Fuji Rock & Summer Sonic

日記:フジロックフェスティバル2012 Pt.3 日曜日編

フジロックフェスティバル2012の日記的レポートです。今回は日曜日について書きました。

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グリーンステージ最後部からの壮観な眺め



【7/29 sun 3日目】
前日と同様に、苗場プリンスから会場に向うのにキャンプサイト内の道を登って並ぶ。この日はロープ張ってるスタッフもいたけどあんまり意味なし。スタッフの目の届かないところまで列が長く伸びすぎて、もはや最後尾がどこかもわからない状態でした。


■cero
全員が白い頭巾と金色のスカートで登場。なんでも彼らの所属レーベル「カクバリズム」からとって、「バリの正装」というコンセプトらしい。で、MCでそんな説明をいちいちユルくやるあたりも、なんだか朝一のヘブンのムードに合っていて和む。時間帯を意識してか持ち時間の都合か、「大停電の夜に」や「マクベス」などゆったりしたバラード曲は演らなかったので、いつか夜のヘブンでこれらの曲が聴きたいです。


■GALACTIC
ALT-Jに向かう途中で立ち寄り。ジャズやヒップホップを絶妙にミックスしたファンキーなグルーヴとブラスの音がとても心地よかったです。


■ALT-J
まず感じたことは、演奏が結構うまいということ。音響もよく、ドラムはスネアやハットの高音がビシッ!とシャープにキマっている感じ。牧歌的なメロディー、浮遊系のシンセ音、硬質なビートがうまく融和していてとても気持ちいい音でした。


ALT-Jのあとはワールドレストランでパエリアを食す。HOWLERはBGMとして音だけ聴いてました。

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ワールドレストラン内「EL GOBLIN」のパエリア。サングリアとセットがお得


■MICHAEL KIWANUKA
CDでは、ミキシングのせいもあるけどモロにマーヴィン・ゲイやオーティス・レディングらに倣った(いい意味で)古典的なソウルの焼き直しという印象だったけど、生で聴くと非常にモダン・ポップスな側面やシンガーソングライタ―然とした雰囲気が感じられ、普遍的なグッド・メロディーの魅力があらためて浮き彫りに。もちろん、声の素晴らしさは言わずもがな。個人的にはヘブンとか奥地のステージで観たかったな。


■井上陽水
グリーンステージの一番後ろの斜面に登って観ました。フジロック参加13回目にして、この位置で観るのは初めてかも。井上陽水の姿はごまつぶ程度の大きさにしか見えなかったものの、ここから眺める風景は壮観。背後の山に反響して響き渡る感じも素敵でした。人々のカラフルな服や帽子があちこち行き交う光景もよかったです。


■FUCKED UP
この日最も楽しみにしていたアクト。向かう途中、「Queen of Hearts」のリハの音が聞こえ、テンション上がる。5分ほど前にホワイトステージに到着すると、なんと最前列すら人がまばらな状態。これは「フロントマンが客席に降りてきて客を襲撃する」という評判のせいなのか?そんなわけで、前の方は空いているものの、少し距離を置いて観ることに。そこへメンバーが登場。ボーカルのダミアンは紫のTシャツと短パン、キャップ姿。いきなり1曲目「Queen of Hearts」からスタートすると、今までどこにいたのかと思うほどたくさんの人が前方に押し寄せて大モッシュ大会。スペースが空いている分、モッシュの動きが激しい!さらに演奏開始から1分と経たないうちに、ダミアンはキャップもTシャツも脱ぎ短パン一丁で客席乱入。だったら最初から短パン一丁でいいのに、と思いつつも、彼にとっては「脱ぐ」という行為が重要なパフォーマンスなんだろうなーと思いました。

そこからはダミアンの独壇場。彼に抱きついたり、マイクで歌ったり、自分の帽子やサングラスを掛けさせる人など、オーディエンスもダミアンに絡みまくってカオス状態に。ダミアンは途中から短パンも脱いでパンツ一丁になったけど、汗でピタピタなうえにパンツが少しズリ落ちて半ケツ状態なので、いつ事故が起こることやらヒヤヒヤ。音はハードコアパンクだしボーカルは絶叫に近いし、モッシュ&ダイブだらけのライブなんだけど、彼らはどこかファニーで、普通のハードコアとは完全に別物でした。それはダミアンのお茶目でフレンドリーなキャラクターと、女声コーラスを交えたキャッチーなメロディーによるのだろうと思います。

ダミアンはMCで「日本のオーディエンスは世界一クレイジーでハードコアだ!」みたいなことを言っていたけど、たぶんお世辞じゃなくて本心で感動したんじゃないかなあ。海外のライブの動画を観ても、この日ほど熱狂的なオーディエンスの姿は見られなかったし。終盤にはオーディエンスの帽子をいくつ積み上げて被れるか?みたいなことに挑戦し、その後でちゃんと「えーと、この帽子は誰のかな?ああ君のね、はい。次、この帽子は誰かな?」みたいに一つずつ返却していたりと、場内も微笑ましいムードに包まれていました。この日のベストアクトは彼ら。


こんな雰囲気でした


■JACK WHITE
バンドメンバーが男性オンリーのパターンと女性オンリーのパターンがあり、その日の朝の気分でどちらか決めるらしい。この日は女性パターンでした。それも全員ガーリィな水色のドレスに身を包んでいて、みんなかわいらしかった。ジャックは水色のスーツ姿。ラストはThe White Stripesの名曲「Seven Nation Army」で大合唱が起こりました。


