初聴きディスクレポート

初聴きディスクレポート Vol.71(2015年5月)

2015年5月に初聴きした音源の感想まとめ。未聴のものがたまっていたので、今月はたくさん聴きました。とは言っても、ただ消化するためだけに矢継ぎ早に聴いていくのは好きではないので、ひとつずつじっくり聴いてます。そうすると月に30枚くらいが限度ですね。ちなみに最近自分の中では60s~70sブームが来てます。この時代特有の音の質感がしっくりきますね。



★★★★★ 年間ベスト20位以内クラス*
★★★★☆ すばらしい
★★★☆☆ 標準レベルの良作
★★☆☆☆ 若干気になる部分あり・もっと聴きこみ必要
★☆☆☆☆ 期待ハズレ
☆☆☆☆☆ 全然ダメでした

*今年リリース作品でない場合、旧譜のみから選ぶ年間ベスト20位以内クラス




5月のALBUM OF THE MONTHはこちらの作品。まさか70年代ハードロックバンドの、しかもライブ盤がここに来るとは自分でもちょっと驚きました。



■ALBUM OF THE MONTH■
Led Zeppelin / How the West Was Won (2003)
★★★★★
howthewestwaswon.jpg

自分のように、90年代以降のオルタナ/モダン・ロックの"ドンシャリ"な音に耳の慣れた人にとって、それ以前のロックは特にドラムの音圧面で物足りなさを感じてしまうことが多いと思う。去年ツェッペリンのスタジオアルバム初期4作品を聴いて、あらためて彼らの素晴らしさやかっこよさを再認識したものの、音に関しては古臭さや物足りなさを感じていたというのが正直なところ。もちろんリアルタイムで彼らのファンだった世代にとっては、この音だからこそ良いという意見が大半だろうけど。

本作は72年に行われたライブ2公演を編集した3枚組ライブ盤。ディスク1は全10曲56分、ディスク2とディスク3は全4曲ずつでそれぞれ53分と41分という、トータル150分にも及ぶ内容。最初に聴いたときにまず驚かされたのは、何といってもその音。Amazonには本作のレビューが約100件寄せられているが、平均評点が4.7点(5点満点)で、そのほとんどが音質の良さや音の迫力について触れられていることが証明しているように、まさに先述の「90年代以降のオルタナ/モダン・ロックの"ドンシャリ"な音に仕上がっている。

もちろん、録音は72年とはいえリリースされたのは2003年なので、現代の技術でミキシングされたことによりこの音に仕上がっているのだろうけど、それを考慮してもかなり良い音で録られている。ツェッペリンと言えばヴォーカル、ギター、ベース、ドラムすべてのパートにおいて最高のプレイヤーが揃ったスーパーバンドだけど、本作を聴くとあらためてそのことが実感できるし、彼らそれぞれの個性が激しくぶつかり合うさまがスタジオ作以上にあらわれている。

Led Zeppelin - "LA Drone/The Immigrant Song"




Queen / A Day at the Races (華麗なるレース) (1976)
★★★★★


今年に入ってからQueenのオリジナルアルバムを掘り下げていて、先月聴いた6th『News of the World』、そして今月聴いた1st『Queen』(後述)に続く5作目。1stはまだ彼らの個性が確立されていない荒削りな面が目立ったけど、本作はまさにその逆で「これぞクイーン!」な要素がこれでもかと凝縮されており、複雑な展開や転調、ロック・オペラ的な要素はむしろ『News of~』よりも強く出ている。コンセプトや曲順含めて「完璧なアルバム」だし、各曲ごとに見てもアレンジ、メロディともに全曲素晴らしい。

Queen - "The Millionaire Waltz"




The Juan Maclean / The Future Will Come (2009)
★★★★★


LCD Soundsystemのジェームス・マーフィーが主宰していたことでも知られるDFA所属、John MacLeanを中心とするバンドの2作目。昨年リリースされたアルバム『In a Dream』も、アンダーグラウンドなウェアハウス・パーティのいかがわしさや煌びやかなムードが強く打ち出されたアーバン・エレクトロで素晴らしかったけど、本作でもその要素はしっかり備わっている。加えて本作は70年代ベルリン期のボウイっぽさがあり、LCD Soundsystem『This Is Happening』にも近い感触。フロア・アンセム「Happy House」収録。

The Juan MacLean - "Happy House"




