ライブレポート

ライブレポート:下北沢インディーファンクラブ2013

※タイトルは便宜上「ライブレポート」としましたが、出演アーティストや楽曲に関する予備知識がほとんどないのでほとんど日記的な形式で書きました。

sif2013.jpg

去る6月23日、下北沢のライブハウス、イベントスペース、劇場、レコードショップなど16の会場でライブが行われるイベント「下北沢インディーファンクラブ2013」に行ってきました。このイベントは2010年から年一行事としてスタートしていますが、実は僕がその存在を知ったのは去年のこと。しかもその時には既にソールドアウトしていて、来年は絶対に行く!と密かに思っていたのでした。

シモキタという、割とよく訪れる街とはいえ、各会場の入場システムとか混雑具合とか全くわからない上に、出演アーティストも「名前は知ってるけど曲は知らない」みたいなアーティストばかり。邦楽アーティストってオフィシャルサイトとか見ても(海外アーティストと比べると)音源聴けないのが多いんですよね。それでも普段Twitterなどでよく名前を見聞きして、何となくよさそうだなーと思っていた人たちがたくさん出る、という印象でした。

このフェスのいいところは、

・チケット代が安い(4,500円)
・出演アーティスト数が多い
・インディー精神に溢れた個性的なアーティストばかり
・ちょっとした移動の合間もレコ屋とか寄ったりできる
・全アクトのライブ持ち時間が30分とコンパクト
・飽きたらすぐに、別の会場のライブに移動できる
・なので未知のアーティスト開拓にはもってこい


というところ。特に最後のが重要で、僕も何か新しい発見があればいいなーくらいの気持ちで、あまりキッチリと予定を立てずに、その時の気分次第で動こうという感じで臨みました。

リストバンド交換も混むだろうし、一番最初に観ようと思ったOGRE YOU ASSHOLEもめちゃくちゃ混みそうだったので、開演の1時間半前にリストバンド交換所である下北沢タウンホールに到着。しかし全然空いてて、リストバンド交換は一瞬で終了。OGRE~に向かうにはさすがに早すぎたし、タウンホールの真正面にあるディスクユニオンでちょうど「リストバンド付けてる人は中古品半額」というセールをやっていたので入店。あまり荷物を増やしたくないのでとりあえずThese New Puritansのファースト(国内盤)とQueenのベスト盤Ⅱのみを購入。2枚で450円。

それからOGRE YOU ASSHOLEの会場に向かうと、40分以上前だというのに結構長い列。それでも割と早い方だったようですぐ入場でき、前から3列目くらいをキープ。ライブは30分の持ち時間で「素敵な予感(alternate version)」と「ロープ(long version)」の2曲のみ(共に15分)というストイックな構成で、特に前者では耳をつんざくほどの轟音を響かせていました。その曲が終わると「こんばんは、OGRE YOU ASSHOLEです。あと1曲で終わります」といきなりの終わりの挨拶(笑)。しかも「こんばんは」って…まだ13時です。

OGRE YOU ASSHOLE - "ロープ(Long Ver)" TAICOCLUB '12


OGRE~終演後にTwitterのフォロワーさんと待ち合わせてしばし歓談。それから少し時間が空いたので、狭くてクラシカルな定食屋さんでカツカレーを食べました。おじいちゃんおばあちゃんが二人で切り盛りしてる感じのお店だけど、昔懐かしい日本のカレーという感じで美味しかったです。

次のアクトまでまだ時間があるので、近くにあったmona recordsでカルマセーキを観ることに。ボーカルの人はデキシード・ザ・エモンズにいそうな風貌で、ドラムの女性がコーラスを添えていて爽やかな感じ。

それからTOMMY THE GREATに移動。これは出演が発表された際にすごく気になった(もちろんEmmy the Greatを連想させたから)のでYouTubeでチェックしてみたら結構よさそうだったんだけど、ライブはそうでもなかった・・・。バンド名的に最近バンド組んだような若い人たちかと思ったら、普段は会社勤めしてそうな30代くらいで、ちょっとフレッシュさに欠ける感じ。2曲目くらいで次に移動。

おかげでTOMMY~のために諦めようとしてた(((さらうんど)))が観れることに。全員揃いの衣装(紺のジャンパーに、腕に黄色い布を巻いている)を着てて、ボーカルの人も貧相(←失礼)なルックスに似合わずハイテンションで楽しいライブだった。ゲストにceroの高城氏も登場。

次は、先ほどのmona recordsに戻ってKONCOS。ギターとピアノの男性2人組で、ほぼ全編でハモっており、しかもすごく美しい声とハーモニーでした。全国のいろいろな街をテーマにした楽曲もユニークで、ローカル電車に乗って全国の田舎町を旅しているような気分に。人が多くて蒸し暑かったのは参ったけど・・・。

KONCOS - "ムスカリンリン"


