アーティスト別ベスト

The Cureのマイ・フェイバリット・ソングBEST30

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全期間で在籍しているメンバーはRobert Smithのみ。他メンバーの顔と名前はまだよくわかってません…


ひとつのアーティストの作品をじっくり振り返り、個人的ベストソングを考えながら再評価していこうという不定期企画。今回はいよいよThe Cureの登場です。

36年のキャリアを持ち、オリジナルアルバムもすでに13枚リリースしている彼らですが、僕自身まだファン歴が浅く、つい先日ようやく全13枚のアルバム音源をコンプリートしたばかり。それにしても、10枚以上作品を出しているアーティストで全コンプリートしたのは他にTM NETWORK(前回このコーナーで取り上げました)ぐらいなのではないでしょうか?どんなに好きなアーティストでも、だいたい5枚くらいアルバム聴くともういいやってなることの多い僕にとって、これは結構すごいことなのです。でも彼らは、13作品聴いても飽きがこないどころか、知れば知るほど魅力が増していくようなバンドだと思っています。

そんな僕も、2007年のフジロックでThe Cureが23年ぶりの来日を果たした際にはスルーするという無関心ぶりでした。この頃まだ彼らの曲を聴いたことがなく、ボサボサの髪、アイライン、真っ赤な口紅という奇特なルックスの小太りのおじさんがボーカルのバンドというイメージしかありませんでした。

その後2009年くらいだったと思いますが、小林克也さんのベストヒットUSAで「Boys Don't Cry」のMVを観て「The Cureってこんなにポップだったのか!」と驚き、ベスト盤『Greatest Hits』から聴き始めました。しかしこの時点では彼らの魅力はよくわからず、どこか捉えどころのない音楽性にかなり戸惑いました。そして何より不思議だったのは、2000年代中盤以降におけるミュージシャン達からのリスペクト集めっぷり。海外フェスではヘッドライナーは当たり前、洋邦問わず彼らからの影響を公言するバンドが後を絶たない状況で、「一体彼らの何がそんなにすごいの…?」という思いを抱きながら、なかなかベスト盤からその先へ一歩踏み出せずにいました。

そんな中、2013年に再びフジロックのヘッドライナーとして出演が決定。これをきっかけとして、とりあえず代表作からオリジナルアルバムを聴いてみることを決意。Twitterでどれから入るのがいいか募り、まずは『The Head On The Door』『Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me』『Wish』といった中期の作品から入りました。しかし曲単位では数曲気に入ったものの、アルバムとなると曲数が多かったり尺が長かったりいろんなタイプの曲があったりで、しばらくはなかなか咀嚼できずにいました。

そんな中転機となったのはその次に聴いた『Disintegration』というアルバム。このアルバムも長いんだけど、メランコリックでドリーミーな世界観が貫かれており、当時よく聴いていた洋楽インディのドリームポップとかにすごく近いものを感じたんですね。そしてその後で『The Head~』『Kiss Me,~』『Wish』を聴き直してみると、"何かが以前と違うんだ、なんでだ全然鳴り止まねえっ!"って感じで。ようやく彼らの魅力がわかってきました。

しかしまだまだ彼らの真髄を知るのはこれから。全アルバムをコンプリートすることを決めた僕はそれから初期の4作『Three Imaginary Boys』『Seventeen Seconds』『Faith』『Pornography』に手を付けました。この辺のアルバムはとにかく暗くて、いびつにささくれ立ち、ヒリヒリとした緊張感のようなものがあり、当時の僕が求めていた音楽要素がありました。中でも最もダークでおどろおどろしささえ感じさせる『Pornography』のかっこよさには結構な衝撃を受けました。

その後、90年代後半以降の作品にも着手。実はあまり期待はしてなかったんですが、いざ聴いてみるとどのアルバムもますます「The Cureらしさ」が研ぎ澄まされたような作風で、その唯一無二の魅力が長い活動歴の間で少しも失われていないことに驚かされました。

そんなわけで、前置きが長くなりましたがThe Cure新参ファンによるベスト・トラック30選+10曲をどうぞ。末尾にはアルバムランキングもあります。






■Discography (一部)
[1] 1st 『Three Imaginary Boys』 (1979)
[2] 2nd 『Seventeen Seconds』 (1980)
[3] 3rd 『Faith』 (1981)
[4] 4th 『Pornography』 (1982)
[5] 5th 『The Top』 (1984)
[6] 6th 『The Head on the Door』 (1985)
[7] 7th 『Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me』 (1987)
[8] 8th 『Disintegration』 (1989)
[9] 9th 『Wish』 (1992)
[10] 10th 『Wild Mood Swings』 (1996)
[11] 11th 『Bloodflowers』 (2000)
[12] 12th 『The Cure』 (2004)
[13] 13th 『4:13 Dream』 (2008)
[14] 編集盤 『Boys Don't Cry』 (1980)
[15] 編集盤『Japanese Whispers』 (1983)
[16] ベスト盤『Greatest Hits』 (2001)


