Fuji Rock & Summer Sonic

日記:サマーソニック2012 Pt.2 19日東京

サマーソニック2012東京、2日間行ってきました。前回の1日目に続き、2日目をざっくり振り返りたいと思います。

summersonic2012_10



去年はMidnight SonicとMidnight Danceが充実していたので4時までいたけど、今年は1日目は22時過ぎに帰ったので2日目も元気。まずはこの日唯一のマリンステージ、Vintage Troubleから。バンドロゴがあしらわれた垂れ幕がステージのだいぶ手前にあり、各楽器も中央にギュッと寄せられて、すごく狭いステージセット。この暑さの中、スーツでビシッとキメた黒人シンガーの動きが終始キレッキレで、フィギュアスケート選手みたいにくるくると高速回転する動きとかカッコよかったです。暑苦しい天気がお似合いのソウル・ファンク。サマソニはこういう音楽性のアーティストもっと増やしていいと思います。…それにしても一番最初、ステージ上のモニターからしか音が出ないPAのミスとか、ほんとあり得ないから!


しかし外は本当に暑い。でもここからはずっと冷房の効いたメッセだ~ということで急いでメッセに戻り、Twitter上でも高く評価してる人が多かったKindnessを観ました。でも自分は期待ハズレでした。ダークでビザールなムードの中、ねっとりしたホワイトファンクにナヨナヨ声が絡むという勝手なイメージとはだいぶ異なるステージ。女性のゴスペルコーラスもいるし、バンドの演奏自体はすごくしっかりしていて、思わず腰が動いてしまうほどにファンキーかつグルーヴィー。そんな中でボーカルのアダムの存在が異質すぎて、なんだかファンクバンドのステージに紛れ込んだナードな青年のようにしか見えなかったです。ボサっとした長い髪、猫背、よれよれのシャツ、タイトなパンツとここまで揃えばボビー・ギレスピーの片鱗でも見えそうなものだけど、彼にはそこまでのカリスマティックなオーラは皆無(アルバムジャケットの写真は結構カリスマティックな雰囲気あるのに)。なんだかそのアンバランスさが、似合わない高級スーツで着飾った田舎の大学生みたいに感じられて滑稽でした。さらには台車の上に寝そべってゴロゴロとステージを転がり、手足を痙攣気味にばたつかせるパフォーマンスがなんだかとってもおサムい…。言いすぎたのでこの辺でやめときます。


さて、去年に続いて2度目となるTribes。去年はまだシングルを数枚しかリリースしていない段階だったからか、地蔵なお客さんが多くて悲しかったのだけど、今回はまあまあ盛り上がってました。特に女性ファンが増えた気がします。ボーカルのジョニーは相変わらずよれよれシャツ姿で汚らしいけど、そこがまたワイルドでカッコいい。その上さらにセクシーでエモーショナルな声を絞り出すのだから、女の子たちがキャーキャー言うのも無理はないかなーと思います。


次は注目のUKバンドSpector。ボーカルは例の丸メガネとピッチリ七三分けに濃紺のスーツをビシッとキメて登場、80sのニューウェーヴ感漂うサウンドはWhite LiesやEditorsにも通じるけど、こちらはさらにダンサブルな要素や耽美なアート性、そしてスタジアムロック度が強くて、The Killersに近い存在とも言えそう。ライブで映える曲が多いのも彼らの強み。ラストの「Never Fade Away」は、壮大なサウンドとバリトンボイスがとてもマッチしていてカッコよかったです。


ステージは異なるものの、Tribes→Spector→そして次のToyというこの日のUK若手の流れは個人的に嬉しい。バックに映し出されたToyのロゴ以外、派手なライティングも何もないまま、前方に横一列に配置されたギター、ベース、ギター&ボーカル、キーボードからして「僕ら足元見ながら演奏します」感がプンプン。メンバーは皆前髪を長く垂らし表情がほとんど読み取れない状態で、ロクなMCもなくただひたすらうつむいて演奏、そんな佇まいがなんともクール。ただ、どの曲も性急なハンマービートにシューゲイザー風ノイズなところが少し一本調子に感じられて途中ダレました。

