アーティスト別ベスト

Pet Shop Boysのマイ・フェイバリット・ソングBEST40

ひとつのアーティストの作品をじっくりと振り返り、個人的ベストソングを考えながら再評価をしていこうという不定期企画。今回のお題はペット・ショップ・ボーイズ(Pet Shop Boys、以下PSB)です。

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末尾にアー写特集もありますよ


PSBは1984年にシングル「West End Girls」(UKチャート1位獲得)でデビューした、ニール・テナント(Vo)とクリス・ロウ(Key)によるUKのエレポップ・デュオ。壮大でシンフォニックなオーケストラが融合されたダンサブルなシンセ・サウンドと、メランコリックながらも非常に親しみやすいメロディ、そしてニールの繊細なハイトーン・ボイスといった要素が彼らの魅力と言えるでしょう。

デビュー以来、これまで一度もその手綱を緩めることなくコンスタントに作品をリリースし続け、最新のダンス・ミュージック・シーンともシンクロしながら、常に第一線で活躍している稀有な存在でもあります。メンバーは既に還暦寸前と50代半ばという年齢ですが、昨年のアルバム「Elysium」からわずか10ヶ月というハイペースで、今年7月にハイエナジーなダンス・アルバム「Electric」をリリース。ニールの声とともに衰え知らずな現役っぷりを強烈にアピールしてくれました。

僕にとってPSBは、人生で一番最初に好きになったアーティストでもあり、非常に思い入れが強いアーティストです。最初に出会ったとき自分はまだ9歳でしたが、当時PSBをモチーフにしたキャラクターのイラストを描いていたことと、「Domino Dancing」をよく歌っていたことは今でも覚えています。

いつもはこの企画はベスト30でやっているのですが、あらためて彼らの楽曲群をじっくり聴き直してみるとなんとも名曲の多いこと…。何しろキャリアが長い分、オリジナルアルバムも全12作品、B面集なども含めるとさらに多くのディスコグラフィーとなり、おまけに昔の作品は思い出バイアスもかかっていたりと、絞り込みが難航。そんなワケで、今回は初めてTOP40という増量版でやりたいと思います。

また、これまでこの企画ではカバー曲は選考から外してきましたが、PSBに関しては複数のカバー曲が代表曲となっているため選考対象としました。ただし、リミックスバージョンは対象外にしています。


■Pet Shop Boysのマイ・フェイバリット・ソングBEST40
※カッコ内は収録作品

[Discography] (一部)
(1) 1st「Please」1986年
(2) 2nd「Actually」1987年
(3) 3rd「Introspective」1988年
(4) 4th「Behaviour」1990年
(5) 5th「Very」1993年
(6) 6th「Bilingual」1996年
(7) 7th「Nightlife」1999年
(8) 8th「Release」2002年
(9) 9th「Fundamental」2006年
(10) 10th「Yes」2009年
(11) 11th「Elysium」2012年
(12) 12th「Electric」2013年
(13) ベスト盤「Discography: The Complete Singles Collection」1991年
(14) B面集「Alternative」1995年
※他にもベスト盤・編集盤・企画盤などいろいろ出てます。詳しくはウィキぺディア(English)にて。


まずは40位から31位です。

No.40 "Bet She's Not Your Girlfriend" (14)
No.39 "Was It Worth It?" (13)
No.38 "Happiness Is An Option" (7)
No.37 "I Get Along" (8)
No.36 "Closer To Heaven" (7)
No.35 "Se A Vida E (That's The Way Life Is)" (6)
No.34 "Only One" (7)
No.33 "London" (8)
No.32 "Heart" (2)
No.31 "New York City Boy" (7)

「Nightlife」からの曲がちょっと多め。このアルバムはタイトルの通り、バラードもディスコ・ナンバーも夜を連想させる曲が多い、最もコンセプチュアルな世界観が感じられるアルバムだと思います。「Se A Vida E」は聴くとなぜかビール飲みたくなる曲。あと「I Get Along」には元ザ・スミスのジョニー・マーがギターで参加しています。続いて30位から21位。


No.30 "Did You See Me Coming?" (10)
No.29 "You Only Tell Me You Love Me When You're Drunk" (7)
No.28 "What Have I Done To Deserve This?" (2)
No.27 "Euroboy" (14)
No.26 "What Keeps Mankind Alive?" (14)
No.25 "Up Against It" (6)
No.24 "Minimal" (9)
No.23 "For Your Own Good" (7)
No.22 "Dreaming of The Queen" (5)
No.21 "A Red Letter Day" (6)

ここ数年の作品からのランクインは少ない(実は「Elysium」と「Electric」は全曲試聴はしたものの、まだ入手していない)のですが、そんな中でも2009年作から「Did You See Me Coming?」が健闘。あと「Euroboy」はかなりアッパーなレイヴ・ナンバーで、久々に聴いたけどめちゃくちゃかっこいいですね。しかし何よりもここで特筆すべきは「What Keeps Mankind Alive?」ですかね。オペラというか演劇チックな独特のメロディーを持つ非常に面白い曲です。では続いて20位から11位です。


No.20 "One In A Million" (5)
No.19 "West End Girls" (1)
No.18 "Losing My Mind" (14)
No.17 "Being Boring" (4)
No.16 "Left To My Own Devices" (3)
No.15 "Casanova In Hell" (9)
No.14 "The Theatre" (5)
No.13 "I Wouldn't Normally Do This Kind of Thing" (5)
No.12 "Liberation" (5)
No.11 "Your Funny Uncle" (14)

