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Governors Ball NYC

[海外フェスレポ] The Governors Ball NYC Music Festival 2016

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2011年からスタートし今年で6回目を迎えたニューヨークのフェス、ガヴァナーズ・ボール(The Governors Ball NYC Music Festival)に行ってきました。以下、フェスレポです。





海外フェスの経験は二度目で、初回は2014年のスペイン・バルセロナで行われたPrimavera Sound(フェスレポはこちら)。出演アーティスト数が圧倒的に多く、しかも毎年超豪華メンツが話題のPrimavera Soundと比べると、今回のガヴァナーズ・ボール(以下Gov Ball)はこじんまりとしているように見えてしまうけど、ヘッドライナーをはじめとする主要アクトから出演時間帯の早いアクトまで、アメリカ、それもニューヨークで開催されるフェスらしい「いま、ここ」という感じの旬なメンツが揃っている。実際Primavera Soundは豪華すぎてカブリが酷かったうえに、午後から朝方まで観たいアクトがギッチリ詰まっていて体力的にもかなりハードだったので、そういった意味でもGov Ballはちょうど良い。



■出演アクト
Gov Ballの出演アクト数はPrimavera Soundの半分以下。12時頃から始まり23時に終わるという、都市型ならではの優しいフェスだと思う。今年のメンツはこんな感じ。

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The Strokes、The Killers、そしてKanye Westという全て自国出身アーティストによるヘッドライナー。最新EP『Future Present Past』のリリース・タイミング的にもジャストだったThe Strokesは、直近で3回しかライヴ予定がないので現在のモードを伺うための貴重なショウとなったし、The Killersは2013年の単独来日公演を観て以来、ずっと本国アメリカで彼らのライヴを生体験したい(無論、会場で大合唱に包まれたいがため)と熱望していた。Kanye WestはSpringroove、ドバイでのライヴ、フジロックのドタキャンと過去3度も惜しくも観れずじまいだったので今度こそはリベンジ。ということで3組とも「今とても観たいアーティスト」が揃っている。他にも、Miguel、Purity Ring、Bat for Lashes、Christine and the Queensなど「まだ来日していない/来日キャンセルした/長いこと来日していない/アジア周ったのに日本をすっ飛ばした」というアーティストもたくさんいて、見どころはかなり多い。



■場内MAP
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会場内は大きく2つのエリアがあり、エリアごとに2つずつステージがある。その2つのステージで交互にパフォーマンスが行われるので、各時間で2アーティストしか同時演奏せず、カブリがほとんど発生しない。最も遠いステージ間でも移動は5分くらいでできるので、半分ずつ観れば全出演アクトを見ることができる。この会場サイズやタイムテーブルはフェスとして最も理想的かも。日本のフェスでもぜひ取り入れて欲しいなあ。

▼EAST GATEを抜けると、まずはフジロックのレッドマーキーのような屋内ステージ「Bacardi House Stage」が見えてくる。
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▼そこから左手には最も大きなメインステージ「GOVBALLNYC Stage」が見える。今年亡くなった偉大なアーティストをモチーフにしたアート作品が並び、青々とした芝生が美しい。レジャーシートも何もなしでゴロンとしても汚れないというのがナイス。
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▼この2ステージの中間にはグッズ売り場やフード、Barなどのスペース。「問題ない」…。
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▼Bar付近ではこんな光景も。パフォーマンスのために呼ばれたのか、ただお客さんがやってるだけなのか謎。
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▼横はハリウッド・サインみたいな「GOVBALLNYC」の看板のあるゆるやかな斜面。ここは座っていてもステージがよく見え、絶好の休憩スペース兼待ち合わせ場所としても有効。
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▼その2つのステージがあるエリアから移動。中間地点にはフジロック会場でも見かける大きな目玉が。どっちがオリジナルだろう?
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▼こちらは手前にある「Big Apple Stage」。先ほどの目玉の地点からとても近い。ちなみに連なっている風船は括りつけられているのではなく、フェスの間ずっと人が手で持っている。
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▼「Big Apple Stage」から振り返ると、自由の女神像を挟んですぐ反対側に「Honda Stage」がある。この2ステージは交互にライヴが行われる。
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■TIMETABLE
オレンジが観た(観る予定だった)アクト。3日目の「SPECIAL GUEST」はRage Against the Machine、Public Enemy、Cypress Hillのメンバーらによるスーパーグループ「Prophets of Rage」の予定だったらしい。

