ライブレポート

ライブレポート:Shimokitazawa SOUND CRUISING '15

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5月30日に下北沢のライブハウスなど全12会場で行われたサーキット型フェス、下北沢サウンド・クルージングに行ってきました。僕にとっては初参加となるフェスで、今年で4回目の開催。30日の15時から翌日6時まで長時間にわたって、バンドからソロ弾き語り、DJ、アイドル、お笑い芸人など総勢100組以上のアクトによる熱いライブが繰り広げられました。その中で僕が観ることができたアクトは13組。以下レポートです。





14時45分くらいにリストバンドの交換所となるGARDENへ行くとすでに長蛇の列。15分くらい並んだので開演時間である15時を少し過ぎてしまい、急いで最初のお目当ての会場へ。


WONDERVER 15:00- @BASEMENT BAR
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都内を中心に活動する男女3人組で、ライブではサポートも加えた5人編成。煌びやかなシンセポップにJポップ的なメロディーやフレーズを加えたサウンドを特徴としている。ジャケットを着こみ軽快なステップで体をくねらせながら踊るボーカルはまさにポップシンガーという風情でアツさが感じられたが、キーボードの女性は逆にクールビューティー系。この2人の対照的な雰囲気も面白い。どこかPassion Pitの「Sleepyhead」を思わせるシンセ音もあり、邦楽的・洋楽的な要素のバランスがよく取れている。

Spincoasterでの紹介記事:WONDERVER / M E L L O W



Lucky Kilimanjaro 15:20- @THREE
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6人組シンセポップ・バンド。Spincoasterで以前取り上げられていたので聴いたことはあったけど、ライブは想像以上にポップだった。底抜けに明るいメロディーとちょうどいいBPMのダンスビート、キラキラのシンセ、ファンキーなベース、軽快にカッティングするギター、そして素敵な女子メンバー。サカナクションにも近い感触だけど、哀愁を帯びたメロディーを得意とするサカナクションに対してこちらはとにかく陽性のメロディー。これは売れそうだなと思った。

【Spincoasterでの紹介記事:Lucky Kilimanjaro / Call Me Baby】



CALENDARS 15:30- @ReG
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The Rentals~Ozma~Snugの系譜に連なるモーグシンセ・パワーポップ。全員Weezer大好きなんだろうなあという感じの泣きメロ具合がたまらない。手拍子を求めたりと盛り上げ方も上手く、オーディエンスもそれに応えて笑顔で踊ったり手拍子していたりと、互いに「一緒に楽しもう!」というムードに溢れており、バンドとの距離がとても近く感じられるライブだった。

CALENDARS - "You read me"




LADY FLASH 16:00- @WAVER
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この日最も楽しみにしていたアクトは、大阪を拠点とするこの4人組パンク・ギターポップバンド。まず、ちょっと前に加入した女性メンバー2人がいい感じで、ギター/シンセのSanae Suzuki、ベースのHanami Kaneshimaともにリードボーカルを務める曲があり、パンキッシュな楽曲に華を添えていた。60'sガールズ・グループっぽいメロディーの曲もとてもキュート。Nico Flashによるシャウト混じりのハイテンションなボーカルやストロークの激しいギターにより一見ハチャメチャに聞こえる性急なビートの曲でも、ドラムがしっかりしているのでリズムが乱れることがないのが素晴らしい。もうすぐアルバムがリリースされる予定らしく、こちらも非常に楽しみ。

LADY FLASH - "mother2"




TOWER RECORD SHIMOKITAZAWA
ここでちょっと休憩、期間限定オープンしたタワレコ下北沢店へ。アーティストが持ち込んだフリーサンプラーが配布されていて、いくつかゲットした。かなり混んでいたので店内をあまりよくは見れなかったけど、イベントとの相乗効果でかなりの盛況っぷり。



バンドじゃないもん! 17:20- @ReG CAFÉ
神聖かまってちゃんのみさこが在籍するアイドルグループ。すでに入場待ちで会場の外までかなりの列になっていて、しまったタワレコで休んでる場合じゃなかった…。列に並んでいる間、目の前をみさこたちメンバー全員がステージ衣装で通り過ぎて行ったけど、並んでいるファンたちに手を振ったりしていてさすがアイドルという感じ。しかし何とか建物内に入ったもののステージ部分には入れず、CD購入者が優先入場だという。何だよアイドルかよ(アイドルです)。もう少しで入れそうなところまで来たけど、次のLILI LIMITの開演時間になってしまったので結局少しも観ることができずに離脱。



LILI LIMIT 17:30- @ReG
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音源を聴いて宅録っぽいイメージを抱いていたけど、しっかりした演奏力を持つ5人編成のバンド。しかもメンバー全員真っ白な衣装で統一。シンセやPC担当のボブヘアの女性メンバー(無表情なキャラがとてもよい)、ベース担当の前髪ぱっつん黒髪ロングヘアの女性メンバーの存在感が大きく、やはりWONDERVERしかりLucky KilimanjaroしかりLADY FLASHしかり華のある女性メンバーのいるバンドは魅力が倍増する。曲の方は後期SUPERCARを思わせるエレクトロニックなギターロックあり、シューゲイザーっぽい曲あり、80年代のネオアコっぽいジャジーな雰囲気の曲ありと結構幅広い感じ。SEKAI NO OWARIのFukaseと松田龍平を足して割ったような見た目のボーカルの声質はわりと最近のトレンドに近い優しげなハイトーンだし、音の作りも凝っていてメロディアスだし、それこそセカオワくらいに売れるポテンシャルも秘めているように感じた。