上位になるにつれ、彼らの代表作「Very」収録曲が増えてきました。またデビュー曲「West End Girls」や「Being Boring」は初期の代表曲としても有名ですね。「Casanova In Hell」はメロディーからアレンジから音色のひとつひとつまで完璧に美しい名バラード、「The Theatre」はタイトル通りシアターの音響を感じさせるような重厚なオーケストラと、間奏での「Everybody! Everybody!(皆さん! 皆さん!)」のコーラスが印象的な曲、そして「Your Funny Uncle」はオールディーズのような懐かしさを感じさせる美メロ・バラード。


それではいよいよ10位から1位!それぞれYouTube付きでどうぞ。

No.10 "Paninaro" (14)

当時はあまりタイトルとかを意識せずに聴いていたので、しばらく「ガリレオ」って歌ってると思ってました。シングル「Suburbia」のカップリング曲ですが、再録バージョンが95年にシングルとしてリリースされています。


No.9 "Suburbia" (1)

で、そのシングルA面の方。オープニングがどうもマイケル・ジャクソン「Thriller」を思い出させますが、マイナーコードなAメロから一転してサビで明るくなる展開がとても好きです。


No.8 "Go West" (5)

日本ではこれが一番彼らの中で有名かな。ヴィレッジ・ピープルのカバー。2007年のサマーソニックで初めてPSBのライブを観たのですが、「Very」はリリース当時からめちゃくちゃ良く聴いていたのでいろいろな感情が溢れ出してしまい、この曲のイントロが流れ始めた途端にめちゃくちゃ泣きました(嗚咽まじりに。恥ずかしい…)。


No.7 "Yesterday, When I Was Mad" (5)

リリース当時は「Very」の中で一番好きだった曲。この頃日本でもレイヴ(ジュリアナとかマハラジャナイトとか)が流行っていて自分も好きだったので、この曲の持つ「レイヴ感」にヤラれました。これも「Suburbia」同様、サビでイッキにキャッチーになりますね。


No.6 "Shameless" (14)

この曲がB面とは・・・。「Go West」のB面ということで、特大ヒットを狙ったシングルだったんでしょうか。A面と同様、キャッチーな哀愁メロ+壮大なオーケストラ+四つ打ちハウスという黄金律で構成。


No.5 "Domino Dancing" (3)

先述の通り、子供の頃よく歌っていた曲。浮遊感のあるシンセのリフや時代を感じさせるオーケストラ・ヒットも素敵ですが、スパニッシュ・ギターによるソロやラテン風な間奏など聴きどころ満載。


No.4 "Home And Dry" (8)

それまでのゴージャスでダンサブルな路線から一転、生音を押し出しアコースティック寄りな作風となったアルバム「Release」より。イントロから繰り返されるシンセのリフが印象的な哀愁美メロ曲。「Release」はジャケットに花が描かれていたこともあり、母の日にCDをプレゼントにしたことも思い出です(今では自分のものになっていますが笑)。元々PSBは両親が大ファンで、それから自分も好きになったのでした。余談ですが2000年に行われた単独来日ツアーの際、両親にライブの情報を伝え「行ってきなよ!」と激プッシュ、そしてライブから帰ってきた両親が「声がCDのまんまですごくきれいだったー!」と感動していたのが思い出深いです。でも何で僕は行かなかったんだろう。


No.3 "A Different Point of View" (5)

わりと派手なダンス・トラックなのに歌ものとしても完璧なこのメロディー。サビの「Different, Different, Different」と繰り返す部分が特に好きですね。「Very」からの曲がこの曲を最高位として数多くランクインしましたが、他の曲も一切捨て曲なしの超名盤だと思っています。


No.2 "It's A Sin" (2)

歌謡曲風の哀愁メロディーが、殊に日本人の琴線に触れる名曲。とはいえこの曲は9ヶ国でシングルチャート1位を制するほどの世界的ヒットとなりました。この曲のようにPSBはドラマティックな曲が多いですね。


No.1 "Always On My Mind" (3)

カントリーのスタンダードで、1972年にブレンダ・リーによって歌われた曲のカバー。ちなみにエルヴィス・プレスリーもカバーしています。1位の曲がカバーなの?と思うかも知れませんが、この曲の最大のキモである豪華絢爛なオーケストラ・サウンドを取り入れたアレンジはPSBのオリジナルであり、「スタンダード・ナンバーからメロディを拝借したPSBのオリジナル曲」と言っても過言ではないでしょう(コードも若干変わっているし)。2004年にはデイリー・テレグラフ紙の選ぶ「偉大なカバー曲のオール・タイム・ベスト50選」で2位に選ばれています。UKではクリスマス時期を含む4週連続の1位となりました。


それにしても本当にいい曲ばかり。1位から40位までそこまで大きな差はないので明日には全く違うランキングになっていると思います。最新の2作も早く手に入れなくては…。

ところで彼らの楽曲以外の魅力と言えば、ポップアートとしても定評のあるファッションやライブにおける演出のアートセンス(もちろんジャケも然り)。というわけで、彼らのアーティスト写真とライブ衣装によるミニ写真館をどうぞ。被り物率高いです、特にクリス。


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