映画

2014年に観た映画 BEST5

毎年恒例、年に一度の映画ネタです。年々観る映画の本数が減ってきていますが今年もやります。映画館/DVDレンタル/TV放送合わせ、公開年に関係なく自分が2014年に観た映画から選びました。コメントはネタバレ要素含むため下の方にまとめてあります(以上、ほぼ去年のコピペでした)。


No.5 『グッバイ・アンド・ハロー 父からの贈りもの』
Greetings from Tim Buckley - 2012年 アメリカ
監督・脚本:ダニエル・アルグラント
ペン・バッジリー / イモージェン・プーツ / ベン・ローゼンフィールド
Greetings from Tim Buckley





No.4 『グランド・ブダペスト・ホテル』
The Grand Budapest Hotel - 2014年 ドイツ/イギリス
監督・脚本:ウェス・アンダーソン
レイフ・ファインズ / F・マーリー・エイブラハム / マチュー・アマルリック / エイドリアン・ブロディ / ウィレム・デフォー / レア・セドゥ / ティルダ・スウィントン
The Grand Budapest Hotel





No.3 『ラッシュ/プライドと友情』
Rush - 2013年 アメリカ/イギリス
監督:ロン・ハワード
脚本:ピーター・モーガン
クリス・ヘムズワース / ダニエル・ブリュール / オリヴィア・ワイルド
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No.2 『グッバイ、レーニン!』
Good Bye Lenin! - 2003年 ドイツ
監督:ヴォルフガング・ベッカー
脚本:ベルント・リヒテンベルク、ヴォルフガング・ベッカー
ダニエル・ブリュール / カトリーン・ザース / チュルパン・ハマートヴァ
Good Bye Lenin!





No.1 『インターステラー』
Interstellar - 2014年 アメリカ/イギリス
監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
マシュー・マコノヒー / アン・ハサウェイ / ジェシカ・チャステイン
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2013年の映画BEST5、そして2012年の映画BEST5と並び、3年連続で宇宙絡みのSF作品が年間1位となりました。『月に囚われた男』とかも好きだし、やっぱり宇宙系SFは一番好きなジャンルです。

■コメント(ネタバレ含みます)

『グッバイ・アンド・ハロー 父からの贈りもの』
97年に亡くなったシンガー、ジェフ・バックリィを主人公とした映画。相当脚色していると思うけど、ある程度史実に基づき、彼が脚光を浴びるきっかけとなったコンサートを中心に据えたストーリー。これまで二度しか会ったことのない、自分を捨てたも同然の父ティム・バックリィの追悼コンサートに呼ばれたジェフ。「ティムにそっくり」と言われることに対する葛藤を抱え、「僕は僕だ!」と苛立ちながらもライターの女性・アリーとの出会いによって、運命を受け入れようとするジェフの心の移り変わりがうまく描かれている。

本作の肝は何といってもペン・バッジリーの演技で、「ジェフなりきり度」がハンパない。歌声や表情、演奏シーンに至るまで、よくぞここまで再現できたなーと思う。完全にハマり役。レコードショップでマーク・ボランのモノマネをしながら「Metal Guru」などを歌うシーンはとても印象的だった。何かが憑依したかのようなジェフの言動に店員と客は困惑の表情を浮かべるが、この時のアリーの表情も絶妙で、セリフはなくてもジェフの才能に魅入られ衝撃を受けているさまが見事に表されている。

後半はほとんどコンサートの演奏シーンだし、ケイト・ナッシュがパンキッシュなミュージシャン役で出演しているのでロック系の音楽好きには見どころも多いと思う。逆に音楽に興味がない人にとっては退屈かもしれないけど(ジェフ・バックリィの映画な時点で、それなりの音楽好きだとは思うが)、それでもアリー役のイモージェン・プーツの髪型やファッションも含めて魅力の詰まった作品。



『グランド・ブダペスト・ホテル』
鮮やかな色に彩られ、真横からのアングルを中心とした絵本のような世界観に満ちた作品。日本の公式サイトには「ミステリー・コメディ」と書かれているけど、これコメディ的な要素あったかな?確かにタッチは軽いけど、ざっくり言ってしまえば殺人事件の容疑者として追われることになるホテルコンシェルジュの逃亡劇である。

登場人物が多く、話もテンポよく進んでいくので、付いていくのはなかなか大変だったし(それだけに飽きさせないけど)、2回観たのだけど2回目でようやく「なるほど…!」となることも多かった。しかしどうも、年老いたゼロを演じたF・マーレイ・エイブラハムと若き日のゼロを演じたトニー・レヴォロリの見た目が違いすぎるのが違和感ある。



