年間/半期ベスト[2014年]

The 35 Best Tracks of 2014:2014年 年間ベストトラック[10位-1位]

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PUBLIC IMAGE REPUBLICの選ぶ2014年の年間ベストトラック。35位から11位までに続いて10位から1位までを公開。


▼選出レギュレーション
・2014年にリリースされたアルバム、EP、ミニアルバムの収録曲
・デジタル/フィジカル問わず買ったもの、借りたもの
・2014年以前からすでに知っていた曲は除外(シングルなど)
※今回は「同一アーティストは1作品の1ディスクごとに1曲まで」のルールを撤廃しました





No.10

TEMPURA KIDZ vs Charisma.com -
"ミイラキラー"

from 'ミイラキラー (single)'


元きゃりーきっず(きゃりーぱみゅぱみゅのバックダンサー)たちによる平均年齢15歳(2014年12月現在)のダンス・パフォーマンス・グループTEMPURA KIDZと、「現役OLラップ・デュオ」としてデビューしたCharisma.comとのコラボによる配信限定シングル。80年代後半~90年代前半あたりのダンス・ミュージックを彷彿させるダサかっこいいサウンドにのせ、双方が個性的なダンスと個性的なラップで真っ向勝負。



No.9

Run the Jewels - "Close Your Eyes
(And Count To Fuck) feat. Zack de la Rocha"

from 'Run the Jewels 2'


Company FlowのメンバーだったEl-Pと、Killer Mikeによるデュオのセカンド作から、Rage Against the MachineのZack de la Rochaをフィーチャーした超攻撃的なトラック。このアルバムもこの曲も、音楽メディアの年間ベスト上位に数多く選ばれている。今やDeath Gripsの不在を埋めるような存在に。



No.8

Cloud Nothings - "Pattern Walks"
from 'Here and Nowhere Else'


アルバム全編にわたって、生き急ぐかのようにファスト&ショートな曲で固められたアルバム『Here and Nowhere Else』の中でも最も印象深かったのがこの曲。7分を超える唯一の長尺曲で、前作の「Wasted Days」ほどの強烈なノイズ・インプロはないものの、後半のブレイク後の「I thought, I thought・・・」というエモーショナルなメロディが溢れ出すパートがとてつもなく素晴らしい。



No.7

Caribou - "All I Ever Need"
from 'Our Love'


数学的な緻密さと奥行きの深さを感じさせるイントロから、徐々に盛り上がりを見せていくフロア仕様のメランコリック・エレクトロ。ファルセットで歌われるDan Snaithの繊細な歌声が、ただひたすら美しい。



No.6

Weezer - "Eulogy for a Rock Band"
from 'Everything Will Be Alright In The End'


一見つまらなそうなイントロとAメロから始まり、突然泣きメロが炸裂する展開が何ともニクイ。名曲尽くしの傑作となったアルバム『Everything Will Be Alright In The End』の中でも最もコード展開・曲の構成の完成度が高い曲。「ロックバンドのための賛辞」という皮肉めいた曲名もいかにも彼ららしい。



No.5

Alvvays - "Party Police"
from 'Alvvays'


2014年のベスト泣きメロソング、優勝はこの曲。イントロとAメロからしてすでにエモーショナルさ全開で、サビに至るまで涙を誘うせつないメロディの連続。ラストにはキーボードソロが始まったと思った途端に終わるという謎の展開が。



No.4

銀杏BOYZ -
"I DON'T WANNA DIE FOREVER"

from '光のなかに立っていてね'


銀杏BOYZ名義の9年ぶりとなるアルバム『光のなかに立っていてね』より。UKのインダストリアル・ハードコア・テクノ・バンドUltraviolenceの「Psycho Drama」がサンプリングされている。高速ガバ・ビートのユーロビート&姫トランスな曲調は自分の音楽的ルーツともマッチ。



No.3

Esben and the Witch -
"No Dog (Thought Forms Split LP Ver.)"

from 'Thought Forms Split LP'


アルバム『A New Nature』に収録されたスティーヴ・アルビニ録音によるバージョンはイマイチだったけど、Thought Formsとのスプリット盤に収録されたこちらのバージョンは、従来のシューゲイザー的ノイズ音響にゴリゴリのハードコア・サウンドが加わり、その絶妙なバランス感が最高にスリリングでかっこよかった。特に後半、レイチェルの鬼気迫る咆哮にはゾクゾクさせられる。2014年の上半期ベストトラックでは1位に選出。



No.2

神聖かまってちゃん - "ロボットノ夜"
from '英雄syndrome'


配信限定シングル。四つ打ちダンスビート、シューゲイザーばりのギターノイズ、念仏のように「あっ怖い」と繰り返されるピッチを上げたボーカル。これまでの神聖かまってちゃんにはなかった不穏なメロディも相まって、彼ら史上最もダークで攻撃的な楽曲に。特に後半、轟音ウォール・オブ・サウンドとグリッチノイズとオリエンタルなピアノが絡み合うカオティックな展開は圧巻!