次はTeen Runningsを観ようと思っていたけど、せっかくなので新代田FEVERまで歩いて平賀さち枝を観ることに。この会場だけ他とは少し離れてて、でも歩いて10分くらいで移動できました。移動ルートは高級住宅街で、豪邸ウォッチャーの僕としてはとても楽しかったです。で、その平賀さち枝は、かわいらしい女の子だけどどことなく小悪魔臭も漂わせてつつ…(笑)アコギ一本で、とても叙情的なフォーク・ポップを聴かせてくれました。

シモキタに戻る途中ちょっと道に迷いつつ、しばし休憩を挟んでN.Y&Bicycleを観ようと会場であるReGに入ると、お客さんが少なすぎてちょっと心配に。しかし彼ら4人組はとてもいいバンドでした。演奏は全員上手くて、特にギター&ボーカルの人!ちょっとしゃがれたソウルフルな声でした。結構若そうな感じだったけど今後期待できそう。

N.Y&Bicycle(ニューヨークと自転車) - "夕暮ドライブ"


途中で入ってきたお客さんがなぜか濡れ鼠で、「ん?」と思いつつも外に出てみると、いつの間にか雨。傘持ってきてよかった。次はTurntable Filmsを観に会場に入って、「やっぱり混んでるなー、これは規制かかりそうだけど何とか入れた!」と思ったら会場を間違えており、慌ててClub QUEへ。その頃にはもう雨も止んでいて、何とかTurntable Filmsに間に合いました。

そして彼らはこの日のベストアクト。爽やかなギターロックから、組曲形式のクラウトロック、ポストロック、そしてパンキッシュなカントリー調まで楽曲の幅が幅広く、それらがすべて彼らなりのフィルターを通したもので単なる模倣ではないところもよかったです。しかも全員演奏がやたらと上手くて、曲によってはギター&ボーカルがシェーカー、ベースがカエル型のギロ(よくアジアン雑貨屋に売ってるような)、ドラムがトライアングル、サポートのキーボードが小さな鉄琴を演奏したりも。ラスト曲では各メンバーのソロパートもしっかり織り込みつつ、弦が切れそうなほどに激しくギターを弾きまくる姿もかっこよかったです。

Turntable Films / live DVD "Live at TakuTaku" trailer


次は同時間帯のランタンパレード、VIDEOTAPEMUSICと悩みつつHomecomingsを選択。この日初めて行くハコ、Daisy Barはかなり狭くて、そこにお客さんがぎゅうぎゅう状態だったのでメンバーもあまりよく見えなかったものの、とりあえずボーカルの子のもっさり一歩手前の髪型がよかったです。それにしても、今まで「You Never Kiss」しか知らなかったのだけど、思ってた以上に「いい曲」をたくさん書けるバンドでビックリ。これはハマりそう。

Homecomingsを20分ほどで切り上げ、ランタンパレードへ。すごくしっとりしてて雰囲気があってよかったです。その後はホテルニュートーキョーに向かうも、大所帯なせいかリハが長引いてスタートが遅れてる様子。そしてリハで満足してしまい、開始前に退出(笑)。片想いに向かったけどこれは入場規制中で、しかも入場待ちも長蛇の列。諦めて、ただいま大物俳優がDJ中というタウンホールへ。

その大物俳優とは浅野忠信。それにしてもタウンホール内の、照明が明るい物販スペースの、パイプ椅子が整然と並んだ休憩所の正面にこんな大物俳優がポツンと一人、淡々とアヴァンギャルドでサイケなレコードを流している姿はとてもシュール。この状況にどう接したらいいのかわからなくて、居心地が悪く感じられたのですぐに退出しやけのはら+ドリアンへ。ここでもまたceroの高城氏が登場して八面六臂の活躍ぶり。それから、「七尾旅人くんは観たいテレビがあるからということでここには来てないけど」との前フリで笑いを誘いつつの「Rollin' Rollin'」の後、スペシャルゲストとして平賀さち枝を迎え「DAISY」。実は先ほどの平賀さち枝のライブの時、「あとでやけのはらさんのステージに出ます」と言っていたのでした。彼女は自分のステージで「すでに3週間禁酒してる。もう一生飲みません!」と言っていたけど、やけのはらのステージに登場した際はテンション高めで、すでに飲んでるっぽい感じでした(笑)。

さて、このあとは各ステージのトリの時間帯。どれを観るか非常に迷ったけどトクマルシューゴを観ることに。しかしこちらも入場規制。しかもトリということで誰も途中退出しないので入場できず、やけのはらの後そのまま残ってceroを観ればよかった…と思いつつも、ここで何か新しい発見があるかもとポジティブに考えて、全く知らなかった木下美紗都と象さんズを観ることに。ショートカットで凛とした印象の木下美紗都によるピアノ弾き語りに、ギターとドラムを加えたトリオ編成。派手さはないけど、ほとんどのお客さんが座ってリラックスしてて、まったりと今日一日の疲れを癒してくれるような音楽でした。そこで飲んだビールがやたらと美味しく感じられました。

どれも見応えのあるアーティストばかりで、とても楽しめたので来年もまたぜひ行きたいです。それにしても各所で入場規制が掛かりまくっていたので、来年はチケット販売数を減らすのでは?と思ってしまうけど。チケット値上がりしませんように・・・!



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