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Albums of the Month

Albums of the Month (2017年9月)

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2017年9月に初聴きした音源のメモです。新譜は少なめで、今年の頭にドカッと150枚くらいレンタルした旧譜を少しずつ聴いてます。年内に全部聴き終えられるのだろうかと思っていたけど、意外といけそう。


■ALBUM OF THE MONTH■
Sade / Promise (1985)
★★★★★
Sade Promise

シャーデー・アデュ率いるUKの"バンド"(大事なことなので毎回書きます)の2作目。代表作として挙げられるのは4作目『Love Deluxe』やデビュー作『Diamond Life』が多く、本作はそれらと比べるとやや地味な扱いを受けている印象だったけど、いやいやこれそのニ作より素晴らしいでしょ(その二作も好きだけど)!

『Love Deluxe』や『Diamond Life』はMassive AttackやSoul Ⅱ Soul寄りのUKソウル~ダブ~アブストラクトの色が濃い、湿っぽさと重さのあるサウンドだけど、本作はだいぶ雰囲気が異なり南国ムード漂うAOR風オーガニック・ソウルという感じ。オープニングを飾る「Is It a Crime」のイントロのサックスの音色からして最高に甘美で官能的で、湿っぽさや重さとは無縁のエキゾチズムに溢れている。

Sade - "Is It A Crime"






続いては今年リリースの新譜。今月は2枚。

London Grammar / Truth Is a Beautiful Thing
(2017)

★★★★★
London Grammar Truth Is a Beautiful Thing

前作であるデビューアルバム『If You Wait』が出たときはスルーしてしまったけど、本作収録の「Rooting for You」を聴いて、ハンナ・リードの素晴らしいヴォーカルにとにかく聴き惚れた。憂いを帯びた低音からエンジェリックな高音まで音域が広く、めちゃくちゃ表現力の高いエモーショナルな歌唱はイギリスの女性SSW・Birdyにもよく似ていて、つまり個人的に大好きな系統のヴォーカリスト。本国UKではチャート1位を獲得、今最も来日してほしいアーティストのひとつ。

London Grammar - "Rooting For You"




・・・・・・・・・ / CD (2017)
★★★★★
・・・・・・・・・ CD

現在は6人組アイドルの初CDとなる1トラック・シングル。正式な読み方が存在しないグループ名、アイドルグループでありながらメンバーは全員「目線」が入っていて素顔不詳なところ、名前が全員「・」なところ、シューゲイザー・アイドルという謳い文句、1トラックでトータル72分46秒、「CD」という人を食ったようなタイトル、Boards of Canadaを思わせるのっぺらぼうジャケット、50分超に及ぶノイズパート、そのノイズパートはメンバー自らも演奏、For Tracy Hydeの管梓が楽曲提供・・・・・・・・・などなど、「気になるポイント」を挙げれば枚挙にいとまがない。また、メンバーのニックネームは定期的に変わるらしく、wikiによると以下ように記されている。命名センスがテキトーすぎる…。

dotsmember.jpg

1トラックではあるけど厳密には「スライド」「トリニティダイブ」「ねぇ」の3曲が収録されており、それぞれの曲間をアンビエント・ノイズでシームレスに繋げた構成。まずこの3曲がともに素晴らしく、「スライド」(For Tracy Hydeの管梓が提供)はFTHにも通じる疾走感のあるシューゲイザー、「トリニティダイブ」はGuitarなんかを思い出させるエレクトロ・シューゲ、「ねぇ」はアイドルっぽい歌唱のシューゲ・ポップで、どれも楽曲クオリティは高い。

・・・・・・・・・ - "ねぇ"



後半のノイズ・パートはかなりガンギマリなやつで、同じくノイズ×アイドルという括りだったBiS階段と比べるとポップ性はほぼ皆無。Mogwaiの「Mogwai Fear Satan (My Bloody Valentine Remix)」の後半ノイズ・パートに匹敵するほどの狂気を感じさせる。まあこのMogwaiの曲もかなりヤバいので、Mogwaiかマイブラが好きでもし未聴だったらぜひ聴いてみてください。僕はこの曲を部屋で聴いていたら親が「大丈夫か!?」とすっ飛んできたことがあります。








他はすべて旧譜です。まずはフジロック絡みの2枚。

CORNELIUS / 69/96 (1995)
★★★☆☆
CORNELIUS 6996

CORNELIUSで唯一未聴だったアルバムを今年1月にレンタルしていたものの、フジロック前に聴くのをすっかり忘れてました。音的には『First~』と『FANTASMA』の中間という感じで、とてもあの時代の邦楽っぽい音だと思う。ヴォーカルやドラムにディストーションやコンプレッサーが過剰にかかっていたりするのがいかにも90年代という感じ。



サザンオールスターズ / 海のYeah!!
★★★★☆
サザンオールスターズ 海のYeah!!