なお彼らの終演後、やや年配のお客さんが前方に突進してきて、ここからチャン・グンソクまで3時間粘るのか・・・と思ったんだけど、もっと早くから最前ゲットしてToyを観たグンソクファンもおそらくいるはずで、そういう人たちが彼らをどう思ったのかはちょっと気になります。まあ聴いちゃいないんだろうけど。もしかしたら「あら、ギターの彼もステキ」とか思うんでしょうか。

summersonic2012_08


ここで休憩。ご飯食べながらまったりとOther Livesを聴いたのだけど、とても心地よいアンビエントなサイケフォーク?といった印象。ときどき女性がボーカルを取ったりしてそれもまたよかったです。


次は、かつてのサマソニで苦い思い出(朝イチのダンスステージで死ぬかと思ったよ!)のあるPerfume。今年はマリンステージに出演ということで、メッセのスクリーンでちょこっとだけ観ることに。基本口パクなのは周知のことだし構わないんだけど、「チョコレイト・ディスコ」で「ディスコ!」の部分だけを甲高い素の声で連呼されるとなかなか辛いものがありました。それでも、やはりあの振り付けはいつ見ても素晴らしいと思います。


2日間でかなり移動しまくってお疲れ気味だったので、Castは後ろの方で座って観ました。CDは持ってるもののあまり聴き込めていない(数ヶ月前に買ったばかり)ので新鮮な気持ちで観れた半面、往年のファンのような感動は味わえなかったかな。


体力も徐々に復活してきて、Azealia Banksでは踊りまくろうと気合を入れる。というかお客さんがものすごく少なくて、かなり前の方でもスペースが十分にあったのでここぞとばかりに踊り狂いました。DJと男女二人のダンサーを従えてAzealia Banks登場。彼女はオシャレでカリスマティックなオーラもあります。アルバムがまだリリースされていない(来年の2月リリースだそう)ということで、概発のシングル曲やミックステープ「Fantasea」からの曲がほとんど。ほとんどの曲を2分くらいでフェードアウトさせてしまっていたし、45分の持ち時間だったにもかかわらず30分くらいであっという間に終了してしまいちょっと物足りない感も。でも「Fantasea」の中でも特に好きな「Jumanji」もやってくれたし、「1991」ももちろん披露して大変な盛り上がりを見せました。

ラストにキラートラック「212」を投下した後、曲を流しっぱなしでAzealia含む4人が袖に引っ込む。まだ時間あるし、また出てくるのかな?と思っていたけど、ただでさえ少ないお客さんがものすごい勢いでサーッと引いていったのにはビックリ。そんな勢いで去らなくても…。まだ音鳴ってるし、もう一回出てくるかもよ?その時にお客さん数十人しかいなかったら、日本もう来なくなっちゃうかもよ?とハラハラしていると、音が止まってそのまま終了。うーん、あれは本当はもう一度出てくるつもりだったけど、あまりにお客さんが減り過ぎてスタッフが止めたのでは、とか勘繰ってしまいました。ラストに、「Fantasea」の冒頭に入ってるProdigyの「Out of Space」やってくれたらめちゃくちゃ盛り上がっただろうなーとか思いました。


そしてThe Cardigansに移動。銘打たれていた「Gran Turismo」の全曲再現ライブかと思いきや、普通に代表曲やってました。果たして若いお客さんにどれくらい需要があるのか謎だったけど、蓋を開けてみれば自分がこの二日間観た中で最もマウンテンステージのフロアを埋めていて、90年代から彼らの音楽を聴いてきた身としてはとても嬉しい。ニーナは前半は黒いドレスにゴーグルみたいのがついた髪飾りを付け、ゴシックな雰囲気。途中で衣装替えして、後半は頭に木の枝のような飾りを付けたブルーと赤のドレスにチェンジ。どちらもすごくオシャレ。スクリーンに映し出された姿は確かに時の流れを感じさせたけど、チャーミングな笑顔とちょっとハスキーで伸びやかな素晴らしい歌声は不変。大好きな「For What It's Worth」もやってくれたし、「Lovefool」から「Rise & Shine」の流れも最高。ラストは「Communication」でしっとりと締めくくりました。