■JAMES IHA
ジャックがラストに「Seven Nation Army」をやることは予想していたのでそれを見届けていたら、イハに10分ほど遅刻。自分は新作「Look To The Sky」は未聴だけど、98年の名盤「Let It Come Down」が大好きなので、このアルバムからたくさん曲を聴きたいなと思ってたんだけど、最終的に1曲も聴けず。このアルバムからの曲は最初の方に「Be Strong Now」を演っただけだったらしい。

正直この時間帯は、イハを観るかホワイトステージでExplosions In The Skyを観るかが今年のフジ最大の悩みどころだったものの、結局「Let It Come Down」の曲が聴きたくてイハを選んだので、この選択は失敗だったと思う。おまけにEITSの方はベストアクトに挙げる人も多かったのでより一層後悔の念が大きいです。イハは数曲でイントロをミスって演り直していたし、新曲の中にはあんまり好きじゃない感じの曲もあったり…。スマパンの「Mayonaise」を演奏してくれたことだけが唯一の救いでした。


■ELVIS COSTELLO AND THE IMPOSTERS
57歳にして、今まで観た中コステロの中で一番若々しかった!もう初っ端から「(What's So Funny 'Bout) Peace, Love & Understanding」や「Radio Radio」、「Watching The Detectives」など、キャッチーでパンキッシュな名曲の連打。これには若い人たちも驚いたことだろう。それにしてもこの人の声はいつまでも当時のままの瑞々しさを保っているのがすごい。

この頃から、なにやら空が怪しい雰囲気。遠くの空では稲光が。3日間雨降らなかったけど、ついにここで雷雨になってしまうのか・・・?という不安がよぎる。そんなわけで、本当はコステロをもっと観たかったんだけど雷雨になってからではトイレとご飯が面倒臭いことになるので、早めに済ますことに。オアシスでくそマズイご飯(どの店の何というメニューかは伏せます)を買ってレッドマーキーの中で食べつつ、The Shinsを待つことに。


■THE SHINS
間もなくグリーンステージで始まるRadioheadのせいなのか、レッドマーキーのトリにもかかわらずお客さんがとても少なくて残念。それにしてもボーカルのジェームス・マーサーは高音が良く伸びる、素晴らしい声の持ち主だとあらためて感じました。時間が経つにつれどんどんお客さんが減っていって…はい、自分も途中で抜けました、ごめんなさい。


■RADIOHEAD
コーチェラ、ボナルーでの彼らのパフォーマンスをウェブストリーミングで観て、もう今回も絶対に素晴らしいものになるに違いないという確信を持って大いに期待していましたが…。正直言うと、期待したほどではなかった。彼らとしても調子が絶好調ではなかったのかも?例えば2曲目に披露した「Bloom」なんかは、絶妙なタイミングでずらした複数のリズムパターンの組み合わせによって生まれる、独特の揺らぎや違和感のようなものが魅力の曲だと思っているんだけど、なんだかこの日はリズムがきれいに揃えられてしまっていて、あの「揺らぎ」がほとんど感じられなかったなーと。5曲くらい観てから一度At The Drive-Inに行って、1回目のアンコールの時にまた戻ってきたわけですが、セカンド作からの「Planet Telex」もアレンジが微妙。もちろん、この曲を演ってくれたこと自体は嬉しい。でも、無理やり今の彼ら流にアップデートしようとしていて、それが裏目に出て原曲の良さが失われてしまったように感じました。というわけでよかったことはよかったんだけど、元々ライブのクオリティが高いだけに最高だったとは言えない気がします。


■AT THE DRIVE-IN
さて、Radioheadを途中で抜けてこっち来たわけですが。伝説的なバンドの一時的な再結成ということで、かなりレア度が高いにもかかわらずRadioheadによってお客さんは少なめ。でも、あの場所には本当にコアなファンが集まっていて熱気が凄まじかったし、自分としてもあの第一回サマソニを(行っていたにもかかわらず)観逃した悔しさがあるので、13年越しの夢が叶って感激。セドリックはほうきにまたがって登場という意味不明なパフォーマンスな上にかなり太ってしまっていましたが。

セドリックがマラカスを振りつつ始まった1曲目「Arcarsenal」から、マイクスタンドをぶん回し、バスドラムの上からジャンプをキメるなどハイテンション。まあただ、再結成前と比べると声が高く細くなってしまっているので、以前のようなドスの効いたスクリームがないのがちょっと寂しい。オマーはコーチェラの時と同様、終始アクションほとんどなしで俯きがちに演奏。ときどき手をダランとしたりも。彼自身が発言しているように、再結成は同窓会的なものであり、なんのクリエイティビティも刺激しないのだろう。普段のオマーの活動がイマジネーションとクリエイティビティのカタマリなだけに、寂しいけど妙に納得してしまった。

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■DE DE MOUSE + Drumrolls
しばらくオアシスで打ち上げ的なこと(ちなみに毎年このタイミングで五平餅を食べるのが恒例)をした後、個人的な今年のシメのアクトとしてレッドマーキーへ。ステージ上にはデデさんの他、二人のドラマーが人力でドラムンベースのビートを叩いていました。最後にはデデさんが卓の上でシンセを立ち弾き。その姿がめちゃくちゃカッコよく、シメに相応しい盛り上がりでした。

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というわけでまた来年~


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あと最後にクリスタルパレステント内に立ち寄りました。この雰囲気好きです。しかしこの建物いつも湿度がめちゃくちゃ高いから苦手。
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