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■ライヴレポ
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まずはTransvioletからスタート。紅一点のヴォーカルはミーガン・トーマス(Thomas Tantrum)系のキュート&ハスキーな声質に少し前のLittle Boots風のちょっとゴシックなルックス。あくまでバンドサウンドながらThe xx以降の音響感覚を持ったエレクトロ・ポップという感じで、Katy Perryの近作にも通じる「インディーロックとメインストリーム・ポップのいいとこどり」という風情があって今後大ブレイクする予感が大いにアリ。Echosmithなんかがかなり売れたアメリカのことなので期待。ところでベーシストはなぜか『千と千尋の神隠し』に登場するカオナシのTシャツを着用していた。


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Public Access T.V.は細身で色白なヴォーカルを中心とした4人組のガレージ・パンク・バンド。背景に流れるTVのテストパターンもかっこいい。


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最も大きな「GOVBALLNYC Stage」に戻ってElle King。王侯貴族風の真っ赤な衣装でバンジョーを弾いたりする姿が何とも勇ましくてかっこいい。芝生の上にゴロンと座ってゆったりと観ていたけど、豪快なハスキー・ヴォイスに見合ったエネルギッシュなステージで、もう少し天気が良くてビール飲みながら観たら最高に気持ち良かっただろうな。


と、ここでランチ。

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Primavera Soundの時もそうだったけど、日本のフェスは飲食の充実ぶりがすごいなとあらためて実感する。海外フェスはせいぜいホットドッグやハンバーガー、ピザ、ポテトフライがあるくらい。でもこのピザは結構大きなサイズでとても美味しかった。$7。


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お腹を満たした後は、漢字で「酒」と大きく書かれたTシャツをルーズに着こなすAlicia嬢率いるBully。ハードでパンキッシュなサウンドながら曲は激キャッチーで、そのバランス感はCloud Nothingsに近い印象(つまり大好き)。コートニー・ラヴ直系のしゃがれた歌声と、MCの時のかわいらしい声とのギャップ萌え。去年出たアルバム買おう。


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続いてはこの日の目玉、Christine and the Queens。本人はグレーのジャケットにスラックスという会社役員風の衣装で登場、バンドメンバーとダンサーは全員白TシャツをズボンにIN。ダンサーとともに踊るHéloïse嬢の動きもキレッキレ。コンテンポラリーダンスか何かちゃんとやっていた人なのだろう。Kanye West「Heartless」の一節を引用した「Paradis Perdus」もやってくれたし、花を持ち出して「これはビヨンセ、これはリアーナ」と言い、ボロボロにしおれた花を持って「これは私!」と茶目っ気たっぷりに話す姿もチャーミングだった。


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Action Bronsonはでかい図体でどんなハチャメチャをやらかすのかとても楽しみにしていたアクト。が、まずオケの音がこもっているうえに音量も小さめで、本人も思ったほど激しいパフォーマンスではなくちょっと肩透かし。途中でスイカを手にした際には「頭で割ったりするのか?」と思ったけどステージ上に投げただけだったし、料理の乗った巨大なトレーを持ち出したものの結局何もせず普通に置いてしまったり。


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OutkastのBig BoiとPhantogramとのコラボ、Big Grams。Action Bronsonはちょっと期待ハズレだったけど、こちらは予想以上に良くて大満足。ヒップホップとインディーロックという組み合わせながら予想以上に相性はばっちりだった。特にPhantogramのSarah嬢はブロンドに染めたボブヘアーにブルーの丸サングラス、そして首・肩周りにゴールドの装飾を付け、まるでLady GagaやKaty Perryのようなポップ・スターのよう。彼女のヴォーカルの音量が小さかったのが残念だったけど、Skrillexプロデュースによるバンガー・チューン「Drum Machine」など大いに盛り上がった。


