ライブレポート

ライブレポート:Hostess Club Weekender #8@新木場Studio Coast

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6月21日に行われた第8回目Hostess Club Weekenderに行ってきました。感想など少し。


■HIGHASAKITE (13:45-14:25)
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音源を聴いたことはなくて、今回のライブで初めて聴くためにあえて事前チェックしなかったのだけど、予想以上によかった。ギタリストはジミー・ペイジやヨンシーでおなじみのボウイング奏法を使ったり、別の曲ではトランペットも吹いたりとなかなかの芸達者。キーボードの女性は肩のがっちりした白いジャケットを着て80年代のニューロマっぽい。ドラマーはトライバルなリズムを叩いたり、サンプリングパッドを駆使してダブステップやR&Bからの影響を感じさせる多彩なビートを繰り出している。そんな風にメンバーそれぞれの個性が出ている点が良かった。

シガー・ロスや北欧のポスト・ロック/音響系バンドのごとく幻想的で壮大なサウンドで、ノルウェー出身というのも頷ける。しかしそれらと一線を画すのは、USポップシンガー系の力強い女性ボーカル。声質はちょっとSantigoldに近いような?ただひとつ残念だったのは、このボーカルの立ち振舞いや服装・髪型にオーラがなかったこと。まだステージ慣れしていないのか、動きにぎこちなさが感じられた。キラキラの短パンもなんだかなあという感じ。



■SOHN (14:50-15:35)
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アルバム『Tremors』も素晴らしかったSOHN。アー写と同じく黒っぽいフードを被って登場。とにかく歌が思った以上にうまい!そしてものすごく色気があって、遠目に見るとその姿はさながら「踊らないジャスティン・ティンバーレイク」のよう。

サポート含む3人が全員座ってキーボードという編成だったので最初はガックリしたけど(生ドラムを期待してた)、ただ音源をそのまま流すのではなくしっかりと生演奏やエフェクター操作でライブ感を出し、盛り上げていた。日本のオーディエンスの静かさに困惑しているようにも見えたけど、そんな彼が「踊って!」と煽ってからプレイした「Artifice」は、パーカッシヴなビートが左右のスピーカーから乱れ飛ぶ圧巻のパフォーマンスだった。ガッツリ踊れはしないけど心地よいグルーヴと美声に酔いしれることができた。



■Perfume Genius (16:00-16:55)
Perfume Genius

前回出演時はリズムマシンと息が合わずに何度かやり直したりもしていたけど、今回はよりバンドに重きを置いた編成。PortisheadのAdrian Utleyがプロデュースを手掛けたという新曲は、歪んだアナログシンセとマイク・ハッドレアスのシャウトが衝撃的な新機軸。しかしPortisheadの『Third』に収録されていてもおかしくはない、いくつかのノイジーな新曲は何だか少し違和感を感じた。キーボードを離れハンドマイクで歌っているのだけど、動きがぎこちなく落ち着かない雰囲気で、似合わないスーツを着させられているようにも感じられた。HIGHASAKITEと同様、前を見据えて堂々としたパフォーマンスを見せてほしい。声も楽曲も素晴らしいのだから。

ちなみに前回同様、恋人(?)と思われる男性キーボーディストと並んで一台のキーボードを弾くパフォーマンスを見せてくれた「Learning」は素晴らしかった。



■Simian Mobile Disco -Performing Whorl- (17:25-18:25)
Simian Mobile Disco

ガッツリ踊らせにくるのかと思いきや、ビートが始まるまで結構長く、前半は緩めのテンポの曲が中心。SMDと言えば『Attack Decay Sustain Release』以来追っていなかったけど、いつの間にかインテリジェンスを感じさせる純粋な「テクノ」になっていたとは。踊る気でいたのだけどHIGHASAKITEからずっと立っていたため休憩。後半は徐々にテンポも速まり盛り上がってきたものの、僕の周り(後方)はほぼ棒立ち状態。

自分も休んでいたのでとやかく言えないけど、正直今回のメンツの中でも浮いていたし、苦戦していたと思う。フジロックの深夜枠なら大盛り上がりだったと思うので、何だかもったいない気もした。



■Blonde Redhead (19:10-20:40)
Blonde Redhead

Blonde Redheadのライブは2007年のフジロック以来2度目。その時と同様にKazuさんは美脚を惜しみなく晒しつつ、ギター、ベース、キーボードをプレイ。ゆらゆらと腰を揺らしながら、時に身をよじったり髪を振り乱しながら歌う姿は本当に美しくて、裾の部分がシースルーになっている白いスカートをヒラヒラと揺らしながら動く姿もセクシーだった。カリスマティックなフロント・ウーマンっぷりを存分に見せつけた圧巻のパフォーマンスは、HIGHASAKITEのボーカルもぜひ参考にしてほしい(上から目線ですいません)。

ハットを被ってこじゃれた雰囲気のアメデオは相変わらずのハイトーンボイスで、ドラムのシモーネは白髪と髭が増え、はだけた白いシャツ姿がギリシャ彫刻のようだった。

後方からの青い光に照らされ3人のシルエットが浮かんだ幻想的な「Falling Man」から始まり、「Dr. Strangeluv」、「Spring And By Summer Fall」と『Misery Is A Butterfly』~『23』期の大好きな曲を立て続けにプレイしてくれてめちゃくちゃうれしかった。本編ラストはクリスタルガイザーのCMでおなじみ「23」、そして「Melody of Certain Three」!この曲は2000年の『Melody of Certain Damaged Lemons』収録曲だけど、そうとはわからないくらいに進化を遂げていた。激しいドラミング、ノイズだらけのギターは遠慮なく鼓膜を圧迫してきて、終盤はマイブラのYMMRホロコースト・セクションを彷彿させた。

鳴りやまないアンコールの中、3人が再び登場しKazuさんが「嬉しいです」とコメント。クールだけど照れも感じられてすごくかわいらしい。アンコールはサビで声をしゃくりあげて歌われるパートがとてもかっこいい「Equus」。日本人であるKazuさんにとっては凱旋帰国とも言える今回の来日。感慨深いところもあったのか声を詰まらせ、感極まっているようにも感じられた。間違いなくこの日のベストアクトは彼ら。新作『Barragán』ももうすぐリリースされるし、また来年くらいに是非来日してほしい。




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