね!まだまだいいの出て来ると思います。Davidさん的にはこの上半期、USの方をよく聴いていた感じっすか?
D: いえ、実はあんまり意識はしてなかったですけど…今あらためて見たら、上半期ベストアルバム10枚にはUSアーティストはあんまいなかったです(笑)。
Y: そうなんすか(笑)。じゃあ、上半期の世界的な動きはどう見てました?
D: 結構今年は、去年までのトレンドの流れを引き継いでる感じでしたね。新しいジャンルとかはなかったけど、シューゲイザーやチルウェイブやダブステップがまた進化して、次のフェーズに移ったなって印象でした。
Y: なるほど!ジェイムズ・ブレイクとかペインズがそれを牽引したみたいな!?
D: ジェイムズ・ブレイクは話題でしたね。でも自分はあんまし…でした。
Y: 僕もジェイムズ・ブレイクはあんまり聴けてないですね。どんなの聴いてました!?
D: よく聴いてたのは、あんまり流行とは関係なく、これまでも自分が好きだったようなメロディアスでポップなものですね。
Y: デスキャブ(・フォー・キューティー)とか、まさに流行に流されずって感じやと思いますね~。
D: そうそう。実はデスキャブはベスト10入ってます(笑)。yaboriさんは全体的にはどんな傾向ですか?
Y: 傾向的にはUKギターロックとインディー系とシューゲイザーですね!
D: なるほどね!そしたらたぶん、10枚挙げたら何枚かカブってるんじゃないかな。
Y: やっぱり(笑)。でも今年はダンス系やエレクトロ系は個人的に受け付けられなかったですねー。
D: そうですねー。僕も数年前はダンス&エレクトロ系はすごく好きだったんですけど、今年はほとんど聴かずですね。多分いい作品は出てるんだろうけど、なんとなく気分ではないって感じで。
Y: フレンドリー・ファイアーズは買う気満々で試聴しましたが、イマイチでしたね。すっごくパワフルなんだけど、別に俺が聴かなくてもいいやろみたいな(笑)。
D: あ、そうですか?僕はフレンドリー・ファイアーズはいい方向に向かったなって思いました。時代読めてるな、と(笑)。メトロノミーとかも、脱・エレクトロしてますよね。
Y: そうですね!メトロノミー、前作はあまり聴いてないけどエレクトロって印象があったけど、今作のあのレイドバックした雰囲気は好きです!
D: レイドバックは上半期の大きなトレンド・テーマだった気がしますね。ちょっと音数とかも絞ってたり。音圧もあえて抑えてるの多かった気がします。
Y: そうですね!メトロノミーの新譜なんかまさにそんな感じですし!モンチコンってブログの記事にはフリートウッド・マックに回帰してるってのがあって面白かったです。
D: あ、僕もモンチコンはたまに読んでます。結構フリートウッド・マックは、上半期で一番引き合いに出されたバンドでしたね。僕も「噂」を数年ぶりに引っ張り出して聴いてました。
Y: 僕はあと、ローファイ系に走りましたね~。
D: 確かにローファイ系はアツかった!ローファイで夏っぽいのとか。
Y: ローファイで夏っぽいのならワイルド・ハニーってのが凄く良かったですよ!
D: それ全く聴いたことないです!チェックせねば(笑)。あと思い出した!レディオヘッドのいきなりの新作リリースが結構事件でした。
Y: あートムの謎の踊りのやつ(笑)。あれは事件でしたね!

"Lotus Flower" by Radiohead


D: ではそろそろ、そんな上半期を振り返ってそれぞれのベスト10作品を発表しますか。
Y: そうしますか!

David Garle's 2011 上半期ベスト・アルバム TOP10POBPAH-belong

01. The Pains of Being Pure At Heart - Belong
02. Glasvegas - Euphoric /// Heartbreak \\\
03. Noah And The Whale - Last Night On Earth
04. Gypsy And The Cat - Gilgamesh
05. The Submarines - Love Notes / Letter Bombs
06. Secret Shine - The Beginning And The End
07. The Go! Team - Rolling Blackouts
08. Adele - 21
09. Death Cab For Cutie - Codes And Keys
10. Radiohead - The King of Limbs


davidgarle2011



boriboriyabori's 2011 上半期ベスト・アルバム TOP10
yuck-yuck

01. Yuck - Yuck
02. Toro Y Moi - Underneath The Pine
03. The Strokes - Angles
04. Arctic Monkeys - Suck It And See
05. Naked Hearts - Mass Hysteria
06. Miles Kane - Colour of The Trap
07. The Raveonettes - Raven In The Grave
08. Wild Honey - Epic Handshakes And A Bear Hug
09. Metronomy - The English Riviera
10. Bertoia - Modern Synthesis