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2015年のCoachellaのストリーミングで観て以来、ずっと観たいと思っていたDuke Dumont。アゲアゲだけどEDMとはやや異なる、ファンキーでクールなサウンドで唯一の屋内ステージ「Bacardi House Stage」をほぼ満員にしていた。


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今年フジロックにも出演するBeck。裏に何がカブってもいいようにここで観ておく。ここ最近のアルバムは追っていないんだけど、一曲目から「Devil's Haircut」だし、「Looser」も「Where It's At」もハイライトとして演奏。夕暮れ時の「Lost Cause」も染みた。ちなみに端の斜面で座りながら観た。


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続いては「Bacardi House Stage」に戻ってJamie xx。が、さっきのDuke Dumontとは比較にならないくらいにギチギチで入りきれないほど。何とか端っこに侵入したものの、目の前にはリフトしてるイカツイおねーちゃんたちの姿が。たまに巨大なミラーボールが回って場内がキラキラと輝きだすのがとてもステキだった。


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さて、すでに21時だというのにまだちょっと明るい。いよいよこれからヘッドライナー、The Strokesが始まる!実はこの前日に、NYに期間限定オープンしたThe Strokesのポップアップ・ショップに行ってきて、Cult RecordsのTシャツを買ったのでこの日はそれを着用していた。


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The Strokesは「The Modern Age」から始まり、続いて「Soma」と、今年15周年を迎えるデビューアルバム『Is This It』からが比較的多いセット。最新EPからもいくつか披露してくれたけど、逆にここ2枚の作品からはほとんど演らなかったような(「Under Cover of Darkness」くらいか?)。「Juicebox」で一度シメた後にアンコールで「You Only Live Once」をプレイしてくれた。終了とともに夜空には花火が。


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にしても、23時の終演後に会場の誘導スタッフなどもおらずゲートは超混雑。何十分経っても一向に列が進まない中、怒号が飛び交ったり割り込みやフェンスを飛び越える者なども現れ大混乱に陥った。最寄りの駅にたどり着いたのは終演から2時間近く後の深夜1時過ぎで、さらに地下鉄の運休などもあって宿に戻ったのは結局2時半。めちゃくちゃ疲れた…。







2日目。

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まずはEliot Sumnerからスタート。スティングの子供で、端正な顔立ちは確かにスティング似。楽曲はどれも似た感じのハンマービートの曲が多くてやや単調ではあった。海外フェスでは一番手のアクトからガッツリ観るお客さんはあまりいないようで、メインステージながら集客はかなり寂しいものがあった。まあ昨日の帰りがみんな遅かっただろうし仕方ないか。


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続いては「Bacardi House Stage」にて、トミー・ヒルフィガーのウェアを着た若きDJ2人組、Louis the Child。先ほど「海外フェスでは早い時間から観るお客さんはあまりいない」と書いたけど、それはとんだ勘違いで、みんなここに集まっていたのか!と言わんばかりのフルハウス状態。特に10代~20代前半くらいのギャルが多い。しかも場内は常に大歓喜で、彼がいま若者の間で圧倒的にキテる!と実感。ラストにアンセム「It's Strange」を披露した際には会場中が大合唱。ちょっとFlumeに似すぎな感もあるけど、FlumeもUSで売れているしこれがトレンドのスタンダードということだろうか。


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ニーハイ姿のMarian Hillは上品で美人なお嬢様タイプ。曲はLordeっぽいイマ風な感じ。突出した何かが加わればめちゃくちゃ売れそう。


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The Knocksはレトロなネオンサイン風の映像もかわいらしかった(頻出していた「五十五」って何?)。終盤には何とゲスト・ヴォーカルでCarly Rae Jepsenが登場して「Love Me Like That」を生歌披露。このフェスの出演者でもないのに、この1曲のためだけに来るというのがやはり日本とは違うところ。羨ましい。


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昨年フジロックをキャンセルしやがったCatfish and the Bottlemenをここでリベンジ。数日前にリリースされたばかりの新譜『The Ride』からも数曲披露。左のギターの人、ちょっと元気なさすぎ。


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Thundercatはとにかくドラマーがすごい。背筋をピンと伸ばし、千手観音のごとく変幻自在なドラミングで複雑なビートを放ち、Thundercatも変態的なベースプレイで対抗。まさに変態フュージョン、圧巻のパフォーマンスだった。隣にいた見知らぬアメリカ人も「すげードラミングだな!!」と興奮して話しかけてきたほど。


