Albums of the Month

Albums of the Month (2017年8月)

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2017年8月に初聴きした音源のメモです。


■ALBUM OF THE MONTH■
MINAKEKKE / TINGLES (2017)
★★★★★
MINAKEKKE TINGLES

今年フジロックのルーキーアゴーゴーに出演していた女性SSWが4月にリリースしたデビュー・アルバム。ルーキー会場にてライブ後に直接購入。

アコギ主体で耽美かつダークな雰囲気を漂わせるけだるい系女性ヴォーカルという点ではMazzy Starに近い雰囲気も。アシッド・フォーク、カントリー、チェンバー・ポップ、シューゲイザー、ドリーム・ポップ、ダークウェイヴの要素まで備えた多彩な楽曲がありつつ、アー写やジャケ写にはゴスやB級ホラー映画のテイストを忍ばせるなど、個性がしっかりと確立されているところにも惹かれた。

シンセのリフとファゴット、そして壮大なドラムが印象的な「KIDS」はSigur RósやMercury Rev、The Nationalのような厳かなムードに包まれていて特に好き。ヴァースとコーラスで歌が1オクターブ上がるのって良いよね…。

他にもMumford & Sonsライクなアップリフティングかつ哀愁漂う四つ打ちカントリー「Marian」、『Misery Is a Butterfly』期のBlonde Redheadを思い起こさせる不穏なメロディの「Bitter Sweet Memories」、轟音シューゲイザーの「L.u.x.」など、ここには書ききれないほど佳曲ばかり。ダークやゴスの要素を持つ国内の女性ソロはあまりいないのでもっと話題になってもいいはず。なにより、ソングライティング・センスが本当に素晴らしいと思う。

MINAKEKKE - "KIDS"







「ALBUM OF THE MONTH」が邦楽だったので、今月は邦楽の新譜からいきます。すでにレンタル解禁されている今年上半期リリースの作品で気になっていたものをいくつか借りてきました。


ONE OK ROCK / Ambitions (2017)
★★★★★
ONE OK ROCK Ambitions

最初に一聴した際は前作『35xxxv』の方が勢いがあって良かったと思ったけど、本作を通しで2、3回聴いたらいやこれは凄い。安易に「世界基準」とかいう言葉を使っちゃうと洋楽コンプレックスだ何だとメンドクサいことになるのでやめるけど、実際ビルボードのトップ・ロック・チャートで12位に食い込んだことは何ら不思議なことではないと思う。Takaの歌も一段と上手くなっているし。

ポスト・ハードコアを出自とする彼ららしさ、ハードなギターとエモーショナルなメロディは失うことなく、欧米圏のメインストリーム・ポップのトレンド要素もふんだんに盛り込まれて、この「現行ポップ・シーン」と「オルタナティヴ・ロック」の絶妙なバランス感の取れ方がすごい。Knuckle PuckとThe 1975とのミッシング・リンク的な。いやわかりにくいか。

ONE OK ROCK -"We Are"




欅坂46 / 真っ白なものは汚したくなる [Type-B] (2017)
★★★★☆
欅坂46 真っ白なものは汚したくなる

デビュー・アルバムにして2枚組全28曲の特大ヴォリュームで、他のタイプも揃えると全40曲らしい。乃木坂46との音楽的な差別化はそこまで明確ではないけど、こちらの方が歌詞のテーマが「大人からの抑圧」とか「画一化社会」への反抗というものがより強く表れているように感じる。全体的にクオリティは高いのだけど、難点を挙げるならばやはり曲が多すぎること、歌詞のメロディーへの乗せ方(譜割りのリズム)が不自然なことかな。

それと余談。乃木坂46のデビュー・アルバムも本作と同様1曲目は「Overture」というインストが収録されていて、要はライブの出囃子用の曲なのだけど、これは乃木坂の方が断然好き。



藤原さくら / PLAY (2017)
★★★★☆
藤原さくら PLAY

ある意味MINAKEKKEとは対極に位置しそうな女性SSW。月9ドラマのヒロインも演じ、主題歌「Soup」も担当していたけど、ちょっとイジワル心が働いてインディーズ時代の作品と月9を経てのメジャー2作目で何がどう変わってるか見てみようとこちらも。


藤原さくら / full bloom (2014)
★★★★☆
藤原さくら full bloom

結果的には、彼女の良さがメジャーで失われているようなことは特になかった。ちょっとメジャーコードの曲が増えた感じはするけど、曲調に因らずソングライティング力はかなり高いと思う。