Mumford & Sons / Wilder Mind (2015)
★★★★★


過去2作ともに世界中で大ヒットし、早くもヘッドライナークラスにまで成長したUK4人組バンドの3作目。トレードマークでもあったバンジョーやストンプ風バスドラを封印し、エレクトリック・ギターとフルセットのドラムを導入した本作はすでに賛否両論を巻き起こしているけど、この方向性は大いにアリだと思う。というかむしろ、彼らの最高傑作であると言いたい。

正直、「セルアウト」とか「魂を売った」と言われるほど大きく変わったとは思わない。前半こそアッパーでストレートなロック曲が多いものの、どの曲もこれまで以上にメロディアスだし、後半のいくつかのスローな曲ではアコースティックギターもちゃんと鳴らされている。むしろ3作目で前作までの路線のままだったら、今回はギリ聴いたかもしれないけど次作以降は聴く以前に興味を失っていただろう。メロディの純度を増し、よりエモーショナルに、より壮大に、よりポップになった傑作。

Mumford & Sons - "The Wolf"




Girl Band / ジ・アーリー・イヤーズEP (2015)
★★★★★
Girl Band

まずメンバーに女性はいないし、サウンド面では女性的な優しさやキュートな要素は皆無、それどころかノイジーでアヴァンギャルドでパンキッシュという、人を食ったようなバンド名を冠したラフ・トレード所属のバンド。本作は国内盤仕様で数量限定のCD-Rで公式リリースされた5曲入りEP。

ブラック・フランシス(Pixies)の魂が乗り移った初期The Rapture(『Out of the Races and Onto the Tracks』の頃)がHealthやFactory Floorを演奏しているかのような、とでも形容できるだろうか。ギターノイズや絶叫がいちいちかっこいいというのもあるけど、ミニマルでジワジワと神経を逆撫でしていくような曲の展開の仕方がとても好き。特にBlawanのカバー「Why They Hide Their Bodies Under My Garage?」は上半期ベストトラック級にかっこいい。今秋リリース予定というアルバムにも期待だけど、これぐらい濃密だと全5曲くらいの方がちょうどいいような気も。

Girl Band - "Why They Hide Their Bodies Under My Garage?"

ちなみにこのMV、最初の数秒だけ観て苦手なヤツっぽかったんで自分も観れてないです。



Holly Herndon / Platform (2015)
★★★★☆


女性エレクトロニック・プロデューサーによる3作目。硬質なビートやグリッチ系の音が激しくぶつかり合うさまはビョークの『Vulnicura』にも近い感触。どこか不穏なムードを漂わせるアヴァンギャルドかつエクスペリメンタルな内容ながら、彼女のヴォーカルが加わったり、ヴォーカル・サンプリングをカット・アップして楽器音のように扱うことで、先鋭的な要素とポップな要素がバランスよくミックスされ非常に聴きやすい。ただ、パソコンをカタカタやりながら延々としゃべっているだけの「Lonely at the Top」は余計。



山下達郎 / BIG WAVE (1984)
★★★★☆


監督ウォルター・マルコネリーによる同名ドキュメンタリー映画のサントラ。全曲英語詞で、A面はオリジナル曲、B面はThe Beach Boysなどのカバーが中心。夏を感じさせる爽やかかつ軽快なサウンドがこれからの季節にピッタリで重宝しそう。数年前にビールのCMに使われていた「Jody」に顕著なように、達郎氏の伸びやかで美しい高音も堪能できるし、重層的なコーラス・ワークや淡いリヴァーヴに包まれた耳触りのよい音が心地よい。



Cornelius / SENSUOUS (2006)
★★★★☆


『Point』以降は熱心に追っていなかったCornelius。『Point』も確かに良かったけど本作は確実にそれ以上だし、もしかしたら『Fantasma』以上かもしれない(全体的な雰囲気が大きく異なるので単純に比べられない)。この頃からの坂本龍一や細野晴臣といったミュージシャンとの交流がもたらしたと思しき影響が随所に見られ、立体的な音にさらなる深みや広がりが感じられる。シカゴやアルゼンチンの音響派(TortoisやJuana Molinaなど)を思わせる部分もあるし、ブライアン・イーノやYMOといった先人たちの築いた音響的意匠をうまく汲みとって再解釈した作品と言える。