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この日まだ座って休憩していなかったのでMac Miller観つつ休憩。アメリカでのMac Miller人気はとにかく凄いものがあって大混雑しており、どう考えても前の方に行くのは困難なので、座ってもステージやモニターの映像が観える位置で休憩。前日に続いて再びピザを食べた。しかしだいぶ後方に座っているにも関わらず、周囲は人だらけ。本当に人気があるなあ。


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ヒップホップアクトもだいぶ充実しているGov Ballだが、続いては80年代から活動している大ベテランのDe La Soul。コール&レスポンスも盛りだくさんで楽しくピースフルな雰囲気だった。余談だけど前にいたお客さんが白いスニーカーにケチャップをぶちまけていた。


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結構楽しみにしていたMiguel。バンドセットで、メンバーは全員真っ白な衣装で統一されたモデル風の男性ばかり。しっとりした感じかと思いきやアッパーかつアグレッシヴで、派手な演奏に合わせMiguelも激しく踊りまくっていて、そのスター然としたナルシスティックな姿は今は亡きPrinceを思わせた。先日来日公演がキャンセルとなったけど、これはぜひリベンジ来日してほしい。

が、15分ほどプレイしたところで雨が。雨の予報は出ておらず、前日は雨具がかなり荷物を圧迫していたのでこの日は傘もゴアテックスも用意していなかったのだけど、雨はどんどん強くなる。ついにはザーザー振りになって、さすがに端の方にある木の元に避難。それでも雨粒が葉の隙間を突き抜けてくるので、Vitamin Waterブースのテントに避難。そこからMiguelのステージを望むことはできたものの、テント内に避難した人たちの阿鼻叫喚で全く音が聞こえず…。雨降っても平然としているアメリカ人が多い割に、何でこの人たちはこんなに騒いでいるのか?意味がわからない。

それにしても今回の雨、もしフルでMiguelのパフォーマンスが観れていたらこのフェスのベスト・アクトにもなり得たのでは?と思うだけにとても残念。そして雨はMiguelのライヴ終了とほぼ同時にやんだ。

雨宿り場所からMiguelのステージを望む。

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20時15分からのPurity Ringまでまだ少し時間があるのでMiike Snowを少しだけ観た。そして屋内「Bacardi House Stage」に移動。Purity Ring中に雨が降ってもとりあえず大丈夫だし、最悪The Killersもこの場所から遠巻きながら観ることができる…。

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ということでPurity Ringがスタート。このフェスでもっとも凝ったセットと演出だったと思う。ステージ上部からいくつものLEDがスダレ状に垂れ下がり、中央にコリンの電飾付き機材があって、その手前でミーガンが歌う。ステージはスモークが焚かれてその光と反射によって神秘的な空間に。そこにミーガンのあの歌声。アメリカでも大人気だし、彼らは今後準ヘッドライナー級にまで成長するのではと思った。それにしてもライヴ中の場内のガヤガヤが本当にさわがしい。


Purity Ring中にふと気付いたんだけど、どうやら外は再びさっき以上に激しい雨が降っているようで、テントの両端は滝のようになっている。どう考えても止まなそうなくらい降っているし、仕方ないThe Killersはここ(「Bacardi House Stage」)から観るかーと覚悟を決めた。でもPurity Ringが終わって外を見ると…もしかして雨止んでる!?おそるおそるテントの外に出ると本当に止んでいた。何という奇跡。


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あれだけの雨が降ったけど、地面が芝生なので全然ぐちゃぐちゃになっていない。そしていよいよ本日のヘッドライナー、The Killersがスタート。雨が降ったせいで結構な人が帰ったのか昨日のThe Strokesよりも人が少なく、特に後方の芝生で座ってゆったり観る人がほとんどいなかった。そのぶん前方にコアファンが集結。1曲目から「Mr. Brightside」で完璧な盛り上がりで、周囲は全曲大合唱。そうそう、これを体験したかったんだよねと思いながら自分もデタラメ英語で歌った。それにしてもピンクのジャケットを着たブランドン・フラワーズはかっこよすぎるし、ピアノで「Human」の1コーラス目を弾き語りする姿には目がハートになった。この人、最近のロック・ミュージシャンの中で一番イケメンだと思うんだよね。

