ライブレポート

ライブレポート:TM NETWORK@さいたまスーパーアリーナ

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2月8日にさいたまスーパーアリーナにて行われたTM NETWORKの30周年記念コンサート「TM NETWORK 30th 1984~QUIT30 HUGE DATA」に行ってきました。彼らを観るのは2007年に日本武道館で行われた「TM NETWORK -REMASTER-」以来7年ぶり2度目。TM NETWORKは僕にとって特別な存在で、1988年以来のファンであるとともに、音楽に興味を抱くきっかけとなったアーティスト。昨年のツアーはチケット完売により行けなかったので、その追加ツアーである今回の「HUGE DATA」の開催はとても嬉しいものでした。以下、ライブレポートです。





巨大なLEDスクリーンに映像が映し出され、ウツの"レヴォリューション"の声とともに「SEVEN DAYS WAR」からスタート。ウツの声は全く衰えていなくて、57歳とは思えない艶やかな美声は健在。ステージでの動きはさすがに80年代・90年代のようにはいかないものの、7年前もそうだったしその頃からは衰えていなかった。それよりも、一昨年の手術後はだいぶやつれてしまっていたけど、肌ツヤも血色もすっかり良くなって元の姿に。とても元気そうで安心した。

今回は30周年を記念する一連のツアーということで、FANKSへの30年分の感謝の意などがスクリーン上に字幕で映し出されていたけど、MC・アンコールは一切なし。最近のツアーはずっとこれを貫いているらしい。ときには軽妙でときにはグダグダだったMCも彼らのコンサートの魅力のひとつだったので、らしくないと言えばらしくないけど、そういうこだわりや驚かせ方というのは実に彼ららしいなと。

こだわりと言えば、バックバンドをLEDスクリーンの後ろで演奏させ、観客にはTMの3人だけを見せるという今回の演出は「この3人で30年間やってきた」という自負や気概のようなものが感じられた。これにも驚かされたけど、良かったと思う。

昨年リリースされたアルバム『QUIT30』の2CD盤にはアルバム『CAROL』から数曲が再録されたということもあり、全体的に『CAROL』からの選曲が多め。スクリーンにはジャイガンティカやキャロルなど当時のツアーにも登場した「CAROL」ストーリー上のキャラクターの映像が流れ、リアルタイムで体験していた人は感慨ひとしおだったことだろう。あと、当時17歳でキャロル役としてツアーを回っていた女性本人の今現在の姿が映し出され、思い出を語るという演出も良かった。

こう書いてしまうと今回のライブがノスタルジア全開の回顧的なもののようだけど、楽曲自体はそれぞれ現代版にアップデート。「GIA CORM FILLIPPO DIA (DEVIL'S CORM)」はウツではなくボーカロイドに歌わせ、全く新しい歌メロが吹き込まれたトライバルEDMにリプロダクトされていたし、中盤のTKソロは完全にクラブ寄りのテクノ~EDMを展開(客の年齢層が高いため場内ダンスフロア化とはならなかったが…)。これまでもTMはずっとそうだったけど、80年代・90年代の曲であっても時代に合ったアレンジを加えることで全く古臭さを感じない。これもひとえに、普遍的グッドメロディとウツの魅力的な歌声のおかげだと思う。

CAROLセクションが終わるとウツとTKは袖へ引っ込み、木根さんソロコーナーではキネバラ「Looking At You」を披露。Aメロの部分ではループペダルを使い、手で振り付けていたのがちょっと意外だった。しかもサビの最後の部分もビブラートしてて、歌がうまくなったような?

そして一番のハイライトはやはりTKソロタイム後に披露された「Get Wild」。前奏の時点から何度も火薬を爆発させていたけど、最後、TKが前方でシンセのツマミをいじり倒し電子音による強烈なインプロヴィゼーションを繰り広げた末にシンセを放り投げると、火薬5発くらいが同時に大爆発!この大音響にはさすがにびっくりした。

「Love Train」や「Self Control」といった代表曲を外したセットリストだったけど、前者の代わりにシングルで両A面だった「We love the EARTH」をやったし、後者の代わりにその収録アルバムから「Fool On The Planet (青く揺れる惑星に立って)」をラストに持ってきたりして、特に「Fool~」が大好きな僕としてはとても嬉しかった。そしてこれらをセットに組んだ理由として、これらは「I am」とともに「私たち(Human)と地球との共存」をテーマにしているように感じられた。「[QUIT30]Birth」の中には「SNSの未来に / 大事な言葉は1つ俯瞰」という歌詞があるけど、俯瞰することで「個としての自分」ではなくHumanやEarthというさらに大きなものとの繋がりが見えてくる、ということをテーマにしているのでは。そう考えると彼らはあの頃から少しもブレていないし、つくづく偉大なグループであると感じた。

初めは、今回の「QUIT30」とは「30年でやめる」ことの暗示なのかと思っていた。でもそうではなく、次に進むための再起動を意味するという。これからも新しいことできっと僕らを驚かせてくれることだろう。


■TM NETWORK 2015/2/8 set list
SEVEN DAYS WAR
[QUIT30]Birth
LOUD
[CALOL2014] A Days In The Girl's Life
[CALOL2014] Carol (Carol's theme I)
GIA CORM FILLIPPO DIA (DEVIL'S CORM)
[CALOL2014] In The Forest
[CALOL2014] Carol (Carol's theme II)
JUST ONE VICTORY (たった一つの勝利)
STILL LOVE HER (失われた風景)
Looking At You
Always be there
We love the EARTH
-TK keyboard solo-
Get Wild
I am
Fool On The Planet (青く揺れる惑星に立って)




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