松任谷由実 / 流線形'80 (1978)
★★★★☆


『埠頭を渡る風』をはじめとする哀愁漂うナンバーが印象的な、ユーミン6作目。まずジャケが良い。松任谷由美名義での2作目だけど、荒井由美時代よりもヴォーカルが少し艶やかになったように感じられる。それでいて初期の素朴さもあり、この時期のユーミンの声はその両方のバランスがとても良いのでは。



Rage Against the Machine /
Live at the Grand Olympic Auditorium (2003)

★★★★☆


レイジのライブ盤。あいかわらずかっこいいし選曲も最高なのだけど、ツェッペリンのライブ盤と大きく異なるのは、彼らの場合どんなにライブで迫力あるサウンドを奏でていてもスタジオ盤の音源とそこまで変わらないという点。もちろん、それだけスタジオ盤が素晴らしいということだけど。



V.A. / Sherwood At The Controls: Vol 1 1979-1984
(2015)

★★★★☆


UKのみならず世界のダブ・シーンの中でおそらく最も重要な人物、エイドリアン・シャーウッドによるベスト・ワークス集。彼がミキシング・エンジニアとしてたずさわった数多くの作品から選りすぐったコンピレーションは、ポスト・パンクからレゲエ、インダストリアルと万遍なくチョイスされている。この中ではThe SlitsとAfrican Head Chargeくらいしかまともに聴いたことなかったのでかなり新鮮だったし、今回初めて知ったバンドの中でもMedium Mediumはかなり気に入った。曲順も単にリリース順に並べるのではなく、比較的ダブ色の少ないポスト・パンクから始まり、終盤になるにつれてどんどんドープになっていくところがいい。



Editors / The Back Room (2005)
★★★★☆


今やUKを代表するバンドの一つとなった5人組のデビューアルバム。リリース当時はJoy Division云々の系譜で語られていた記憶があるけど、バリトンボーカルであることとアートワークなどがモノクロなこと以外、音的な類似点はほとんどないと思う。シンセやドラムマシンを大々的にフィーチャーした3作目『In This Light And on This Evening』のみ音源を持っていたけど、それと比べると本作はシンプルなギターロック路線で、ドラムがややワンパターンに感じられたのが惜しい点。



Queen / Queen (戦慄の王女) (1973)
★★★☆☆


先述の通り、最近始めたQueenのオリジナルアルバム開拓。こちらは記念すべきデビューアルバム。ブレイク前ということでまだ彼らの強烈な個性が最大限に発揮されているとは言い難く、また演奏面でも荒削りな部分が多いものの、ソングライティング面ではその才能の片鱗を感じさせる。が、それよりも冒頭の「Keep Yourself Alive」のギターリフがaccessの「S-MILE GENERATION」の元ネタという発見があったり、タイトルが華原朋美だったりという面でも楽しめた。



Nero / Welcome Reality + (2012)
★★★☆☆


SF大作映画のサントラのようなアートワーク。そして内容もまさにサントラを意識したような曲順・構成で、壮大なオープニングから始まりブロステップやメロディックな歌モノエレクトロ・ハウスを展開。正直ブロステップな曲はSkrillexの手法をそのまま真似ただけなので没個性的だけど、アルバム全体としてはさまざまなタイプのエレクトロニック・ミュージックを融合させているので飽きずに楽しめた。今最も来日してほしいダンス・アクト。



Fela Kuti / Zombie (1976)
★★★☆☆


アフロビートの創始者として有名なナイジェリア出身アーティストの代表作。全4曲ともに12分以上という長尺ながら、後にTalking Heads『Remain in Light』へと受け継がれたアフロビートは、その特徴である反復コード&リズムによって中毒性が高い。反復と言ってもただ同じフレーズを繰り返すのではなく、表題曲「Zombie」のようにサックス・パートから始まってやがてヴォーカルやキーボードが入り、サビらしきパートもあったりするので冗長さは感じない。



Althea & Donna / Uptown Top Ranking (1978)
★★★☆☆


名前の通りAltheaとDonnaの女性デュオ、そしてジャケの通りジャマイカン・レゲエ。レゲエ・クラシックとしても有名な「Uptown Top Ranking」は1978年にUKチャート1位を獲得している。ちょうどレゲエにハマっていた時期、1993年にAli & Frazierによるカバーで知り、その頃からかなり好きだった曲。レゲエの男性MCは暑苦しい感じのが多いけど、こちらは女子ニ人による脱力MCということでレゲエ界のPUFFYやHALCALI的な存在と言えそう。



