年間ベストアルバム1997-2016

ブログ7周年特別企画:年間ベスト・アルバム・クロニクル 1997-2016 〈第三回:2007-2011 インディー期〉

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当ブログ7周年特別企画、「年間ベスト・アルバム・クロニクル 1997-2016」。企画趣旨についてはこちらの記事<イントロダクション>をご覧ください。ざっくり言うと、過去20年分やってきた年間ベストを現在の自分の音楽ライブラリと視点で再度選び直して当時のものと比較する、というものです。1ヶ月くらいで完結するつもりでしたが、結構な作業量になるので月イチペースの進行になってますね…。

さて、第三回目となる今回は2007年から2011年まで。エレクトロ・ムーヴメントが起こり、それがきっかけで「インディー・ロック」に興味を抱くようになってこのブログやTwitterを始めるに至った、ある意味僕にとっての転機と言える時期です。とりわけ流行り廃りの激しいジャンルということで、聴き方も「リリースと同時にタイムリーに聴く」という姿勢に変わっていきました。

では、そんな5年間を振り返ってみたいと思います。
第一回目の〈1997-2001 形成期〉第二回目の<2002-2006 拡大期>はこちらから。





-2007-

■リアルタイム版 年間ベスト・アルバム2007 TOP10
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No.1 M.I.A. / Kala
No.2 Jimmy Eat World / Chase This Light
No.3 Ash / Twilight of the Innocents
No.4 Natalie Imbruglia / Glorious: The Singles 97-07
No.5 Arcade Fire / Neon Bible
No.6 Justice /✝
No.7 Fountains of Wayne / Traffic and Weather
No.8 KT Tunstall / Drastic Fantastic
No.9 Battles / Mirrored
No.10 Bonde Do Rolê / With Lasers



■2007年 回顧録
エレクトロ全盛期
Digitalism、Simian Mobile Disco、そしてJusticeという、当時エレクトロ御三家などと酷い括られ方をした3組が揃ってデビュー・アルバムをリリースした2007年は、まさにエレクトロ・ムーヴメントの全盛期と言えそう。その象徴的な出来事としてSUMMER SONICでは、前年まで「アーバン/ダンス・ステージ」としてSpank Rockやクラムボン、Chara、Nelly Furtadoなどやや散漫なステージ・コンセプトだったのが、2007年には「ダンス・ステージ」としてDigitalism、CSS、LCD Soundsystem、Klaxons、MSTRKRFT、Hot Chip、Vitalicなど(多すぎて書ききれないくらい)思いっきり「ダンス/エレクトロ/ディスコ・パンク」に寄せたラインナップに。

あとこの年、Soulwaxが『Most of the Remixes』というリミックス・アルバムを出して、ここに収められたGossipの曲のリミックスがクラブ・アンセムになったり、翌2008年にはMGMT「Kids」のSoulwaxリミックスが出たり…本当に勢いがありました。



そんな僕もご多分に漏れずエレクトロにドハマリし、この頃はよくクラブイベントに行ってました。GAN-BAN NIGHTのような外タレを招聘する大きなものから、知人がDJをする小規模なものまで。ほとんどがオールナイトのイベントで、今となってはもう体力的にオールとかキツイので、この頃は随分タフだったなーと思います。そういえば青山のとある小さなクラブのパーティで、僕が帰った5分後くらいにM.I.A.が遊びに来たなんて悔しいエピソードもありました。


バンドならロックンロール系よりも
エレクトロ・ブーム真っ只中ではありましたが、TOP10の中で広義の「エレクトロ」に括ることができるのはM.I.A.、Justice、Bonde Do Rolêくらい。バンドだと、The Strokes以降のロックンロール系はすでに興味が薄れており、以前から好きだったJimmy Eat WorldやAsh、Fountains of Wayneみたいな普遍的グッド・メロディのギター・バンドに回帰。

