映画

2013年に観た映画 BEST5

毎年恒例、年に一度の映画ネタ。2010年はBEST152011年はBEST102012年はBEST5だったので、2013年はいよいよ消滅かと思われながらもやります。今年も全然観れていないので上位5作品+次点1作品。映画館/DVDレンタル/TV放送合わせ、公開年に関係なく自分が2013年に観た映画から選びました。コメントはネタバレ要素含むため下の方にまとめてあります。


次点 『人生はノー・リターン ~僕とオカン、涙の3000マイル~』
The Guilt Trip - 2012年 アメリカ
監督:アン・フレッチャー
脚本:ダン・フォーゲルマン
バーブラ・ストライサンド / セス・ローゲン
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No.5 『クロニクル』
Chronicle - 2012年 アメリカ
監督:ジョシュ・トランク
脚本: マックス・ランディス
デイン・デハーン / アレックス・ラッセル / マイケル・B・ジョーダン
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No.4 『ローラーガールズ・ダイアリー』
Whip It - 2009年 アメリカ
監督:ドリュー・バリモア
脚本:ショーナ・クロス
エレン・ペイジ / マーシャ・ゲイ・ハーデン / クリステン・ウィグ / ドリュー・バリモア / ジュリエット・ルイス / ジミー・ファロン
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No.3 『アルゴ』
ARGO - 2012年 アメリカ
監督:ベン・アフレック
脚本:クリス・テリオ
ベン・アフレック / ブライアン・クランストン / アラン・アーキン / ジョン・グッドマン / クレア・デュヴァル / マイケル・パークス /
テイラー・シリング / カイル・チャンドラー
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No.2 『ウォールフラワー』
The Perks of Being a Wallflower - 2012年 アメリカ
監督・脚本:スティーヴン・シュボースキー
ローガン・ラーマン / エマ・ワトソン / エズラ・ミラー
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No.1 『ゼロ・グラビティ』
Gravity - 2013年 アメリカ
監督:アルフォンソ・キュアロン
脚本:アルフォンソ・キュアロン / ホナス・キュアロン
ジョージ・クルーニー / サンドラ・ブロック
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【年間ワースト】『華麗なるギャツビー』
The Great Gatsby - 2013年 アメリカ
監督・脚本:バズ・ラーマン
レオナルド・ディカプリオ / トビー・マグワイア / キャリー・マリガン
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1位と2位は12月に観た映画だし、1位「ゼロ・グラビティ」に至っては今日観たばかりだけど、鮮度というものを差し引いて考えてもこの順位になったと思います。それぐらい圧倒的でした。

■コメント(ネタバレ含みます)

『人生はノー・リターン ~僕とオカン、涙の3000マイル~』
上の画像や予告編からも漂う「いかにもつまらなそう」な感じ。批評的にも評価は低く、この映画でバーブラ・ストライサンドはゴールデンラズベリー賞の最低主演女優賞にノミネート。オマケに何ですかこの邦題は…。というわけで全く期待しないままになんとなーく観たのだけど、これが意外によかった。というのも、バーブラ演じる母親のキャラや、セス演じる息子が母親に対し抱く複雑な心境など、何となく自分と重なる部分もあったりして。具体的にどんな部分かまではここでは書かないけど。

ウザいくらいに子煩悩な母親を演じたバーブラは、空気が読めないのになぜか憎めないチャーミングなキャラを演じていて、とても71歳とは思えない。一方セスが演じるのは、高学歴の理系でプライドだけは高く、自ら研究開発した天然素材の洗剤を個人営業するサエない男。全く売れていないのに、母親の前では虚勢を張って仕事が好調なフリをしている。そんな二人が旅に出て、キャバレーに入ったり大食いにチャレンジしたり、衝突したりする。やがてお互いに胸の内をさらけ出して過去と決別し、真に理解し合う過程がシンプルに描かれているのがよかった。



『クロニクル』
これはやはり日本人(というか、広い視点で見れば世界全体)がいま直面している事態への警告にしか思えなかった。高校生のアンドリューたち3人は、地下に眠る謎の鉱石に触れた瞬間、不思議な能力を身に付ける。触れずとも物を動かしたりすることができるようになる。なんとも便利ですごい力…。ってこれ、原子力エネルギーのメタファーなのでは?実際に劇中で、「(この能力の要因は)放射線か?」というセリフもあるし。どんなに便利な力でも、やがて道を外して制御ができなくなると、取り返しのつかない恐ろしい事態を引き起こしてしまう。日本の原発問題や世界の核兵器の問題と同じく、一旦どこかで歯車が狂うともう止まらない。そう考えながら観ると、なんとも深く、恐ろしい映画だった。