続いてはチャン・グンソクとプロデューサーBIG BROTHERのユニットTeam H。「グンちゃん」を見ておきたいというミーハー心丸出しでだったんだけど、これがなかなか楽しかったです。曲はアゲアゲのエレクトロ。グンソクは激しめのダンスでステージ中を動き回りつつ、歌ではなくて掛け声みたいな感じでアジテート。オーディエンスもかなり多くて、自分は結構前の方まで行ったんだけど、何やら光る「Team H」グッズを振っているコアなファン(ほとんどオバサマ)多し。

summersonic2012_09


Foster The People
既に今年1月の単独公演(その時のライブレポートはこちら)で、彼らのライブパフォーマンスはすごい!ということは実証済みなので、あの感動を再び味わおうとフルで観ました。結論から言うと、やはりあの時の狭い密室空間がもたらした熱気や興奮と同じレベルのものは味わえなかったです。でも単独とフェスでオーディエンスの熱気や一体感が違うのは当然だし、もちろん音響面も印象が全く違う。そんなことをものともしないほどに、彼らは今回もエネルギッシュ(それでいて知的なクールさもある)なステージを見せてくれました。

summersonic2012_07
ラスト「Pumped Up Kicks」で登場、ジャケにも描かれているゆるキャラくん。


土曜日の大阪では出演キャンセルとなり、それを巡る様々な議論を巻き起こしたJamiroquai。これはメッセ内のスクリーンで観ました。大阪に行かれたジャミロファンの皆様のために、ここはあえて深く触れずにおきます。


次は、27年ぶりの来日!というわけで観逃すわけにはいかないTears For Fears。とは言っても、自分もいくつかの代表曲しかしらないニワカですが。「Sowing The Seeds of Love」は昔日産のCMソングに使われてよく耳にしていたので懐かしいなーと思いながら観たし、「Mad World」も聴けて満足。当時からモジャモジャのカーリーヘアだったローランドさんは今も同じ髪型をしていて、声も艶やかでセクシーな感じ。さてそろそろNew Orderへ…とソニックステージを出ようとした矢先に「Everybody Wants To Rule The World」を持ってこられて、ついまたソニックに戻ってしまいました。この曲は80'sのコンピでよく聴いてましたね。彼らの最大のヒット曲である「Shout」は時間の都合で聴き逃してしまいましたが、やはりあの曲はラストに持ってきたんでしょうか、気になります。


さていよいよ本日のメイン、New Order!!7年振りの来日ということでマウンテンステージもぎゅうぎゅうかと思いきや意外にも人が少ない。おかげで中央の前方モッシュピット内に難なく行けました。しかしこの日はTears For Fearsも出演するし、80年代に洋楽の洗礼を受けた層もたくさんいるだろうし、そういう世代は絶対にニューオーダー観ると思ったんだけどどうしたんだろう。そんなわけでライブの方はインスト曲「Elegia」で静かに幕を開けつつも、その後は「Crystal」「Regret」「Ceremony」…といきなり名曲連発。特にRegretのイントロが発せられた時の歓声の湧きっぷりは凄まじかったです。「Krafty」は以前フジで観た時もそうだったけど日本語で歌ってくれたし、バーニーが「次の曲は人気のある曲だよ」と照れながら紹介した次の瞬間、スクリーンに「Bizarre Love Triangle」の文字が躍ったときは再びフロアが大熱狂に包まれました。マウンテンを埋めつくすほどのオーディエンスではなかったものの、間違いなくここにはコアなファンが集まっていたと思います。みんなが結構な勢いで踊るためか、だんだんとオーディエンスが間を取るために後ろに少しずつ移動してきており、自分はモッシュピットの最後列まで追いやられた&動くスペースがなくなったのでモッシュピットの出口付近まで避難。

バーニーは相変わらず不安定なボーカルだし、当然フッキ―はいないし、スティーヴンは自分の位置からだと恰幅のよいバーニーに遮られてほとんど見えないという状態だったけど、今回はキーボードのジリアンを初めて拝めたのが嬉しい。何の曲か忘れたけど、隣に立ったバーニーにキーボードを取られて大人しく手持ちぶさたしてた姿が忘れられません。