また、この頃まだ「インディー」という概念が自分の中になかったので、インディー・ロック界隈で大きな存在となりつつあったArcade Fireのことは「インディー・ロック」ではなくThe DelgadosやMercury Revと同系統の「オーケストラル・ポップ」として聴いていました。


■2017年版 年間ベスト・アルバム2007 TOP10
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No.1 Jimmy Eat World / Chase This Light
No.2 Ash / Twilight of the Innocents
No.3 Blonde Redhead / 23
No.4 M.I.A. / Kala
No.5 Rihanna / Good Girl Gone Bad
No.6 Kylie Minogue / X
No.7 Justice /✝
No.8 LCD Soundsystem / Sound of Silver
No.9 Arcade Fire / Neon Bible
No.10 The Go! Team / Proof of Youth


エレクトロの中でも、Bonde Do Rolêみたいな時代の徒花的なものは消え去りましたが、M.I.A.やJusticeはブームが去っても強く、それだけ強力なインパクトがあったということがわかります。そしてやはり、Jimmy Eat WorldやAshのようなメロディアスで力強いギター・ロックは時流に関係なく長く聴くことができますね。

新たにランクインしたBlonde RedheadやRihanna、Kylie Minogue、LCD Soundsystemなどの作品はいずれも2008年頃に出会いました。80年代のユーロビートの頃からリアルタイムで聴いていたKylieがめちゃくちゃかっこよくなっててビックリしましたね。



▼この年はこんな作品もありました
The Raveonettes / Lust Lust Lust
Burial / Untrue
The Horrors / Strange House
Kanye West / Graduation
ゆらゆら帝国 / 空洞です
Mika / Life In Cartoon Motion






-2008-

■リアルタイム版 年間ベスト・アルバム2008 TOP10
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No.1 Coldplay / Viva La Vida or Death of All Friends
No.2 Crystal Castles / Crystal Castles
No.3 The Ting Tings / We Started Nothing
No.4 Van She / V
No.5 Cut Copy / In Ghost Colours
No.6 Neon Neon / Stainless Style
No.7 The Mars Volta / Bedlum In Goliath
No.8 Adele / 19
No.9 The Teenagers / Reality Check
No.10 CSS / Donkey



■2008年 回顧録
メロディ重視のエレクトロ
わかりやすい変化。前年まではJusticeみたいなディストーションと低音を利かせた音圧高めのエレクトロが好きだったのに、この頃になるとメロディや美麗なシンセ音を特徴とするModular Rcordingsなどのオージー・エレクトロ系にシフトしていきます。やはり自分は80年代のエレポップやユーロビートを聴いて育ったので、こういったサウンドは懐かしさや親しみやすさがありました。

ディストーション系エレクトロはどれもJusticeを超えられない亜流みたいなのばかりでつまらなかったけど、その中でもCrystal Castlesだけは異質という感じで例外でした。


▲CD音源よりもライヴ動画を貼りたくなるエレクトロ系グループって彼ら以外になかなかいないです


インディーってなんだ?
この年に職場が変わったのですが、まあ最初の頃はいろいろありまして。昼休みを一人で過ごすようになってからは空き時間に近くの本屋に行くことが多くなり、そこでsnoozerという雑誌と出会いました。癖のあるライターが多くてテキスト自体はあまり好きではなかったけど、オフィス・チャートとかは楽しかったですね。

ちょうどその頃、エレクトロ系のグループやDJがよくインディー・ロック系バンドのリミックスを発表していて。というかDJミックスとかでよくネタにされていました。それがきっかけで、エレクトロ/クラブ・ミュージック寄りだった嗜好が徐々にインディー・ロックへと傾倒していくことになります。





☝この辺りがエレクトロ→インディー・ロックの入口だったかな?あと、ちょうどFriendly Fires「Paris」とかLate of The Pier「Focker」がsnoozerのオフィス・チャートで上位だった記憶があります。

そんな中、snoozerで叩かれまくっていたColdplayがこの年の1位でした。snoozerを読んで「インディー・ロックって面白い!」と気付かされはしたけど、スタンス的な感化はされずに一定の距離感を持っていたかな。