『ラッシュ/プライドと友情』
毎年二人は事故死するという時代だった70年代のF1グランプリ。ジェームス・ハントとニキ・ラウダ、対照的な性格である二人の実在のF1ドライバーの闘いを描いた伝記映画。女好きでチャラい性格のハントと、論理的で繊細で不器用なニキの確執がわかりやすく描かれている。F1好きはもちろんだけど、特にモータースポーツに興味がなくても十分楽しめる映画だと思う。二人の関係に劇的な変化をもたらすニキの大クラッシュ。ニキの奇跡的な生還と復活劇は、多少の予備知識があった自分にとっても驚愕のエピソードばかり。事故後のニキに容赦ない質問を浴びせる記者をハントが裏でボコったのはフィクションかどうなのかわからないけど、胸のすく思いがするほど感情移入してしまった。ニキ(ご本人)は映画を観て、「ハリウッド的な変更はなく、非常に正確だ」とコメントしたらしいけど…。



『グッバイ、レーニン!』
『ラッシュ』と同じくダニエル・ブリュールが主演を務める映画。東西ドイツの統一、その直前に心臓発作で倒れた社会主義の母。病床の母に心的ショックを与えないよう、あの手この手で東西統一を隠そうとする家族の奮闘ぶりが滑稽で涙ぐましく、めちゃくちゃ面白い。東西ドイツの関係性や、統一によって何がどう変わったのかについては予備知識がなくてもわかるように描かれているけど、観たあとはさらにいろいろと歴史やそれぞれの主義の違いなど勉強したくなった。史実に基づいた政治的なことをテーマとしながら、クスリと笑える部分も交えつつ、しっかりと家族愛をテーマにしたヒューマンドラマに仕立てた名画だと思う。

ビデオ編集が趣味の友人デニス(フロリアン・ルーカス)がとてもナイスなキャラを演じているのも良い。自分には何のメリットもないのに、ただ趣味なだけで友人のために偽のニュース番組を作り上げ、「この編集技術すごいでしょ?」「感想聞かせてくれよな!」などと無邪気な笑顔を見せる彼に癒された。アレックス(ダニエル・ブリュール)の恋人ララ役のチュルパン・ハマートヴァもとてもキュート。



『インターステラー』
169分という尺を感じさせない壮大なストーリー。実は映画を観終わった直後は「疑問点も少しだけあったけど結構わかりやすい映画だったなー」と思った。でもその後、興味本位でいろいろ調べていたら、話が壮大すぎて調べるほどにワケがわからなくなってきた…。おそらくこの映画を完全に理解には相対性理論や超弦理論、統一理論、重力、ワームホール、ブラックホールなどを理解する必要があると思う。ただ、それらの難しいことを考えなくても感覚的に映像技術や親子愛を楽しむことが出来るのもこの映画の魅力の一つ。そういう意味ではライトな視点で観ることもでき、より深く知りたい人にとっては探究心をくすぐられる作品だと思う。実はめちゃくちゃ科学的根拠に基づいた設定らしく、詳しくはこちらにいろいろと書いてあった。難しいけど。→(k.onoderaの映画批評 / 『インターステラー』視覚化せよ!ブレーンワールド)

疑問点としては、冒頭でインド空軍のドローンを回収したもののそれが後に役に立ったり何かの伏線になるということがなかったので、あのセクションはどういう意味があるんだろう?ということ。クーパー(マシュー・マコノヒー)がそういった技術に詳しいことを説明するためという説もあるけど、わざわざそれを説明するためにしては大袈裟すぎる気もする。調べてみると、「宇宙と時間に関するインド哲学のメタファーである」という解釈もあるようだ。→(佐藤秀の徒然幻視録 / インターステラー~印度哲学と米国原理宇宙論) いうれにしても、いろんな解釈を与え、それらも含めて観賞後にあーだこーだと考察を楽しめることが出来る映画である。

ところで、もう一つこの映画にハマった点としては人工知能ロボットTARSの存在がある。『2001年宇宙の旅』におけるHAL 9000、『月に囚われた男』におけるガーティなど宇宙SFモノには人工知能ロボットが定番だけど、このTARSは中でも一番愛着が湧く存在。何といっても魅力はその形状で、四角い角柱が数本連なっただけ(モノリスのオマージュか)なのだけど、驚くべき変形をし、驚くべき動きをする(特に海の惑星でアメリアを救出するシーンは最高!)。ユーモアのセンスや正直度などをプログラミング設定できる点も人間らしい温もりを感じさせるし、ときどきとても頼もしく勇敢なヤツに感じられるところもいい。というわけでTARSのフィギュアとかあったら本気で買おうかと考えています。

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以上、2014年に観た映画のBEST5でした。来年早々に『2001年宇宙の旅』を再鑑賞したいと思ってます。



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