ラブリーサマーちゃん 18:00- BASEMENT BAR
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曲自体や歌声は好きなんだけど、キャラ的には苦手意識もあったラブサマちゃん。しかしギター一本で弾き語られる彼女の曲はメロディーも歌詞も素晴らしいし、間違いなく才能ある女性ソロアーティストの一人だと思う。女子大生っぽいちょっと毒舌なMCもユーモアに溢れており、会場は笑いに包まれていた。MCが盛り上がりすぎて時間が足りなくなり1曲削られたようだけど、それはそれで面白かったので満足。



DENIMS 18:20- @THREE
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ラブリーサマーちゃんが終わってから、すぐ隣の会場(歩いて数秒)であるTHREEへ移動。途中から入ったのだけどどうやら機材トラブルらしく、それでも残りのメンバーで場を繋ごうとWeezerやビートルズのカバーを披露。しかし10分以上たってもなかなか回復せず、諦めて途中退出してしまった。



吉田ヨウヘイgroup 19:00- DAISY BAR
観るつもりだったのに、タイムテーブルを見誤ってラーメン屋に入ってしまった。しかもラーメンに超大盛りのごはんセット…。これを食すこと約45分。こんなところで時間を浪費している場合じゃなかった。結局吉田ヨウヘイgroupは全く観れず。



ラブレターズ 19:40- @GARDEN
食事を終えたはいいけど、予定が狂ったのでFor Tracy Hydeまでの時間に何観よう?となり、とりあえず一番近かったGARDENに入ると、明らかにこれまでとは違う雰囲気。お笑いに詳しくないのでラブレターズというバンドだと勝手に思っていたのだけど、お笑い芸人だった。「ガンダム」というキラキラネームを付けられた息子と父親のやりとりをネタにした漫才を披露していて、これがめちゃくちゃ面白かった。



For Tracy Hyde 20:00- @WAVER
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ラブリーサマーちゃんが不参加というのはあらかじめ聞いていたし、そもそも彼らのライブを観るのは初めてだったのでどんなもんかと気になっていた。ボーカルは女性で、声や歌い方はラブサマちゃんに結構似た感じ。この新たな女性ボーカリストについては詳しくわからないので何とも言えないけど、歌もステージパフォーマンスそのものにもまだ慣れていない感じ。演奏も一部不安定なところがあった。どうやら元々このバンドはライブよりも音源重視らしいけど、このバンドの最大の魅力は素晴らしいメロディーセンスとキラキラしたムードをまとったポップセンスだと思うので、今後の作品にも期待したい。

For Tracy Hyde - "First Regrets"




ayU tokiO 20:00- DAISY BAR
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観たかったものの、当初スケジュール的に観れないと思っていたけど途中から観ることができた。管弦楽器も加えた編成で、しっとりとしつつもノスタルジックな楽曲は想像以上に良かった。途中で地震により数分中断というアクシデントに見舞われたけど、ちょうどその時演奏していたのが東日本大震災にちなんで作られた「米農家の娘だから」という曲で、そんなMCも交えつつ終始ユルい雰囲気。

ayU tokiO - "恋する団地"




Galileo Galilei 20:50- @GARDEN
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このフェスの中で最もキャパの広い会場で、さすが他よりも音響もしっかりしている。思ったよりもパワフルな演奏で、24、5歳とは思えないほど歌も演奏も安定していた。結成から8年が経っていることもあり、早くも「成熟」という言葉が似合いそうな、それでいて瑞々しさや無垢性も失われていないところがすごい。ボーカルの尾崎雄貴は少し見た目がエレカシ宮本化しつつあったけど。



篠崎愛 21:30- @ReG
「歌の上手いグラドル」としても話題の彼女。会場内は開演前からヤロー共の熱気でムンムン、そして最前列には中年のオジサン達が並ぶという状況。まずはseihoのマネージャーも務めているというDJひろぽんが登場したが、この時点で大盛り上がり。さらに篠崎愛が登場すると、今回のフェスで一番じゃないかと思えるほどの盛り上がり。篠崎愛はダボダボのスウェットを着てボディラインを極力隠した衣装だったけど、つまりグラドルとしてではなく歌手として見てほしいという気持ちの表れなのだろう。そしてそれを証明するのに余りあるほど歌が上手い。音程が正しいのはもちろんだけど、ブレスも的確だし、ヘタにビブラートを使いまくったりもしない(歌がそれなりのレベルの人はビブラートで無理やり誤魔化しがち)。しかしMCになるとさすがアイドルという感じで、まるでファンイベントのような雰囲気で観客とフレンドリーに交流を楽しんでいた。DJひろぽんと観客とのやりとりもかなり笑えたけど。

篠崎愛 / Ai Shinozaki - "A-G-A-I-N"




The fin. 22:00- @GARDEN
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DAYタイムのトリは昨年フジロックのルーキー・ア・ゴーゴーにも出演した4人組。背後からの照明を効果的に使い、ステージの雰囲気はとてもかっこいい。ボーカルは曲が終わるごとに何度も「サンキューソーマッチ」と挨拶していた。しかしあえて狙っているのかもしれないけど、リズム隊がシンプルすぎて「雰囲気重視」になっている感も拭えない。もっとグルーヴが欲しいところ。



この後もNIGHTタイムのステージで、Lucky Tapes、never young beach、DATS、NATURE DANGER GANG、Teen Runningsなど楽しみなアクトも多かったけど、もうオールナイトが心から楽しめる年齢ではない(体がついていかない)のでこれにて終了。来年の開催も期待したい。
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