■2017年版 年間ベスト・アルバム2008 TOP10
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No.1 Coldplay / Viva La Vida Or Death of All Friends
No.2 The Killers / Day & Age
No.3 The Mars Volta / Bedlum In Goliath
No.4 Crystal Castles / Crystal Castles
No.5 Kanye West / 808s & Heartbreak
No.6 Katy Perry / One of the Boys
No.7 Beyoncé / I Am...Sasha Fierce
No.8 Adele / 19
No.9 Lady Gaga / The Fame
No.10 CSS / Donkey


1位は変わらずColdplay。めちゃくちゃ売れたアルバムなのでベタではあるけど、この作品はインタールード的な曲が他の曲とニコイチになっていたりするところがなんかコンセプト・アルバムっぽさがあって好きです。The KillersやThe Mars Volta、Kanye Westなどはリアルタイムで聴いてなかったやつです。

そしてこの年は女性ソロ・アクトがすごい。2006年のところでLily Allen、Amy Winehouse、Christina Aguileraといった女性ソロの台頭について触れましたが、やはりあれが現在へと続く「強烈な個性とアティテュードを持つ女性ソロ・アクト」の百花繚乱時代の布石だったのでは。そして最初の大きなピークがまさにこの年だったのではないでしょうか。

ルックスやパフォーマンス含めて強烈な個性を見せつけたLady Gaga、それとは逆にシンプルかつオーセンティックな意匠でありながら歌声の表現力の高さで魅了したAdele、ロックとポップスの両サイドからのアプローチで再スタートを切ったKaty Parry。そんな超強力デビュー・アルバム(Katy Perryは厳密には2ndですが)が数多くリリースされる中で、すでにキャリアを確立していたBeyoncéは「静」「動」対照的なコンセプトを持つダブル・アルバムをリリースし、普遍性と革新性の両方を極めました。



☝かなり衝撃的だったこの曲。MVのダンスはキレッキレだし、それ以上に何なのこのトラックは!?狂ってるなーと本気で思いました。

あともう一つ触れておきたいのはCSSの2nd『Donkey』です。このアルバムは世間的な評価が、まーー低かった。ピッチフォークでは5.6点、UNCUTは★☆☆☆☆とかで。前作が好きだった人には「普通すぎてつまらない」とか「演奏がちょっとうまくなってしまってつまらない」みたいな感じなんでしょうか。でもこのアルバム、ソングライティングは前作の比にならないほど向上しているし、捨て曲のない素晴らしいアルバムだと今でも思います。リアルタイム版でも2017年版でも順位をキープ。

▼この年はこんな作品もありました
Portishead / Third
Vampire Weekend / Vampire Weekend
MGMT / Oracular Spectacular
Metronomy / Nights Out
Radiohead / In Rainbows
Beach House / Devotion
The All-American Rejects / When the World Comes Down






-2009-

■リアルタイム版 年間ベスト・アルバム2009 TOP10
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No.1 Emmy the Great / First Love
No.2 Lily Allen / It's Not Me, It's You
No.3 Animal Collective / Merriweather Post Pavilion
No.4 The Prodigy / Invaders Must Die
No.5 The Horrors / Primary Colours
No.6 The Pains of Being Pure At Heart / The Pains of Being Pure At Heart
No.7 Passion Pit / Manners
No.8 Weezer / Raditude
No.9 Alicia Keys / The Element of Freedom
No.10 Yeah Yeah Yeahs / It's Blitz!