続いて洋楽の新譜。ちょっと期待外れなものが多かったですね…。


Arcade Fire / Everything Now (2017)
★★★☆☆
Arcade Fire Everything Now

賛否両論を巻き起こしている5作目。良かった点としてはJ Dillaの『Donuts』よろしく無限ループ構成になっているところ、レゲエを取り入れたところなど。悪かった点としては、前作に引き続き四つ打ちドラムの曲が多いところ。まあ彼らは1stの時点で四つ打ちドラムは多用していたけど、よりダンス・グルーヴ的な要素として取り入れたのは前作『Reflektor』からだったと思う。で、『Reflektor』は良かったのだけど、さすがにその路線をまた今回も続けるのはちょっと芸がないなと思った。

結果、普通に良い作品だけど、Arcade Fireの新作ととらえるとどうしても過去作ほどの魅力が薄い気が。ただ、散々ABBAっぽいと言われている「Everything Now」は良いと思います(ABBA好きだし)。



Japanese Breakfast / Soft Sounds From Another Planet (2017)
★★★☆☆
Japanese Breakfast Soft Sounds From Another Planet

1st『Psychopomp』の頃は特に好きではなかったけど、本作からの先行曲「Machinist」を気に入って購入。ただ、その曲に期待して聴くとちょっと肩透かし感あった。



Calvin Harris / Funk Wav Bounces Vol. 1 (2017)
★★★☆☆
Calvin Harris Funk Wav Bounces Vol 1

彼のサマソニでのセットは賛否両論を巻き起こしてるみたいだけど、行ってない僕が言うのも何だけどあれが正解だったんではないかなと思います。このアルバムの曲を大量にフェスの、それもヘッドライナーの場でやられても…自分は物足りないかな…。



Lorde / Melodrama (2017)
★☆☆☆☆
Lorde Melodrama

今年の上半期、新譜が出るというニュースを聞いて最もテンションが上がったのはCloud NothingsとLordeの2組。それほどまでに僕はLordeの新作に多大なる期待を寄せていた。

が、アルバムに先駆けてまず最初に公開された曲「Green Light」を聴いて、結構ガッカリした。うーん、こっちの方向か。このガッカリ感、今んとこ年間ワースト・ソング級ですけど。

2013年のデビュー・アルバム『Pure Heroine』に収録されたシングル「Royals」や「Tennis Court」は、メインストリーム・ポップスとしてティーンエイジャーを中心に支持を集めたけど、そのサウンド・プロダクションはThe xxやJames Blake以降の流れを汲むもので、それまでのいわゆる「若い世代の女性ポップ・シンガー」の系譜とは一線を画していた。ただ、彼女がここまで評価されたのは単にサウンド・プロダクション、いわゆるトラックメイカーの仕事の部分だけではなく、そこにあの独特の歌声が乗ったということと、世間に媚びないタイプの歌詞が若者の共感を得たからだったと思う。あの当時こそそのような存在はまだ珍しかったけど、今となっては『Pure Heroine』に倣ったサウンド・プロダクションの女性シンガーで溢れている。

だからこそ、Lordeの次の一手にはとても注目していたし、期待もしていた。それはつまり、マスに行くか、コアに行くか、ということ。彼女のキャラクター上、コアに行くと勝手に思い込んでいたので、その個性的な歌声を活かしてKate Bushに行くのか、Björkに行くのか、はたまたThe Knifeか、Florence and the Machineか…といろいろ想像してワクワクしていた。しかし実際彼女が向かったのはよりマスな方向だった。もちろん、それでも良かった。何といっても僕はマスな音楽、ミーハーな音楽の方が好きなのだから。

彼女はトレンドセッター的な気質があるので、世間のトレンドな音を追うのではなく、それこそ21世紀以降The StrokesやDaft Punk、the xx、The Weeknd、Justin Timberlakeらがそうしてきたように、従来のロックやポップスの王道を変えるような作品を生み出してほしかった。

が、「Green Light」以降も、次々と公開される新曲はどれも新鮮さが感じられず。いや、パッと聴きはポップで耳あたりがよく、良い曲なのかもしれない。いわゆる「美メロ」も増えたと思う。でも、求めていたのはそれじゃない。僕も数年前までは、カノンコードに代表される万人受けするコード進行であれば間違いなく「いい曲」と思っていたけど、最近は「Liability」や「Hard Feelings」みたいなベタな美メロコードを使われると、どうにも陳腐に聞こえてしまう。オマケにフックも…「ダ・ダ・ダ・ダ・ダ・ダイナマイト」はちょっと酷すぎないかい。