yabori2011



Y: おお!一位がペインズ!
D: 何もカブってない(笑)!!
Y: 見事にですね(笑)。ペインズは入れることも考えましたが、やっぱり違う気がしたんですよね。
D: 聴いてないのが半分以上…6つもありました。2,4,5,6,8,10位が未聴ですね。チェックしなくては…(汗)。
Y: 僕も半分くらい聴けてないですね。雰囲気は分かるんですけど(笑)。今回はかなりマイナーなインディ系入れてますよ。ワイルド・ハニーとかネイキッド・ハーツとか。
D: ネイキッド・ハーツはYoutubeで何曲か聴きましたね。その時はあんまりグッと来なかったんですけど…。ちゃんと聴き直してみます。
Y: あっ!知ってはったんですか!是非聴いてみてください♪僕はDavidさんがペインズを一位にした理由がめっちゃ気になります。
D: んー、単純にメロディがいいからですかね。あとは、前作から結構音の感じが変わったじゃないですか。
Y: はい!ガッツリ変わりましたね!
D: 前作と同じような感じで作ってたら、たぶんそのアルバムは聴くし好きだっただろうけど、3枚目も聴く気になるかどうか…って。でも今回はあの変化がすごく好きでした。前作もあれはあれで好きでしたけど。
Y: 僕は逆に1stとその間までのEPが凄く好きで、ペインズにはそっち方向には進んで欲しくなかったんだと思いました。
D: なるほどねー。yaboriさん的に、ペインズは10位以内には入らずってことで、何位くらいでしたか?
Y: 恐らくペインズは15位くらいだと思います(´Д`)僕の中でペインズはスピッツに一番近い存在だと思ってたんです。だからこそ変わって欲しくなかったのかも。
D: なるほど。
Y: 実はYuckを試聴した時にペインズと一緒に聴いてたんですよ(笑)。
D: yaboriさんがYuckを一位にした理由もききたいです。
Y: Yuckの楽曲の初期衝動、メリハリ、ソングライティングにやられました。今年の上半期リリースされた中で一番のソングライティングなのはYuckだったように思います。
D: うん、あれはメリハリよかったですね!静かな曲と、ノイジーな曲のバランス。
Y: そこに完全にやられましたね(笑)。あとギターロック復活の兆しを感じましたし。
D: USオルタナの片鱗ですね。ヨ・ラ・テンゴとかにも似てますし。でも僕ん中でちょっと惜しい部分もあって、Yuckはあんまり上位ではなかったですね。
Y: オルタナ色強かったですね。ちなみにどこが惜しかったですか!?
D: 例えば「The Wall」とか、ちょっとメロディ単調かなって。イイ曲はすごくいいんですけどね。特に静かめな曲と、「Georgia」とかは大好きですけど。
Y: なるほど。「Georgia」は必殺ですね(笑)。あのアナログな感じも良かったですね。
D: あのザラザラしたギターの音は最近なかったので、懐かしいというよりも逆に新鮮でした。
Y: そうですね。もろに90年代みたいな。90年代と言えば、90'sリバイバルの波も来てますよね。
D: ブリットポップね。下半期はそこらへん期待ですね!
Y: そうです!それ以外にもソニック・ユースみたいな音を出すバンドも出てきてます。それがネイキッド・ハーツだったり(笑)。
D: Yuckが撒いた種で、そういうのこれからたくさん出てきそう。USからもUKからも。
Y: そうっす!下半期はそういうのを収穫しないと(笑)。
D: あとはダンス系で言うと、四つ打ちがもう飽和状態なので、ブレイクビーツとかトリップホップとか、ダンス系も90'sリバイバルがあったりしたらもうちょっと面白い気がします!
Y: それは熱い!第二のポーティスヘッドみたいな!
D: 第二のポーティスヘッドみたいなバンド出てきてほしいですね。本家もアルバム、年内には出るか出ないからしいですよ!
Y: そうなんですか!楽しみ♪


『チルゲイザーとかチルステップとか出てくるかも(笑)』


D: じゃあそろそろ、上半期のベスト・トラックとかも発表しちゃいますか。
Y: はい!行きますか!
D: 僕はペインズの「Belong」です。アルバムと同じで面白くないですが(笑)。

"Belong" by The Pains of Being Pure At Heart


Y: 「Belong」ですか!やっぱり一曲目から変化がわかりますもんね!僕はトロ・イ・モアの「Before I'm Done」です。
D: マジッすか!ジャケがダメで聴いてない…(笑)。
Y: ジャケちょいキモいですけど、凄い傑作でしたよあれ。チルウェイブで括られてるけど、遥かその上をいってますね。
D: トロ・イ・モア、今度試聴してみよう(笑)。
Y: もっと言うなら去年のMGMTに一番近い作品だったような気がします。
D: それは俄然聴きたくなってきました!
Y: 是非に!音の小宇宙みたいな作品ですよ♪
D: チルウェイブと言えば、あの辺はまだまだ続きますかね?
Y: 日本からもホテル・メキシコなんかのバンドが出るくらいですから、もっと広がる可能性は十分にあると思いますよ。
D: そうですね。もっと細分化して、「チルゲイザー」とか「チルステップ」とか出てくるかも(笑)。まあ、メディアが勝手に名付けるだけなんですけどね。
Y: 細かっ!みたいな(笑)。トロ・イ・モアはモンチコンではチル・ソウルみたいに言われてますけどね(笑)。
D: 上半期がかなり豊潤だったので、下半期も楽しみですね!ジャンルもいろいろ出てくるし、ジャンルに捉われない新しい人たちも期待ということで。
Y: そうですね!期待!

"Before I'm Done" by Toro Y Moi




D: では最後に、まだアルバムは出てないけど、たぶん下半期にデビュー盤出すようなアーティストで期待してるのとかあります?
Y: それってかなり新人っすよねー。うーんいたかなー。Davidさんは何かいますか!?
D: そうだな、DOMってバンドですね。たぶん秋ぐらいにはアルバム出るんじゃないかと思いますけど。
Y: DOM!?どんなのですか!?
D: 「Living In America」って曲、今度Youtubeで探してみてください~。一言で言うと、MGMT・ミーツ・パッション・ピットかなー。
Y: おっ!でもそのMGMTはセカンドじゃなくてファーストの方みたいですねー。今度チェックしてみます!
D: 何だかすごくテキトーな表現しちゃった気がしますけど(笑)。
Y: (笑)

"Living In America" by DOM



2011年上半期ベスト 後編(11位~30位+10枚)


来たるデビューアルバムに「Living In America」は収録されない可能性も高いので、ぜひこのEPでゲットを。

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