ライブレポート

ライブレポート:第二回Hostess Club Weekender@Yebisu Garden Hall DAY1

2012年6月23日に恵比寿ガーデンホールにて開催された第二回Hostess Club Weekenderの1日目に行ってきました。セットリストと共にライブレポートをお届けします。

HCW
The Cribs開演前。


まず、この日筆記用具忘れました。なのでライブ直後にメモを取れず、大雑把な感想になってしまいましたがご容赦ください。あとセットリストはオフィシャルで発表されたものを若干修正したものです。もしかしたら曲名に不備があるかもしれません。


Exlovers
第一回目の時はすんなり入場できたので、余裕カマして開演5分前に会場に行くと、なんと結構長く並んでいた。失敗。ようやく入場して、前回よりもかなり人が多い印象のフードエリアを急ぎ足で駆け抜けて2分遅れでステージエリアへ。既に1曲目が始まっていたけど、かなり混み合っていたのであまり前には行かずに入口付近で観ることに。

それにしてもまず驚いたのは、紅一点ローレルちゃんがボーカルオンリーだったこと。勝手にキーボード&ボーカルだと思い込んでた。4曲目の「Starlight, Starlight」で、チャイムのような音がないのが物足りなかったけど、音源をよく聴いたらあれはチャイムではなくてギターの音なのかも?しかしローレルちゃんはただ突っ立って歌うだけではなく、いくつもタトゥーが入った細い腕を動かしながら歌っていてかわいらしかった。

新曲も含めたこの日の演奏は、とてもキラキラしていて男女混声のハーモニーもばっちり。ラストの「Moth-Eaten Memories」のノイジーな展開もシメに相応しかった。

■Exlovers - setlist
You're So Quiet
Blowing Kisses
(New Song)
Starlight, Starlight
Just A Silhouette
Unlovable
This Love Will Lead You On
Emily
Moth-Eaten Memories




Cloud Nothings
ここでかなり前の方へ移動。ただ、あまりに前へ行くとかなり人口密度が高いので、身の安全を確保できるギリギリの位置についた。メンバーがステージに登場すると、先ほどのExloversよりも大きな歓声が上がり、注目度の高さが窺える。バンドの中心人物であるディラン・バルディはナードなメガネを掛け、生え際までニット帽を上げて被っていた。ドラマーは長髪だけど、帽子にメガネでなんとなくディラン君っぽい雰囲気。あと赤っぽいボーダーのポロシャツを着た短髪のギタリストはなんだかルーニーとか、サッカー選手みたいに見えた。

1曲目「Stay Useless」からスタート。新作の中でももっとも瑞々しいメロディーを持つこの曲で、一気に場内は沸点に。演奏や歌は多少粗いんだけど、それが90年代のグランジ系バンドやソニック・ユースっぽくて逆にかっこいい。なにより、荒削りな演奏でもグダグダ感が出ないのは、手数が多いのに一音一音を的確に叩くドラマーのテクニックによるものが大きかったと思う。それにドラム全体の音が、このままCD化してもいいくらいに非常にかっこよくバランスの取れていたのもよかった。

以降もアルバム「Attack On Memory」から矢継ぎ早にプレイ。どれも音源の1.5倍くらいのテンポだったような…。曲間にほとんどMCも挟むことなくアップテンポな曲が続いたので、ドラマーの体力が心配になったが、そんな心配をよそに長髪を振り乱して激しくドラムを叩きまくる彼になんだか心奪われた。ちょっとマニアックな話をすると、彼のドラムはバスドラ/スネア/フロアタム/ハット/クラッシュのみの極めてシンプルなセットを組んでおり、それであの激しいフレーズをプレイするのだからすごいセンスと体力の持ち主だと思う。

終盤のハイライトでプレイすると思っていた「Wasted Days」が早くも5曲目に登場。この日一番聴きたかった曲だ。元々アップテンポで8分超の長尺曲だが、さらにテンポを速め、途中のインプロパートもかなり拡大してトータルで20分以上は演奏していたように感じた。この曲のインプロパートのぶっ飛び具合が本当に気持ち良くて、ミニマルなベース、起伏に富んだドラム、ノイジーでフリーキーなギターの演奏を聴きながら、恍惚の時間を体感できた。ディラン君は終始アンプに向かい、客席には背を向けたまま無心にギターを弾いていて、演奏を心から楽しんでいるように感じられた。以前本人がインタビューで「同じ曲を同じように演奏するのは退屈だから、毎回ライブが楽しめるように『Wasted Days』にインプロを取り入れた」と言っていた意味がよくわかった。

結局Attack On Memoryの全8曲のみというセットリストで、ラストはアルバムのオープニング曲「No Future / No Past」。Slintのようにヒリヒリしたムードのイントロと、サビで爆発するボーカルのコントラストが本当にかっこよかった。そしてそこで絶叫をしているのが田舎の貧乏学生みたいな風貌の男だったことも含めて、さらにこのバンドが好きになった。

■Cloud Nothings - setlist
Stay Useless
Fall In
Separation
Cut You
Wasted Days
No Sentiment
Our Plans
No Future / No Past