■2009年 回顧録
インディー・ロック時代
いよいよ本格的にインディー・ロックに開眼した年。自分はこの頃から「インディー」というワードというかシーンを意識し始めたのでよくわからないけど、世間的にもこの頃ってインディー・ロック隆盛期という認識なんでしょうか?The xx、The Drums、Girlsといったアクトが相次いで登場したほか、すでに数年のキャリアがあったAnimal Collective、Yeah Yeah Yeahs、Phoenixらも更なるブレイクを果たし、The HorrorsやEditorsらは大変身。数年前までの「ポストパンク・リバイバル」とか「ガレージ・リバイバル」みたいな型にはめられることへの反動からか、はたまたLady Gagaらポップ・アクトから刺激を受けたのか、どのバンドも個性的でシーンは活況を呈しました。

が、一部のメディアがそれらを「ニュー・エキセントリック」と呼んでしまったのは正直かなり残念でした。メディア側にとっては便利だったのかもしれませんが、結果的にそれぞれの個性やシーンを殺すことになったと思っています。

さて、この年の1位は前年のColdplayとは打って変わってEmmy the Greatという、とてもインディー色の強い結果となりました。インディー系メディアの中で絶賛されていたAnimal CollectiveやThe Horrors、The Pains of Being Pure At Heart、Passion Pitなど、これまで以上にインディー色が強い、というよりはインディー系メディア色が強いといった方が正しいでしょうか。




CDの買い方の変化と、音楽の賞味期限
序文にも書いたんですが、それまでリリースから1年2年遅れで聴くことに何の抵抗もなかったのに対し、この頃から「新譜を予約をしてリリースと同時に聴く」という姿勢に変わっていきました。これは「インディー・ロック」の特徴とも言えると思うんですけど、賞味期限が非常に短いんですね。先鋭的で常に新しいサウンドが求められる反面、一定期間が過ぎるとすぐに古くなってしまう。

これは「インディー・ロック」の良い部分でも悪い部分でもあると思っていて、その刹那を楽しむことに意義がある(つまり、すぐに古くなって忘れ去られることを承知したうえで追いかけて楽しむ)部分もあるんだけど、最近僕自身があまりインディー・ロックに肩入れしていないのはやはり「長く聴けるものが聴きたい」という気持ちがあるからだったりします。


情報のインプットとアウトプット
この頃はbounceとsnoozerとクロスビート以外では、今は懐かしいインディー系フリーペーパーWONDERKINDなんかを情報源にしていました。あとはやはりこの時代なんでYouTubeとMyspaceですよね。インターネットの時代。WEB上でアルバムの全曲ストリーミングを行うアーティストもこの頃からぽつぽつ出てきました。

また、厳密には2008年からだった気がしますが、当時全盛期だったMyspaceでブログを書き始めました。それがこのブログの前身です。未知の音楽(主にインディー・ロック)を掘り、メモ代わりにそれらのYouTubeを貼る程度でしたが、とても楽しかった記憶があります。


■2017年版 年間ベスト・アルバム2009 TOP10
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No.1 The Horrors / Primary Colours
No.2 Editors / In This Light and on This Evening
No.3 Emmy the Great / First Love
No.4 Lily Allen / It's Not Me, It's You
No.5 Bat for Lashes / Two Suns
No.6 The Prodigy / Invaders Must Die
No.7 Phoenix / Wolfgang Amadeus Phoenix
No.8 The Pains of Being Pure At Heart / The Pains of Being Pure At Heart
No.9 The xx / xx
No.10 Animal Collective / Merriweather Post Pavilion


リアルタイム版の上位6位までだけがきれいに残りました。が、順位は大きく入れ替わっています。ダークでデカダンな作風が好きな昨今の傾向を反映して、The HorrorsとEditorsが1位2位に。EditorsのこのアルバムはDepeche ModeとJoy Divisionの要素があって大好きですね。



Phoenixなどは当時のベストでも11位~20位レベルには入っていましたが上昇してTOP10入り。Bat for Lashesが唯一、最近聴いた中からのランクインとなりました。

▼この年はこんな作品もありました
The Big Pink / A Brief History of Love
Muse / The Resistance
Girls / Album
A-ha / Foot of the Mountain
Alberta Cross / Broken Side of Time
Jack Peñate / Everyting Is New
Factory Floor / Talking on Cliffs