Soft Moon / Deeper (2015)
★★★☆☆


Luis Vasquezによるソロ・プロジェクトの3作目。キャプチャード・トラックスからのリリースで、英語版wikiによるとジャンルは「Post-punk, noise rock, darkwave, EBM」となっている。ノイズと浮遊感のあるサウンドが特徴だけど、ノイジーな要素はもう少し振り切っていても良かったと思う。もう少しGirl Bandのように、盛り上がりというか展開に工夫が欲しかったところ。



Homecomings / Somehow, Somewhere (2014)
★★★☆☆


京都のインディーギターポップ4人組によるデビューフルアルバム。ミニアルバム『Homecoming with me?』の頃から基本路線は変わらず、より普遍的なJポップ寄りのサウンドになったと思う。個人的には懐かしのDizzy Joghurtを思い出させた。舌足らずで、決して上手くはない英語ヴォーカルもいいアジ出してる。



Buzzcocks / Singles Going Steady (1979)
★★★☆☆


イギリスのポップパンクバンド。今まで勝手にピストルズ直系のパンクバンドのイメージを持っていたんだけど、ものすごくポップでヴォーカルもかわいらしい感じなので、パワーポップの系譜で語られることが多いのも納得。それでいて性急でドタバタしたビートはパンクバンドらしさがある。ちなみに本作はデビューアルバムだと勘違いしていたんだけど、シングルの編集盤だそう。Ashがカバーした「I Don't Mind」収録。



B'z / B'z The Best "Treasure" (1998)
★★★☆☆
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先月から続けている、リアルタイムでB'zを聴いていた頃(90年代)の音源集めの一環。ベスト盤なので全曲知っている曲ではあるものの、彼らはアルバム未収録またはバージョン違いのシングルが多数存在するためそれらの音源の補完。というわけで特に新鮮さはなかったが、この頃のB'zの楽曲の良さや歌詞の良さをあらためて噛みしめた。



Dr. Feelgood / Down By The Jetty (1975)
★★★☆☆


パブロックの代表的バンドのデビュー作。ミッシェル・ガン・エレファントが彼らから受けた影響はよく知られているけど、特に1st『cult grass stars』の頃と音の質感が非常によく似ている。もちろん、ギターのカッティングをはじめとした演奏スタイルにおいても直接的な影響が垣間見えて楽しめた。



Black Sabbath / Technical Ecstasy (1976)
★★★☆☆


代表作『Paranoid』は最初聴いた時「まあまあかっこいい」という感じだったのだけど、そのオマージュが随所に散りばめられたArctic Monkeysの『AM』を聴いてから聴き直してみると、あらためてそのかっこよさがわかった。というわけで他のアルバムも聴いてみようと思ったのだけど、このアルバムを選んだのは単純にヒプノシスの手掛けたジャケがよかったから。

肝心の中身だが、1曲目、2曲目あたりまでは良かったのに3曲目「It's Alright」で「何このビートルズだかオアシスみたいな曲…」と拍子抜けした。彼らは悪魔をモチーフにしたダークでヘヴィな世界観を持ったバンドではなかったのか。全体的にソフトでポップな曲調が目立ち、いまひとつ彼らの魅力があらわれていないように感じた。



Nelly Furtado / Loose (2006)
★★☆☆☆


カナダ出身で両親はポルトガル人であるSSWの3作目。大半の曲をティンバランドがプロデュースし、それまでのフォーク路線からダンスポップ路線にシフトして大ブレイクを果たした出世作。中でも最も有名な「Say It Right」目当てでレンタルした。

アルバム前半はいかにもティンバランドらしい、2000年代中盤のトレンドでもあったレイヴィーなシンセが大々的にフィーチャーされた曲が大部分を占めるが、後半は「In God's Hands」のような従来路線の曲も。以前からのファンへの目配せかもしれないけど、このアルバムの中では完全に浮いてしまい、作品としての統一感がだいぶ薄れてしまっているのが残念。

とはいえ、作曲は全曲しっかり彼女が関わっている。彼女はとりわけ歌が上手いわけでも声がいいわけでもないと思うけど、これほど売れたのは単純に曲がいいからなのだろう。



Katy Perry /
Teenage Dream: The Complete Confection (2012)