Gaz Coombes
Supergrassのボーカル、ギャズのソロということしか予備知識がなく、曲も「Hot Fruit」を聴いただけという情弱かつ予測不能状態だったので、1曲目「Bombs」の浮遊感たっぷりなエレクトロにまず驚かされた。ステージ上はキーボーディストがいたり、ギャズやドラマーの手元にドラムパッドがあったりと、エレクトロニクスを駆使したロックサウンドになるとは思っていたけど…。続く2曲目、「Hot Fruit」ではイントロで何やらキーボード側のモニタートラブル?やたらと長いイントロの間、メンバーはアイコンタクトしたりジェスチャーでなにか伝えたり、スタッフが出てきたりとちょっと緊張した一幕も。しかし特に問題なく最後までこなした。

ギャズは以前より少し恰幅がよくなったように見えたが、相変わらず鋭い目とダンディーなモミアゲでかっこいい。あんなにインチキくさいパープルだか濃紺のスーツを着ても全然ダサくなく、むしろロックスター然としてしまうあたりが風格を感じさせた。もちろんSupergrassの曲はやらなかったが、それだけ今回のソロ作はSupergrassとは別物であり、中途半端な気持ちで作ったものではないのだろう。

■Gaz Coombes - setlist
Bombs
Hot Fruit
Whore
Sub Divider
Universal Cinema
White Noise
Simulator
Sleeping Giant
Fanfare
Break The Silence




Mystery Jets
4作目をリリースした絶好のタイミングともあって、フロアはこれまで以上にお客さんでいっぱいに。ボーカルのブレインはボヘミアンというかヒッピーというか、よくわからないけどフリンジ付きの黒いジャケット姿がキマっていてオシャレ。

自分は3rdしか聴いたことがないのだけど、次の曲を紹介したり、イントロが鳴らされるたびに大きな歓声があがっていたことからも、彼らがこれまでも地道にいい曲を書いて確固たるファンベースを築き、代表曲を中心にセットリストを組んでいるということが窺えた。特に2ndからの人気曲「Young Love」は最初の一音が鳴らされるやいなや特大の拍手によって迎えられた。音源でデュエットしたローラ・マーリングはもちろん不在であるものの、ウィリアムがコーラスを添え、ポップで親しみやすいメロディによって彼らの中でも最高のアンセムとなっていた。

■Mystery Jets - setlist
Someone Purer
Half In Love with Elizabeth
Serotonin
Greatest Hits
Saviour
Radlands
Sister Everett
Veiled In Grey
Young Love
Two Doors Down
Lost In Austin
Flakes




The Cribs
この日初めてステージ後方にバンドロゴの入ったスクリーンが吊るされ、いよいよ本日のヘッドライナー登場。正直、彼らはヘッドライナーというには少し物足りない気もしたけど、個人的には2012年上半期最もアツかったバンドのひとつなので不満はナシ。ジョニー・マーが抜けた後とあって、メンバーはジャーマン3兄弟にサポートギタリスト1人を加えた4人編成。このサポートギタリスト、ライブ中は気付かなかったんだけどどうやらNine Black Alpsのメンバーだったらしい。

さて、「ボクタチ、クリブスデス」という第一声に続き、1曲目は最新アルバムからアルビニ録音による「Chi-Town」でスタート。オープニングに相応しい、イントロからフルスロットルで突っ走るパンク・チューンだ。おかっぱ頭がなんだかかわいらしいライアンはぴょんぴょん飛び跳ねながら、上からマイクに噛みつくように前のめりに歌い、マイクスタンドが倒れたりしてもお構いなしといった具合。熱が入り過ぎて、襟ぐりの広いTシャツがどんどんズレ、しまいにはワンショルダー状態になっていた。半袖Tシャツなのに片方の袖は手首辺りまであるという(笑)。対してゲイリーは結構冷静。彼がメインボーカルを取る「Cheat On Me」では見事にタイトルコール部分で音程を外していたけど、なぜか彼らの暑苦しい演奏を聴いているとそんな粗さはどうでもよく思えてくる。かたやドラムのロスは、ドラムセットの上に立ったままプレイしたりと終始パワフル。

ライアンもゲイリーも途中何度か日本語MCを披露したが、その中でも傑作は「タイフウガ、クルトキハ、カサヲワスレズニ!」というもの。誰が教えたんだ(笑)。ライアンは客席にダイブしたり、ファーストアルバムからのリクエストをオーディエンスから募ったりと、ライブを盛り上げるためのファンサービスも旺盛。あと「Be Safe」では、「語り」を流しつつそれに合わせた映像をスクリーンに映しながら演奏しており、それも楽しめた。予定よりも早い時間に終わったものの、非常に中身の濃いライブだった。

■The Cribs - setlist
Chi-Town
I’m A Realist
Cheat On Me
Glitters Like Gold
Come On Be A No-One
Hey Scenesters
Anna
Bolt Hole
Mirror Kissers
Jaded Youth
Another Number
Baby Don't Sweat
Be Safe(AUDIO VISUAL)
We Were Aborted
Bovine
Mens Needs
City of Bugs
Arena Rock Encore




2日目は不参加だったのだけど、この1日でかなり満足の内容。ベストアクトはやはりCloud Nothings。今一番「キテる」と思っているバンドをこのタイミングで観れたのはかなり嬉しかったし、予想していたものよりも遥かに素晴らしいライブだった。しかも他のバンドのセットチェンジ中にフロアに現れては、握手やサインやハグににこやかに応じているディラン君が本当に気さくでいい人すぎて高感度がさらにアップ。次回は場所をZepp Divercityに移して11月開催。会場の規模も大きくなるわけで、今から出演アクトの発表が楽しみだ。

cloud_nothings
ファンと気さくに絡むディラン・バルディ君




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