アーティスト別ベスト

The Flaming Lipsのマイ・フェイバリット・ソングBEST20

ひとつのアーティストの作品をじっくりと振り返り、個人的ベストソングを考えながら再評価を高めていくための不定期企画。今回は4月1日にリリースされた新作「The Terror」のリリース記念として、ザ・フレーミング・リップス(The Flaming Lips)を取り上げたいと思います。

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今とはルックスも雰囲気も異なる活動初期の写真。左端がウェイン


現代のインディーバンドの中でも、最も祝祭感と多幸感に溢れたライブパフォーマンスを行うことで人気の彼ら。活動の歴史は古く、今年で30周年を迎えます。今となっては、生まれ故郷であるオクラホマの州歌に彼らの楽曲が選ばれたり、2003年にグラミーの「ベスト・ロック・インストゥメンタル・パフォーマンス賞」を受賞するなど、国民的インディーバンドとしての人気を確立していますが、活動初期は猟奇的かつ退廃的なムードを漂わせ、ドラッギーでノイジーなサウンドを奏でるカルト的なバンドでした。

やがて彼らは、陽性のメロディーを持つUSオルタナ・ポップ、そして壮大かつシンフォニックなサイケ・ポップ、さらにはエレクトロニカを取り入れたドリーミー・ポップと、その音楽性を少しずつ変容させながら、他アーティストとのコラボ作やカバーアルバム、一曲で24時間という曲、映画製作、USB内蔵の頭蓋骨型グミ、ギネス記録への挑戦など、枠にはまることなく貪欲に新しい試みにチャレンジし続けています。

これまでにリリースされたオリジナルアルバムは、企画色の強い作品(カバー作・コラボ作)を除くと13枚。収録曲のほとんどがランクインするアルバムもあれば、一曲もランクインしないアルバムもあるなどかなり偏った結果になったので、上位20曲の他に次点の10曲も追加掲載します(それでも一曲もランクインしないアルバムが複数ありますが)。


■The Flaming Lipsのマイ・フェイバリット・ソングBEST20
※カッコ内は収録作品

まずは次点の10曲(30位~21位)から。

No.30 "It's Summertime" (10)
No.29 "Yoshimi Battles The Pink Robots Pt. 1" (10)
No.28 "Christmas At The Zoo" (7)
No.27 "One More Robot/Sympathy 3000-21" (10)
No.26 "When You Smile" (7)
No.25 "The Spark That Bled" (9)
No.24 "Chewin The Apple of Your Eye" (6)
No.23 "The Yeah Yeah Yeah Song
(With All Your Power)"
(11)
No.22 "God Walks Among Us Now: Jesus Song No. 6" (4)
No.21 "She Don't Use Jelly" (6)

続いて20位から1位まで。

No.20 "The Magician VS. The Headache" (5)
No.19 "Superhumans" (6)
No.18 "Slow Motion" (9)
No.17 "Sleeping On The Roof" (9)
No.16 "Feeling Yourself Disintegrate" (9)
No.15 "Jesus Shootin' Heroin" (1)
No.14 "Kim's Watermelon Gun" (7)
No.13 "Suddenly Everything Has Changed" (9)
No.12 "Waitin' For A Superman" (9)
No.11 "The Abandoned Hospital Ship" (7)
No.10 "The Gash" (9)
No.9 "They Punctured My Yolk" (7)
No.8 "Race For The Prize" (9)
No.7 "Buggin'" (9)
No.6 "Talkin' 'Bout The Smiling Deathporn Immortality
Blues (Everyone Wants To Live Forever)"
(5)
No.5 "What Is The Light?" (9)
No.4 "Be My Head" (6)
No.3 "A Spoonful Weighs A Ton" (9)
No.2 "Evil Will Prevail" (7)
No.1 "Do You Realize??" (10)