★★☆☆☆


先日の来日公演で「Part of Me」や「Wide Awake」を聴いたとき、「何でしっかり予習してきたつもりなのにこの2曲を最近聴いた記憶がないんだろう?」と思ったら、このボートラ追加再発盤を持っていなかったんだった。よってボートラ以外の曲はすでに音源持っているし、そもそもこのアルバム自体あまり好きではないんだけど、全7曲のボーナストラックに関して言えば特にKanye Westをフィーチャーしたバージョンの「E.T.」が良かった。他には「The One That Got Away」のアコースティックバージョンやMissy Elliottをフィーチャーした「Last Friday Night (T.G.I.F.)」なども収録されている。



B'z / B'z The "Mixture" (2000)
★★☆☆☆
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こちらはシングルB面曲が多数収録されているため、それらの補完。特にB'zから離れ始めた頃のB面曲は初聴きのものも多く、その中では「hole in my heart」や「東京」がとても良かった。

このアルバムではいくつか再録バージョンが収録されているけど、どれもハードロック色が強くなっていて原曲の良さ(いい意味でのJポップっぽさ)が失われているのが残念。ギターは音圧を増し、ドラムはコンプレッサーかけまくりでが完全にロック系のミックス。90年代後半、サウンドの変化に違和感を覚えB'zから離れていった理由はここにあったのだとあらためて思った。



L7 / Bricks Are Heavy (1992)
★★☆☆☆


最近再結成したガールズ・グランジ・バンドの3作目。グランジといってもHoleほどポップでもなく、どちらかというとハードロックだと思う。いくつかのアルバムを試聴してみて本作が最もメロディアスだと思ったけど実際聴いてみるとそうでもなく、ちょっと期待外れ。



Sia / Some People Have Real Problems (2008)
★★☆☆☆


最新作『1000 Forms of Fear』がジワジワと好きになっていったこともあり前作も聴いてみようと思ったんだけど、誤って前々作を借りてしまった。この頃は今のように全身全霊で歌い上げる感じではなく、アコースティック寄りの静かな楽曲をしっとりと歌っている。現在とはだいぶ印象が異なり、肩透かしを食らった感がある。






厳密には初聴きではないので★は付けないけど、以下のアルバムも買いました。

Wham! / The Final (1986)


80年代に一世を風靡したポップデュオのベスト盤。6、7年前PC故障時にデータが消失したため永らく聴けていなかったものを中古盤で再購入。

あらためて聴くと、彼らの楽曲のギターのカッティング音やパーカッションやサックスなどから滲み出るトロピカル/アーバン/バブリーといったいくつかのムードは、現行のソウル/ファンク、もしくは日本のインディーポップ/シティ・ポップのムーブメントの雛形にもなっており、今の時代にジャストフィットな音であることがわかる。また、2000年代にここ日本でも人気者となったJunior Seniorにとても似ていると気付かされた。そういえばどちらも男性同士のデュオで、片割れがゲイであることをカミングアウトしているという点も共通している。



The Slits / Cut (1979)


こちらも同様に以前データ消失したものを再購入。アリ・アップを中心としたガールズ・バンドのデビュー作。ポスト・パンクとダブを融合させたサウンドは今もなおかっこいい。



Carole King / Tapestry (1971)


これまでアナログのみ所持していたけどCDで購入。この作品はとにかく音がいいと思う。彼女の声のみならずピアノの鳴り方やドラムの一音一音に至るまで柔らかな音に包まれていて、深夜に聴くのにちょうどいい。彼女のソングライティングセンスも冴えわたる名盤。



【次月予告】(音源入手済み・購入予約済みでまだ聴けていないもの)
Muse / Drones (2015)
Tuxedo / Tuxedo (2015)
MEW / + - (2015)
Róisín Murphy / Hairless Toys (2015)
Donnie Trumpet & The Social Experiment / Surf (2015)
Cold Cave / Full Cold Moon (2014)
Travis / The Boy With No Name (2007)
Jay-Z / The Black Album (2003)
山口 百恵 / This is my trial (1980)
Black Sabbath / Never Say Die! (1978)
イエロー・マジック・オーケストラ / YELLOW MAGIC ORCHESTRA (1978)
Vashti Bunyan / Just Another Diamond Day (1970)
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