-2010-

■リアルタイム版 年間ベスト・アルバム2010 TOP10
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No.1 ceo / White Magic
No.2 Vampire Weekend / Contra
No.3 Arcade Fire / The Suburbs
No.4 Ash / A-Z Vol.1
No.5 Groove Armada / Black Light
No.6 Brandon Flowers / Flamingo
No.7 Kate Nash / My Best Friend Is You
No.8 Best Coast / Crazy For You
No.9 Allo Darlin' / Allo Darlin'
No.10 Magic Kids / Memphis



■2010年 回顧録
発信したいという気持ち
この年の2月にこのブログが誕生。それまで個人的に掘って見つけて楽しんでいたインディー系の音楽を、もっと世の中に発信していけたら!みたいな思いが当時はあったかな。ピッチフォークとか海外メディアを一番熱心に見ていた時期ですね。1位はピッチフォーク経由で知ったceoだし。



あと8位から10位までの流れが何ともこの時代っぽさがあります。夕暮れの海岸線をドライブしたくなるような陽性のギター・ポップが好きでした(ペーパードライバー乙)。


「ディスってやりたいバンド」だったはずが
前回2003年のところで「邦楽ロック熱の終焉」と書きました。あれ以来、本当に邦楽は聴きませんでした(書いたように、2005年から2009年くらいまでに聴いた邦楽はPerfumeとCapsuleとチャットモンチーくらい)。

でも、ここでとある「事件」が起こりました。前年の2009年にLady GagaがサマソニのMIDNIGHT SONIC枠という今では考えられない時間帯に出演しましたが、その後あれよあれよという間に人気ナンバーワン・ポップスターに。そしてsnoozerでは「レディ・ガガに勝てない日本のロック」という特集が当時物議を醸しました。この記事に感化され僕がこのブログで「日本のロック・バンドを斬る」みたいな企画をした際に(結局表には出さずボツ記事となりましたが)俎上に上がった「ディスってやりたいバンド」の一つが神聖かまってちゃんでした。



その企画を書くにあたって初めて神聖かまってちゃんを聴いたんですが、初めは「ふざけたバンド名だしふざけたアー写だし音質は劣悪だし声気持ち悪いし…」みたいな感じだったのがいつの間にかめちゃくちゃハマってしまい、そこから「邦楽も面白いぞ!他にもいろいろ聴いてみよう」みたいになりまして。今でも好きなバンドだし、なんかその後の音楽嗜好を大きく変えてくれたバンドですね。


■2017年版 年間ベスト・アルバム2010 TOP10
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No.1 Beach House / Teen Dream
No.2 Arcade Fire / The Suburbs
No.3 神聖かまってちゃん / 友だちを殺してまで。
No.4 MGMT / Conglaturations
No.5 Ellie Goulding / Bright Lights
No.6 Vampire Weekend / Contra
No.7 LCD Soundsystem / This Is Happening
No.8 Ash / A-Z Vol.1
No.9 Caribou / Swim
No.10 Brandon Flowers / Flamingo


1位のBeach Houseは以前このブログで行った「2010年代前半ベストアルバムTOP50」でも1位に選んだ作品。つまり2010年から2014年末までの5年間で最も好きな作品なわけですが、そんな『Teen Dream』も当時の年間ベストでは25位でした。



そのほかもMGMTは27位、Ellie Goulding24位、LCD Soundsystem20位、Caribou15位、神聖かまってちゃんは圏外(良かったけど、邦楽ということとミニアルバムということでうまくランキングに入れることができなかった)だったりと変動が目立ちます。

その要因はやはり「インディー・ロックの賞味期限の短さ」です。上位の多くの作品がその後熱が冷め、忘れ去られていきました。そんな中で、当時は知る由もなかったけどそういう時流とは関係なく聴くことのできる作品が生き残っていった感じです。これは現在に至るまでにコンスタントに良作を出し続けているか、そして存在がビッグになっているか否かも大いに関係していると思います。