(1) 1st「Hear It Is」 (1986年)
(2) 2nd「Oh My Gawd!!!」 (1987年)※ランクインなし
(3) 3rd「Telepathic Surgery」 (1989年)※ランクインなし
(4) 4th「In A Priest Driven Ambulance (With Silver Sunshine Stares)」 (1990年)
(5) 5th「Hit To Death In The Future Head」 (1992年)
(6) 6th「Transmissions From The Satellite Heart」 (1993年)
(7) 7th「Clouds Taste Metallic」 (1995年)
(8) 8th「Zaireeka」 (1997年)※ランクインなし
(9) 9th「The Soft Bulletin」 (1999年)
(10) 10th「Yoshimi Battles The Pink Robots」 (2002年)
(11) 11th「At War With The Mystics」 (2006年)
(12) 12th「Embryonic」 (2009年)※ランクインなし
(13) 13th「The Terror」 (2013年)※未聴のため対象外
(14) ピンク・フロイドのカバーアルバム「The Dark Side of The Moon」 (2009年)※ランクインなし
(15) コラボアルバム「The Flaming Lips And Heady Fwends」 (2012年)※ランクインなし


先日のブログ記事「年代別・アルバム推定再生回数ランキング(1990年代編)」でも10位に挙げた「The Soft Bulletin」からの曲が、(リミックスを除き、UK盤ボーナストラックも含めた)全12曲中11曲もTOP30内にランクインしました。もし「フレーミング・リップス聴いたことない」という人がいたら、このアルバムから入るのを個人的にはオススメします。もしくは、まずはライブを観てみるというのもアリかもしれませんね。


上位10曲のみYouTube付きで紹介。


No.1 "Do You Realize??" (Live at Summer Sonic '09)

オクラホマ州の公式な州歌に選ばれた曲。せつないメロディーにのせて歌われる「君は気付いている?君の知っている人は、いつか皆死ぬんだよ」という歌詞が素晴らしすぎます。ラストの転調で涙腺決壊必至。自分の葬式で流したい曲ナンバーワン。ガーディアンの企画でも選出されてました。
The Guardian:Six Songs of Me: what would you like played at your funeral?(葬式で流したい曲)


No.2 "Evil Will Prevail"

この曲もせつないメロディー。後半、2分10秒あたりからピアノやドラムが入って盛り上がる展開が素晴らしいです。


No.3 "A Spoonful Weighs A Ton" (Live at Cox Center, OKC, 2011)

名作「The Soft Bulletin」から。シンフォニックなイントロから、ダイナミックなドラムの入る瞬間が素晴らしいです。


No.4 "Be My Head" (Music Video)

これはとんでもない泣きメロ。この曲が一番好きという人も多いのかも。


No.5 "What Is The Light?" (Live at Chicago, 2011)

静かなイントロから始まり、グルーヴィーかつシンフォニックに展開。この背景映像、すごいですね。


No.6 "Talkin' 'Bout The Smiling Deathporn Immortality Blues (Everyone Wants To Live Forever)" (Music Video)

爆裂オルタナ時代の名曲。ノイジーでパンキッシュながら、今の彼らにも通じる陽性なメロディーはしっかりとあります。


No.7 "Buggin'"

「The Soft Bulletin」UK盤のボーナストラック。こんないい曲がボートラ…。


No.8 "Race For The Prize" (Live at Summer Sonic '09)

ファン投票をしたら、「Do You Realize??」に次いでこの曲が2位なのでは。彼らの代表曲の一つ。


No.9 "They Punctured My Yolk"

ピアノとドラムロールによる哀愁漂う曲。夕暮れが似合います。


No.10 "The Gash"

壮大なゴスペル・クワイアと銅鑼がフィーチャーされた、スピリチュアルな曲。


【オマケ】
フレーミング・リップスと言えば、その万華鏡のようなサウンドをうまくまとめているのがプロデューサーのデイヴ・フリッドマン。彼について書いた過去記事があるので、興味のある方はこちらも併せてどうぞ(長いです)。
立体的な音の求道者―デイヴ・フリッドマンという魔法




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