まずは上位30曲から惜しくも漏れた次点10曲です。
[次点 (順不同)]
"A Forest" [2]
"Wailing Wall" [5]
"Lovesong" [8]
"Trust" [9]
"High" [9]
"Cut" [9]
"Return" [10]
"Maybe Someday" [11]
"The Last Day of Summer" [11]
"The Walk" [15]


では30位から11位まで。
(曲名クリックでYouTubeにて試聴可。広告は流れない仕様にしてあります)

No.30 "The Drowning Man" [3]
No.29 "The Scream" [13]
No.28 "The Loudest Sound" [11]
No.27 "Close to Me" [6]
No.26 "The Reasons Why" [13]
No.25 "Out of This World" [11]
No.24 "One More Time" [7]
No.23 "Pornography" [4]
No.22 "The Hanging Garden" [4]
No.21 "The End of the World" [12]

No.20 "Charlotte Sometimes" [3]*Deluxe Editionに収録
No.19 "Cold" [4]
No.18 "Spilt Milk" [11]*オンライン購入特典限定配信
No.17 "Taking Off" [12]
No.16 "Sleep When I'm Dead" [13]
No.15 "Just Like Heaven" [7]
No.14 "The Lovecats" [15]
No.13 "Pictures of You" [8]
No.12 "The Only One" [13]
No.11 "Cut Here" [16]


No.10 "One Hundred Years" [4]


アルバム『Pornography』のオープニングを飾る曲。この曲に象徴されるようにアルバム全体がダークなムードで覆われています。無機質な16ビートが淡々と続く中、ディレイの掛ったロバートの艶やかな声がとてもミステリアスで好きです。



No.9 "The Caterpillar" [5]


アコギが掻き鳴らされ、ピアノやコンガやカスタネットなどの音が無国籍感を漂わせる非ロック的アレンジの曲。「Flicka flicka flicka…」とか「Cata cata cata…」みたいに早口で繰り返すボーカルも面白いです。



No.8 "Push" [6]


ちょっと日本の80年代ビート・バンドっぽさのある長いイントロから哀愁漂いまくりのエモーショナルな曲。「Go go go~」の部分はついつい一緒に歌ってしまいます。



No.7 "Disintegration" [8]


ドリーミーで幻想的な傑作アルバムのタイトル曲。これもまた哀愁漂うメロディが好きです。そういえば「Belong」のミュージックビデオでThe Cureのオマージュ的なことをやっていたThe Pains of Being Pure at Heartの「Strange」という曲のドラムはこの曲のオマージュなのかなと思っています。



No.6 "Doing the Unstuck" [9]


この泣きメロにロバスミの艶やかな声が乗るだけでもう最高です。



No.5 "Closedown" [8]


シンセの音がとても気持ちいいミディアムテンポな曲。メロディ運びとリズム感がちょっとマイブラから轟音ギター抜いた感じぽくて好きです(どの辺がマイブラなのかはうまく説明できませんが)。



No.4 "Plainsong" [8]


アルバム『Disintegration』のオープニング曲。壮大で美しいイントロ。この曲もシンセの音が最高。



No.3 "Boys Don't Cry" [14]


79年リリースの2ndシングル。どキャッチーなギターポップで、子供が演奏しているミュージックビデオもかわいくて好き。ブランキー・ジェット・シティの「John Lennon」はこの曲をちょっと意識していると思われます。



No.2 "In Between Days" [6]


疾走感溢れるメロディアスなポップナンバー。ギターのヘッドにカメラを付けて撮影したビデオもカラフルで面白いです。原曲のメロディが素晴らしいので、Ben Foldsのカバーバージョンももちろん秀逸。



No.1 "Friday I'm in Love" [9]


The Cureは不思議なメロディの曲も多いけど、曲調はドリーミーだったりダークだったり哀愁漂う感じだったり。そのいずれの部分も大好きなんですが、この曲は哀愁漂うメロディの真骨頂ですかね。1週間の曜日になぞらえた歌詞も素晴らしいです。



以上、The Cureの好きな曲BEST30と次点10曲でした。最後に、オリジナルアルバム13作品もランク付けしてみましたのでどうぞ。

No.13 『Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me』 (1987)
No.12 『Seventeen Seconds』 (1980)
No.11 『Wild Mood Swings』 (1996)
No.10 『Three Imaginary Boys』 (1979)
No.9 『The Top』 (1984)
No.8 『Faith』 (1981)
No.7 『The Cure』 (2004)
No.6 『The Head on the Door』 (1985)
No.5 『Wish』 (1992)
No.4 『4:13 Dream』 (2008)
No.3 『Bloodflowers』 (2000)
No.2 『Disintegration』 (1989)
No.1 『Pornography』 (1982)





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