▼この年はこんな作品もありました
Kanye West / My Beautiful Dark Twisted Fantasy
神聖かまってちゃん / つまんね
神聖かまってちゃん / みんな死ね
Skrillex / Scary Monsters and Nice Sprites
Crystal Castles / Crystal Castles (II)
Perfume Genius / Learning
Warpaint / The Fool
The National / High Violet
M.I.A. / MΛYΛ
Kings of Leon / Come Around Sundown
The Drums / The Drums






-2011-

■リアルタイム版 年間ベスト・アルバム2011 TOP10
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No.1 The Pains of Being Pure At Heart / Belong
No.2 Givers / In Light
No.3 Glasvegas / Euphoric /// Heartbreak \\\
No.4 Birdy / Birdy
No.5 Grouplove / Never Trust A Happy Song
No.6 Foster the People / Torches
No.7 Adele / 21
No.8 Apparat / The Devil's Walk
No.9 The Submarines / Love Notes/Letter Bombs
No.10 Noah and the Whale / Last Night on Earth



■20011年 回顧録
エモーショナルであること
2009年にデビュー・アルバムが6位だったThe Pains of Being Pure At Heartの2ndが1位でした。「Strawberry Wine」の頃のマイブラ風だった彼らがスマパン化して、ワクワクしましたね。ペインズ以外にもGivers、Glasvegas、Grouplove、Foster the People、The Submarines、Noah and the Whaleと、半数以上がシンセを用いたポップなギター・バンドとなりました。

そんな中でもBirdyが当時15歳でリリースしたアルバムはカバー曲メインという内容でありながら非常に感銘を受けました。Glasvegasなんかもそうですが、「エモーショナルであること」の重要性に再び気付かされた年と言えると思います。この「エモさ」へのこだわりは、以降どんどん強まっていくことになります。






All Is Dream
TOP10内にランクインはしませんでしたがこの時期はドリーム・ポップやチルウェイヴの全盛期。Washed OutやChad Valley、Cults、Gypsy and the Cat、Acrylics、Summer Camp、Neon Indianなど浮遊感のある音楽が好きでした。


■2017年版 年間ベスト・アルバム2011 TOP10
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No.1 M83 / Hurry Up, We're Dreaming
No.2 Birdy / Birdy
No.3 The Pains of Being Pure At Heart / Belong
No.4 Cloud Nothings / Cloud Nothings
No.5 Gil Scott-Heron & Jamie xx / We Are New Here
No.6 Girls / Father, Son, Holy Ghost
No.7 Cold Cave / Cherish the Light Years
No.8 The Psychic Paramount / II
No.9 Destroyer / Kaputt
No.10 Glasvegas / Euphoric /// Heartbreak \\\


7作が入れ替え。リアルタイムのTOP10内にいた「シンセを用いたポップなギター・バンド」勢は、個人的なブームが去ってしまったこともありほとんどいなくなりました。M83はリアルタイム版では31位、Gil Scott-Heron & Jamie xxは37位、Girlsは24位、Destroyerは15位からの上昇。年間ベストはこんな感じで40位くらいまでつけておくと、その後の変化がわかって面白いですね。Cold CaveとThe Psychic Paramountは比較的最近の購入です。

M83は、確かこの翌年に観たコーチェラのストリーミングの影響が評価爆上げ要因としてデカいです。2枚組でコンセプト作というのもポイント高いのですが、リリース当時はベッドルーム・ドリームポップ的な見方をしていました。でも完全にライヴ・バンドでしたね。


▲もちろんコーチェラの公式動画はアップされてないのでジミー・ファロンのやつを

▼この年はこんな作品もありました
Coldplay / Mylo Xyloto
The Vaccines / What Did You Expect From The Vaccines?
Neon Indian / Era Extraña
PJ Harvey / Let England Shake
Radiohead / The King of Limbs
Gang Gang Dance / Eye Contact
Yuck / Yuck
The Strokes / Angles
Washed Out / Within & Without




次回はいよいよ最終回、2012年から2016年までです。

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