この映画はモキュメンタリー形式で、基本的にアンドリューや友人がカメラを回して現場を撮影している手法を採っているのだけど、アンドリューがカメラの前で痴態を晒してしまったことがキッカケで破滅へと向かっていく。その後、凶暴化したアンドリューをハーバーセンターの展望台の人々がスマホで撮影するシーンでは、アンドリューが「撮るな!」と全員のスマホを破壊する。これもまた、自撮りという自己虚飾や共有依存社会に対する痛烈な批判のように思えたし、とにかくいろんなメッセージが込められているように感じられた。



『ローラーガールズ・ダイアリー』
厳格な親のもとで、自分のやりたいことを見つけた女の子の心の成長を描く映画、というと確かにベタではあるけど、ビタースウィートなストーリーと、いかにもドリューらしいインディー・ロックな選曲(ティリー・アンド・ザ・ウォール、レヴォネッツ、ゴー!チームなど)がツボ。登場人物もみんなキャラが立っていて、特にアンドリュー・ウィルソン演じるローラーゲーム・チームのコーチ、レイザーが最高。勝つための作戦をいろいろ考えるんだけど全くチームのみんなに相手にされなかったりと、空回り気味のキャラが面白い。

それにしてもエレン・ペイジって全然かわいいと思えないのに、役柄のせいかついつい応援したくなった。女の子たち必見な青春映画。



『アルゴ』
ベン・アフレックって何となく嫌われキャラというかディスられキャラな印象があったんだけど、そんな印象を見事にひっくり返してくれたのがこの作品。さすがアカデミー賞作品賞受賞作品。1979年から1980年に実際に起きたイランでのアメリカ大使館人質事件を元にしており、息もつかないほどのスリリングな展開が素晴らしい。特にラスト20分は本当にハラハラした。映像が事件当時のような粗い画質なのも、まるで当時の資料映像でも観ているような気分にさせられる。



『ウォールフラワー』
目立たないタイプの高校生が、自分とは異なる性格の友人と出会って変わっていく…という点においては『クロニクル』と共通するけど、全く正反対のストーリーを描く青春映画。

主人公の心に秘めた過去が徐々に明らかになる伏線の張り方も素晴らしく、余計な部分や説明不足なところがなくて、一つ一つの印象的なシーンが丁寧に描かれているのがよかった。それもそのはずで、原作本の著者自身が脚本と監督を手掛けているそうだ。友人の自殺、近親者からの性的虐待、ドラッグ体験、精神病院への入院といったテーマが扱われているけど、決して暗く重い映画にはならず、むしろ美しく純粋な青春ラブストーリーになっていて、せつなくも爽やかな気持ちにさせられる。『少年は残酷な弓を射る』で冷酷な少年を演じたエズラ・ミラーが今回演じるのは、陽気でやんちゃな性格の裏に繊細で優しい心を持つ"ナッシング"。彼のような友人がいたら毎日が楽しいだろうな。

あと、ロック好きなら楽しめる部分がいくつもあるのがいい。仲良くなるきっかけがスミスだったり、ミックステープ渡したりとか。そして本作のハイライトとも言える、ボウイの「Heroes」が流れるトンネルのシーンが大好き。



『ゼロ・グラビティ』
2012年に観た映画の1位が『ガタカ』、2010年の3位が『月に囚われた男』と、僕は宇宙に関するものが好きなのです。事故により宇宙空間を永久にさまようことになる…?と思わせる予告編を見て、とりあえずボウイの「Space Oddity」が思い浮かんだ。そこから着想を得たのかはよくわからないけど、ロシアが衛星を処理するためにミサイルで破壊したことにより、飛散したその破片が宇宙ステーションやシャトルを破壊して連鎖が起こってしまうというのは、意外と実際に起こり得ることなんじゃないだろうか。実際に起こったとしても誰かが生還しない限り、トラブルに立ち向かいこうやって懸命に闘った人たちの様子は誰も知り得ないことだし、そう考えると宇宙空間というのは何とも恐ろしいところだと思った。

しかも、その破片は地球の周りをもの凄いスピードで駆け巡り、一周の90分ごとにその恐怖がやってくる。宇宙漂流、仲間の死、火災、酸素不足、燃料切れなど連鎖的に起こる危機を乗り越えた果てに、ついに地球の重力を感じながら立ち上がる。そこで生きていること、地球に戻ったことを実感したとき、ただ笑うしかないというのは妙にリアリティが感じられた。

にしても、ストーリーもさることながら映像がすごい。初めてIMAXシアターで3Dで観たけど凄まじい臨場感だった。IMAXと3Dを体験するならこれほど最適な映画はないと思う。わかっちゃいるけど、ついつい飛んでくる破片にビクッとなってしまった(笑)。






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