ライブレポート

ライブレポート:Chris Chuチャリティアコースティックライブ@原宿VACANT

The Morning Bendersのギター&ボーカル、クリス・チュー(Chris Chu)君による一日限りのアコースティックライブが9月13日に原宿VACANTにて行われました。


chris_chu


このライブは事前に会場にメールで申し込みをした、先着の数百名のみの招待制という結構プレミアム度高めなイベント。自分はツイッターで情報を知り、申し込み開始から40分後くらいに申し込んだので運よく行くことができましたが、申し込み開始当日のうちに定員になって受付は終了した様子。


会場となったVACANTは普段はライブスペースではなく、わりとトークショーやアート展、映画上映など、様々な形態のアートを楽しむイベントスペースであるらしい。余談ですがここは原宿の竹下通りを抜けてムラサキスポーツ脇の小道に入り、しばらくして左に曲がったところにあるのだけど、かつて自分がよく行っていたショップDEPT原宿店があった場所でした。いつの間に変わったんだね。


当日は20時開演。10分ほど前に中に入ると、建物の2階にある会場は壁も床もすべてフローリングで、裸電球のオレンジの光によって柔らかで暖かい雰囲気の広々としたスペースに、なんと古風な柄の座布団がたくさん。後方の壁際にはベンチも置かれていた。この座布団やらベンチに座って、なんだか会場に集まった人(やはり女性率高い)はとてもリラックスしたムードでチュー君(親しみを込めてこう呼ばせていただきます)の登場を待っていた。


会場にはステージのような一段高くなった場所はなく、ドアのある壁際にチュー君が座るであろうイスがポツンと一つ置かれているのみ。ぐるりとそのイスを囲む最前列の人はチュー君に手が届きそうな近さ。


定刻過ぎに、その非常口みたいなドアが開いてチュー君が登場すると、とりあえず無言で座りギターを抱える。演奏はサム・クックのカバー曲からスタート。木で囲まれた空間だからか、アコギの音との相性も良く非常に心地よく音が響いていて、弦の上を指が滑る時の「キュイッ」という音もクリアに、反響し過ぎない程度に響いていた。そしてチュー君の声はというと、これがもう安定感抜群なのだ。音程が本当に正確で、危なっかしいところが全くなく、時に絞り出すように力強く歌う部分もあれば、溜息のように優しく囁く部分もあり、CD音源の通りなんだけどCD以上にクオリティが高かった


続いての2曲目はThe Morning Bendersのアルバム「Big Echo」から「Promises」。CD音源の通り、タメのあるリズムもしっかりとアコギでリズムを取り、アコギと歌だけなのにまるでバンド演奏がそこで鳴っているかのような感覚も覚えた。途中、英語でオーディエンスとのコミュニケーションもあったのだけど、すべて英語であまり聞きとれなかった…。あれだけ日本語でツイートしていたので、日本語でのMCもあるかと期待していたのだけど。どうやらリクエストなども募っていた様子。カーディガンズの「Love Fool」リクエストしたかったな。


個人的には、ビートルズのカバー「Blackbird」がよかった。イントロの繊細なギターのフレーズを崩すことなく、本当に丁寧に一音一音発していて、なんだか原曲に対するリスペクトが感じられたし、他のカバー曲も原曲の良さを崩すことなく歌い上げていたと思う(いくつかの曲で突然あっさりと終わらせることも多かったけど)。また、新曲「Virgins」も披露。それからフリートウッド・マックのカバー「Dreams」では途中、チュー君のすぐ隣の壁際にいた若い外国人女性が立ってコーラスを添えていたけど、これもピッタリとハマって美しいハーモニーを奏でていた。噂ではチュー君のカノジョという情報もあったけど、あくまでツイッター上の噂なので、女性ファンの皆さんガッカリしないように…。


ファーストの曲とセカンドの曲、そしてフリー配信されたカバー曲集「The Bedroom Covers」などからバランスよく配されたセットリスト、いよいよクライマックスは名曲「Excuses」。この曲の「ダン ダラン ダラン ダラン」(←活字にするとなんかヒドイ)のコーラスをみんなでするのはとても楽しいし、ハッピーな気分になる。サマソニの時もこの曲をみんなでシンガロングしたけど、多幸感で場内が満たされてたし、あの一体感というか親密感は感動的ですらあったな。


演奏が一旦終了すると、チュー君は感謝のあいさつを述べた後、正面左右にお辞儀をしてドアを自分で開けて去っていった。アンコールで再び自分でドアを開けて入ってきたのだけど、この自分でドアを開け閉めして出入りするのはなんだか結構カッコ悪いものだ。やはりアーティストはステージにサッと出入りできた方がいい、などと思いつつ、アンコールは再びサム・クックの曲で「A Change Is Gonna Come」。あどけなさを残しつつも、渋みも艶も持った声の持ち主というのはそんなにいるもんじゃないけど、サム・クックのカバーがサマになる若手のギター&ボーカルという点でも、彼は本当に才能豊かで類稀なアーティストだと思う。


アンコール終了後、例のドアからチュー君が出ていくと、日本人女性がCD販売や東日本大震災の復興義捐金の案内をした。日本人ではないチュー君が、日本のためにこうしてチャリティライブをしてくれたこと自体がすごくうれしいし、本当に日本のことを愛してくれているんだなと思った。もちろん自分も、微力ながら募金させていただきました。


彼はサマソニから1ヶ月近く滞在してたし、彼がときどきつぶやく日本語ツイートは多くの人を和ませた。つい先日はJetlag=時差ボケが大変、とツイートしていましたが(笑)、また日本にぜひ来てほしい。そしてその時は、もうちょっと日本語でMCしてほしい!まあ、自分が英語をもっと勉強しろという感じですがね(笑)。


■SET LIST
Bring It On Home To Me (Sam Cooke)
Promises
Mother and Child Reunion (Paul Simon)
Cold War
Blackbird (The Beatles)
Virgins
Wet Cement
Dreams (Fleetwood Mac)
Waiting For A War
All Day Day Light
Damnit Anna
Crying (Roy Orbison)
Excuses

-encore-
A Change Is Gonna Come (Sam Cooke)



今回のアコースティックライブとは無関係ですが動画をば。
The Morning Benders - Dreams (Fleetwood Mac Cover)






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