しかしこれ、元凶はプロデューサーのジャック・アントノフなんじゃないかな、と思う。Fun.のメンバーであり、自身のソロ・プロジェクトBleachersもこなす人物。僕もかつてはFun.やBleachersが好きでアルバムも買っていたけど、この人の作品はとにかく飽きやすい。最初聴いたときは良いなと思っても、いい意味での違和感とか引っかかる部分がないのでわりと短期間で飽きてしまうんだな。Lordeが望んでこの人を起用したんだろうけど…。






おっと、批判的な文だとついつい長くなってしまうのでこの辺にして、以下旧譜です。まず先月はフジロックがありましたが、当ブログのフジロック日記でも書いた通り、初めて観たCoccoのライブがすごく良くて。早速フジのセトリを調べて、フジで演った曲が入っている未聴アルバムをまとめ借り。


Cocco / ザンサイアン (2006)
★★★★★
Cocco ザンサイアン





Cocco / エメラルド (2010)
★★★☆☆
Cocco エメラルド



Cocco / アダンバレエ (2016)
★★★★★
Cocco アダンバレエ

最新作『アダンバレエ』が一番良かったかな。フジでやっててすごく印象に残った「有終の美」入ってるし。『エメラルド』は初のセルフプロデュース作だったからか、テクノポップ「のばら」からポップパンク「あたらしいうた」から沖縄ハイサイな「ニライカナイ」「カラハーイ」などちょっととっ散らかってる印象。「クロッカス」とか「Stardust」、「絹ずれ~島言葉~」なんかはめちゃくちゃ良かったけど。

Cocco -"有終の美"







あと7月後半にはとてもショッキングなニュースがありましたね…。Linkin Parkのチェスター・ベニントンの自殺。リンキンはやはり1st『Hybrid Theory』と2nd『Meteora』が大好きなんですが、その後もバンド自体は好きだったもののシングルしか追ってなくて。で、彼の死後に最新作以外の4作を同時に借りてきて、今月はそのうち2枚を聴きました。『Minutes to Midnight』、前半全曲知ってる!ってなったけど後半もとても良くて、普通にリアルタイムで聴いとけば良かったな。

Linkin Park / Minutes to Midnight (2007)
★★★★★
Linkin Park Minutes to Midnight



Linkin Park / A Thousand Suns (2010)
★★★☆☆
Linkin Park A Thousand Suns






まだまだ続くラルク熱。公式にリリースされている音源でまだ何曲か手元になかったものを揃えたくて、「Anemone」が収録されている2001年のベスト盤とyukihiroによるリミックス・アルバムを。

L'Arc〜en〜Ciel / Clicked Singles Best 13 (2001)
★★★☆☆
LArcenCiel Clicked Singles Best 13



L'Arc〜en〜Ciel / ectomorphed works (2000)
★★★★★
LArcenCiel ectomorphed works

ベスト盤の方は「Anemone」だけが目当てだったので評価もそこそこだけど、それよりもリミックス・アルバムの方、なにこれめちゃくちゃ最高じゃん!いわゆる「メンバーがちょっとリミックスしてみました」なレベルのクオリティではなく、外部の著名なリミキサー/トラックメイカーにリミックス依頼したのに匹敵する出来。いやむしろ、ラルクの本質がわかっている分その辺の愛のないリミックスよりもだいぶ良い。Underworld風テクノ、ドラムンベース、NIN風インダストリアル色の強いものからPortishead的トリップホップなど、yukihioの音楽嗜好全開。






V.A. / 銀杏BOYZ トリビュート きれいなひとりぼっちたち
(2016)

★★★★☆
銀杏BOYZ トリビュート きれいなひとりぼっちたち

個人的には大嫌いな、いわゆる「トリビュート・アルバム」というやつ。なぜ嫌いかというと、共通するものが「カバー元が同じアーティスト」というだけで、アルバム作品という点においてはなんの統一感もストーリーもないから。クオリティやサウンドにもバラつきがあるので、こういうのは曲単位で好きな曲だけ聴ければいいと思う。

ただ、その「好きな曲」の占める割合が高くなれば話はまた別。このアルバムは単純に「好きな曲」が多かったし、各参加アーティストごとの銀杏BOYZへの愛情や思い入れの深さも伝わる、楽しめる作品だった。

かくいう僕は数年前まで銀杏BOYZは好きでも嫌いでもない、特に興味のないバンドだった。でも2014年に『光のなかに立っていてね』を聴いてその年の年間ベスト・アルバムの1位になって以来、過去作も聴いてすっかりハマってしまったので、思い入れは強くないながらもとても楽しめたし、メロディセンス良い曲ばかりだな…ってあらためて気付かされた。今回のカバー、アレンジ含め特に素晴らしかったのはYUKI、クボタタケシ、麻生久美子、サンボマスター、安藤裕子、曽我部恵一。逆にちょっとイマイチだったのはクリープハイプ、ミツメくらい。