しかし驚いたのが「Mr. Brightside」や「Human」以上に「Somebody Told Me」がアメリカ人にとても人気があるということ。この曲のイントロが流れた時の観客の反応はやばかった。ラストは大合唱が楽しめる「All These Things That I've Done」、そしてアンコールではこれもUSで大人気の「When You Were Young」!完璧なセットリスト。ステージ上部から火柱の演出も最高。


さてこの日は前日の教訓を生かして、終演後に急いでゲートへ。雨のせいで帰った客が多かったこともあり、この日の帰りはスムーズで前日よりも1時間半くらい早く宿に戻ることができた。それにしても明日は雷雨の予報、大丈夫なんだろうか…。







3日目。朝起きると軽く雨は降っていて、主催者から「開場遅らせるから待機してて」とのメールが。とりあえず雨は止んだので会場に向かったが、その道中で「今日は中止です」の知らせ。雨降ってないのに?どうやら大気が不安定でこの後雷雨になることが予測されるため、途中で中止にするよりも最初からキャンセルすることを主催者側が選んだらしい。これはキャンセル時の保険の都合と考えられる。この日のチケットは払い戻しになるらしいが、今日一日何をしよう…ということで「The Beast」という時速70km出る船に乗ってウサを晴らししつつ、ブルックリン近辺でフェス絡みのアーティストがライヴを行う情報を収集。レコードショップRough TradeでCourtney BarnettやCatfish and the Bottlemenがインストア・ライヴをやるほか、Two Door Cinema Clubやスペシャル・ゲスト枠でこの日出演予定だったProphets of Rageもライヴを行うようで、救済措置としてフェスのリストバンドを持っていれば安くチケットが買えたりするようだ。

どの会場もチケットや整理券を求める人で長蛇の列になっていて、ここは複数観ることは不可能、どれかに並んでもチケットを入手できる保証はなく、最悪結局何も観れずに終わるかも…という不安を抱きながら、Prophets of Rageのライヴが行われるキャパ1,000人規模のハコ「Warsaw」へ。すでにかなりの列だったけどここは賭け。

並んでいる途中、突然の豪雨&突風。それまでは「全然雨なんか降らねー、フェスできたじゃねーかよ…」と思っていたけど、確かにライヴ中にこれは演奏中断レベルかも。気付くと、自分の後ろには20人ほどしか並んでおらず、どうやら「並んでもここまでしか無理だから~」みたいに会場から言われてたんだろうか。そんなギリギリな状況の中、何とかチケットをゲット。フェスのリストバンドがあれば$10。

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Rage Against the Machineは大好きなバンドだけど一度もライヴを観たことがなくて、このスーパー・グループは基本的にレイジの曲をメインでプレイするらしい!大興奮。開場して中に入ると本当に小さなハコだったし、場内は屈強な巨漢がたくさん。オープニングで30分ほどDJ Lord(Public Enemy)がプレイし、House of Pain「Jump Around」やNirvana「Smells Like Teen Spirit」を流すたびにサークルモッシュが起きたりと場内の熱気・興奮度が凄まじい。

そしていよいよProphets of Rageのライヴがスタート。Public Enemyの曲やCypress Hillの曲もやったけど、7、8割くらいはレイジの曲だった。「Sleep Now in the Fire」、「Testify」、「Sleep Now in the Fire」、「Bombtrack」、「Bulls On Parade」と代表曲・必殺曲連発でもちろんサークルモッシュ発生。ラストは「ナゲット割って父ちゃん」こと「Killing In the Name」。Gov Ballでは30分ほどの出演時間しか割り当てられていなかった彼らだが、ここではみっちり1時間以上やってくれたので大満足。お陰でフェス3日目キャンセルという痛手はほぼなくなった。

とはいえこの日特に観たかったKanye WestとBat for LashesとWhilk & Miskyは今後も海外フェスにでも行かないと観る機会がなさそうではあるけど。まあ、また彼らが出る海外フェスに行けばいっかー!

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