そして終盤、ついに来ましたあのキック音!「Blue Monday」のこのキック連打だけでマウンテンステージが歓喜に沸いたのは言うまでもなく、「うわあ明日月曜じゃん、仕事じゃん…!」みたいな悲壮感を漂わせつつもそんな現実を振り払うかのように一心不乱に踊る人多数。特に自分の隣にいたロザリオスのTシャツを着た女の子、すごく気持ちよさそうに踊ってたな…。これがラストかな、と思わせつつ、まだまだ「Temptation」というキラートラックがありました!この曲は自分にとって、ニューオーダーを認識して聴いた最初の曲であり(厳密に言うとニューオーダーの中で最初に聴いた曲ではありません、その辺の事情はこちらの記事にて)、大好きな曲なのでめちゃくちゃ嬉しかったです。哀愁を秘めつつも享楽的なメロディーとダンスビート、そしてキャッチーな「フゥ~ウウ」コーラス。ポップソングにこれ以上何を求める必要があろうか。最後まで素晴らしい選曲のうちにライブ終了して、会場から去って行く人も多数。でもステージ上はまだ何か続きそうな雰囲気を残している…。これ、もしかしてJoy Divisionタイムあるんじゃない?だとしたら、今出てっちゃだめじゃない?と思ってる間に、メンバーが再登場。

やはりアンコールはJoy Divisionタイム!まずは「Transmission」、続いての「Love Will Tear Us Apart」で再びマウンテンステージを熱狂の渦に。さらにはスクリーンにイアン・カーティスのモノクロのポートレイトと、「FOREVER JOY DIVISION」の文字。確かにこの演出はあざといというか、相当クサいと思うし、フッキーへの抵抗の意味も込められているのかもしれない。でもそんなことは深く考えず、とにかくバーニーの歌うこの名曲を、一瞬も聴き洩らすまいとか、イアンのこととか、いろんな思いを胸に抱きつつ無心で踊りました。 間違いなくこの日のハイライト。

summersonic2012_11

summersonic2012_12


自分用メモとしてこの日のセトリ載せておきます。

1.Elegia
2.Crystal
3.Regret
5.Ceremony
6.Age Of Consent
7.Isolation
8.Krafty (Japanese Version)
9.Here To Stay
10.Bizarre Love Triangle
11.586
12.The Perfect Kiss
13.True Faith
14.Blue Monday
15.Temptation
—————————
16.Transmission
17.Love Will Tear Us Apart


体は相当疲れていてもう全然動けない状態だったのだけど、今年のサマソニのシメとしてCalvin Harrisへ。実はマリンステージでのパフォーマンスを終えたリアーナが飛び入りしたりするのかなと淡い期待を寄せていたけど、結局それはナシ。でも締めくくりに相応しいパーティー空間でした。

summersonic2012_13


これにてサマソニ2012終了。また来年!今度のヘッドライナーは誰かな…。
関連記事
スポンサーサイト
Twitter RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加 はてなブックマークに追加
次のページ
初聴きディスクレポート Vol.38(2012年8月)
新着
ライブレポート:yule『symbol』リリースツアー「caravan」@月見ル君想フ
新譜リリース情報(2017年5月)
Albums of the Month (2017年4月)
ブログ7周年特別企画:年間ベスト・アルバム・クロニクル 1997-2016 〈第三回:2007-2011 インディー期〉
L'Arc~en~Cielのベスト・ソング50 ('92~'12年編)
新譜リリース情報(2017年4月)
Albums of the Month (2017年3月)
ブログ7周年特別企画:年間ベスト・アルバム・クロニクル 1997-2016 〈第ニ回:2002-2006 拡大期〉
新譜リリース情報(2017年3月)
Albums of the Month (2017年2月)
タグ
サマソニ      Summer   Sonic   2012   セトリ   レポート   日記  
プロフィール

PUBLIC IMAGE REPUBLIC

Author:PUBLIC IMAGE REPUBLIC
聴いた音楽の感想、リリース情報まとめ、ライブレポートなど

カテゴリ
QRコード

Page Top

Powered by FC2 Blog |

FC2Ad

| Template Design by スタンダード・デザインラボ