そして中二病全開な感じの邦楽旧譜2枚。去年あたりからブランキーと尾崎豊のオリジナル・アルバムを少しずつ掘っている一環です。ブランキーはミニアルバムながら佳曲多し。尾崎豊は本当にソングライターとしての才能がすごいなと思う。「Forget-me-not」とか名曲にも程がある。

BLANKEY JET CITY / Metal Moon (1993)
★★★★☆
BLANKEY JET CITY Metal Moon



尾崎豊 / 壊れた扉から - THROUGH THE BROKEN DOOR (1985)
★★★★☆
尾崎豊 壊れた扉から



あとは最近ちょいちょい集めている80~90'sのヒップホップ系です。この時代のヒップホップはビートがかっこいいし、殺伐とした雰囲気漂ってて好きです。

Public Enemy / It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back (1988)
★★★★☆
Public Enemy It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back



Dr. Dre / The Chronic (1992)
★★★★☆
Dr Dre The Chronic



【今後の予定】(購入or予約済みでまだ聴けていないタイトル)
Arca / Arca (2017)
RAT BOY / Scum (2017)
LCD Soundsystem / American Dream (2017)
Alvvays / Antisocialites (2017)
Kelela / Take Me Apart (2017)
・・・・・・・・・ / CD (2017)
Linkin Park / Living Things (2012)
Linkin Park / The Hunting Party (2014)
BLANKEY JET CITY / LOVE FLASH FEVER (1997)
BLANKEY JET CITY / SKUNK (1995)
FISHMANS / 宇宙 日本 世田谷 (1997)
Culture Club / Colour By Numbers (1983)
Queen / The Works (1984)
Queen / Hot Space (1982)
Japan / Tin Drum (邦題:権力の太鼓) (1981)
Derek and the Dominos / Layla and Other Assorted Love Songs (邦題:いとしのレイラ) (1970)
10cc / The Original Soundtrack (1975)
Pink Floyd / Atom Heart Mother (邦題:原始水母) (1970)
The Who / Who’s Next [Deluxe Edition] (1971 / 2003 Reissue)
Neil Young / After the Gold Rush (1970)
The Pop Group / Y (邦題:最後の警告)(1979)
Paul McCartney and Wings / Band on the Run (1973)
Yazoo / Upstairs at Eric's (1982)
森高千里 / SUPER BEST (2011)
森高千里 / DO THE BEST (1995)
神聖かまってちゃん / ベストかまってちゃん (2015)
CORNELIUS / 69/96 (1995)
The Notorious B.I.G. / Life After Death (1997)
Sly and the Family Stone / There's a Riot Goin' On (邦題:暴動) (1971)
Donny Hathaway / Live (1972)
Big Brother and The Holding Company / Cheap Thrills (1968)
New Age Steppers / The New Age Steppers (1980 / 2003 Reissue)
Mariah Carey / Emotions (1991)
山下達郎 / OPUS ~ALL TIME BEST1975-2012~ (2012)
Guns N' Roses / Use Your Illusion Ⅰ (1991)
Guns N' Roses / Use Your Illusion Ⅱ (1991)
BARBEE BOYS / 蜂 -BARBEE BOYS Complete Single Collection- (2007)
Michael Jackson / HIStory: Past, Present and Future, Book 1 (1991)
T.Rex / Great Hits (1973)
尾崎豊 / 回帰線 - TROPIC OF GRADUATION (1985)
中島みゆき / 大吟醸 (1995)
サザンオールスターズ / 海のYeah!! (1998)
ティン・パン・アレー / キャラメル・ママ (1975)
頭脳警察 / 頭脳警察1 (1972)
Sade / Promise (1985)
2Pac / All Eyez on Me (1996)
オフコース / OFF COURSE BEST "ever" (2015)
Jay Dee aka J Dilla / Welcome 2 Detroit (2001)
Lionel Richie / Back to Front (1992)
Siouxsie & The Banshees / Hyæna (1984)
Siouxsie & The Banshees / Through the Looking Glass (1987)
Siouxsie & The Banshees / Peepshow (1988)
Siouxsie & The Banshees / Superstition (1991)
Siouxsie & The Banshees / The Rapture (1995)
The Smashing Pumpkins / Adore [Super Deluxe Edition] (2014) ※Disc 5~7
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