No.1

銀杏BOYZ - "ぽあだむ"
from '光のなかに立っていてね'

※曲は4:12から始まります

堂々のベストトラック1位は、4位に「I DON'T WANNA DIE FOREVER」も叩き込んだ銀杏BOYZのこの曲。「パルコ」「計画停電」「80円マックのコーヒー」なんていう日常感溢れる歌詞の中に、「ねえなんか日常って 武器のない戦場ね」とか「ドニ・ラヴァンみたいにPOPになれんだ」、「反政府主義のデモ行進」みたいなハッとさせるキーワードが随所に織り込まれている。

しかしこの曲の素晴らしさは何といってもメロディ展開(コード進行)の素晴らしさ。Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→Cメロ→Dメロ→サビ→Eメロ→Cメロ→Dメロ→サビ→間奏→アウトロ、という一風変わった構成ながら、全てが必然に、シームレスに繋がった奇跡のようなメロディ。マッドチェスターか、もしくは90年代渋谷系かみたいな軽快なドラムも楽曲の雰囲気にピッタリ。





以上、2014年のベストトラック10位から1位まででした。今年は特定のメディアから情報を得るのではなく、Twitterを主な情報源としていろいろな音楽をザッピングすることによって、趣味の幅が広がった一年でした。特にこのベストトラックにも顕著なように、邦楽を聴く機会が格段に増えたのが今年の象徴的な出来事だったように思います。この後ブログでは旧譜のベストアルバム、2014年のベストアルバムと続きますが、そんな風潮が反映された結果となりそうです。

あと、今年のベストトラックはアルバムの収録曲からが圧倒的に多かったように思います。例えば5位のAlvvaysだったら「Archie, Marry Me」、7位のCaribouだったら「Our Love」といったシングル曲を選ぶのが世間一般的でしょう。でもアルバム曲の方に強く惹かれたのは、今年は「購入したアルバムをじっくり何度も聴きこむ」という抱負があり、それを実践したことのあらわれなのかなと。

そんなことも関連して、僕がキュレーターとして参加しているメディアSpincoasterではシングル曲シバリでベストトラックを選びました。他のキュレーターのランキングも併せて、こちらもぜひ(トラックごとのコメントの一部はこちらから転載しました)。

Spincoaster:Best Tracks of 2014 by deidaku


▼LIST

No.35 Ellie Goulding - "Goodness Gracious"

No.34 Bombay Bicycle Club - "Feel"

No.33 N'夙川BOYS - "ジーザスフレンド"

No.32 5 Seconds of Summer - "She Looks So Perfect"

No.31 For Tracy Hyde - "First Regrets"

No.30 The Juan Maclean - "A Simple Design"

No.29 La Roux - "Uptight Downtown"

No.28 Rustie - "Raptor"

No.27 Ásgeir - Higher

No.26 きのこ帝国 - "疾走"

No.25 Coldplay - "A Sky Full of Stars"

No.24 Charli XCX - "Boom Clap"

No.23 Heartsrevolution - "Kiss"

No.22 Charisma.com - "LOOKER"

No.21 The Smashing Pumpkins - "One and All"

No.20 Ed Sheeran - "Sing feat. Pharrell Williams"

No.19 Sia - "Chandelier"

No.18 Andy Stott - "Faith In Strangers"

No.17 OK Go - "The Writing's on the Wall"

No.16 The Smashing Pumpkins - "Being Beige"

No.15 大森靖子 - "子供じゃないもん17"

No.14 キノコホテル - "Fの巡回"

No.13 NATURE DANGER GANG - "メディカルハッピー"

No.12 神聖かまってちゃん - "彼女は太陽のエンジェル"

No.11 Lily Allen - "Air Balloon"

No.10 TEMPURA KIDZ vs Charisma.com - "ミイラキラー"

No.9 Run the Jewels - "Close Your Eyes (And Count To Fuck) feat. Zack de la Rocha"

No.8 Cloud Nothings - "Pattern Walks"

No.7 Caribou - "All I Ever Need"

No.6 Weezer - "Eulogy for a Rock Band"

No.5 Alvvays - "Party Police"

No.4 銀杏BOYZ - "I DON'T WANNA DIE FOREVER"

No.3 Esben and the Witch - "No Dog (Thought Forms Split LP Ver.)"

No.2 神聖かまってちゃん - "ロボットノ夜"

No.1 銀杏BOYZ - "ぽあだむ"

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