今年のフジロックはオレンジカフェでトリビュート天国という企画があって、そこに出演していた桑田研究会バンドのライブはとても楽しかった。サザンは国民的なバンドだと思うけど個人的には高校生の頃に期間限定の3枚組ベスト『HAPPY!』を聴いた程度で、代表曲は何とか知っている程度の知識。

『HAPPY!』は廃盤のためレンタル店にもなかったので、代わりに借りてきたのがこちら。懐かしいという感想以上に、「栞(しおり)のテーマ」「希望の轍」「真夏の果実」をはじめ、やはり曲が良い。当時TM NETWORK好きだった自分はテクノポップ歌謡の「ミス・ブランニュー・デイ」なんかに惹かれたものだけど、今では「愛の言霊」や「シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA」みたいなファンク/ブラック・ミュージック的要素が強い楽曲に惹かれますね。





リンキン未聴アルバムの続き、最新作(っていうかラスト作か…)を除く後期二作。

Linkin Park / Living Things (2012)
★★☆☆☆
Linkin Park Living Things


Linkin Park / The Hunting Party (2014)
★★★☆☆
Linkin Park The Hunting Party

『Living Things』の頃には興味もかなり薄れてしまっていて、Mステでの音ズレ事件で知られる「Burn It Down」くらいしか聴いたことがなかったけど、方向性にやや迷いが感じられるようにも聞こえる。

一方『The Hunting Party』の方は急にどうしちゃったの?と思うくらいにテンポの早い激しい曲ばかりで、急にハードコア・バンドみたいな感じに。これはこれで悪くないと思うけど、やはりリンキンはヘヴィで重い感じや美しいポップな感じが合うなあと思ってしまう。でも、もうそんなことも言えない状況になってしまったのが辛い。





「ベスト盤しか聴いたことないのでオリジナル・アルバム全コンプしてみよう」プロジェクト、数年前からいろいろとやってますが現在継続中なのはこんな面々。

BLANKEY JET CITY / SKUNK (1995)
★★★★★
BLANKEY JET CITY SKUNK


尾崎豊 / 回帰線 - TROPIC OF GRADUATION (1985)
★★★★☆
尾崎豊 回帰線 - TROPIC OF GRADUATION


Guns N' Roses / Use Your Illusion Ⅰ (1991)
★★★★☆
Guns N Roses Use Your Illusion Ⅰ


Guns N' Roses / Use Your Illusion Ⅱ (1991)
★★★★☆
Guns N Roses Use Your Illusion Ⅱ

何この中二っぽいメンツ!おれワルなんだぜ!みたいなのばっかり!ブランキーはあと『LOVE FLASH FEVER』のみ残っているけど、この『SKUNK』もかなり良かった。ベスト盤にも入ってた「SKUNK」や「15才」はとても好きな曲だし。でも今のところ『BANG!』が最高傑作かな。『LOVE FLASH FEVER』聴くのがとても楽しみ。

ガンズの2枚は勢いに乗ってる感に満ちているし、「ヒャッハー!何かとっても悪いことがしたーい!」的ワルなエナジー満載なのにバラードはいい曲ばかりなのが凄い。ところで「Breakdown」後半のセリフはPrimal Scream「Kowalski」でもお馴染みの『Vanishing Point』映画劇中のやつですね。





さて、こちらは逆にオリジナル・アルバムは全部聴いているアーティストのベスト盤。

神聖かまってちゃん / ベストかまってちゃん (2015)
★★☆☆☆
神聖かまってちゃん ベストかまってちゃん

おそらくレコード会社との契約条件を満たす目的でリリースされたベスト盤。Disc1は音源全部持ってるし、お目当てはDisc2の「Os-宇宙人」(エリオをかまってちゃん名義)くらいだったけど、上坂すみれをフィーチャーした「笛吹き花ちゃん」も意外と良かった。

そんな神聖かまってちゃんの中心人物「の子」もインタビューで「(普段からヒップホップはよく聴かれるんですか?」の問いに)いや、みんなが知っているものを普通に聴いているくらいですよ。2PACとか」(CINRA.NET「電波少女×神聖かまってちゃん対談 ネット世界の変化に意見する」)と答えていたが、最近いろいろと掘っている90年代ヒップホップ名盤ということで今月はこの二作。いずれもダブル・アルバム。そして敵対関係にあった二人はそれぞれ96年と97年に射殺されている。The Notorious B.I.G.の死の2週間後にリリースされた『Life After Death』は、拳銃の音、悲鳴、サイレン、雷雨、心電計の音などが盛り込まれ、彼が自らの死を予感していたとしか思えない重い内容。と思いきや、「Going Back to Cali」や「Playa Hater」みたいなコミカル(?)な曲もあり。

2Pac / All Eyez on Me (1996)
★★★☆☆
2Pac All Eyez on Me


The Notorious B.I.G. / Life After Death (1997)
★★★★★
The Notorious BIG Life After Death


ヒップホップ作品をもうひとつ。彼は抗争による銃撃ではなく、病気で2006年に他界してますね。

Jay Dee aka J Dilla / Welcome 2 Detroit (2001)
★★★☆☆
Jay Dee aka J Dilla Welcome 2 Detroit





その他いろいろ70s~80sの名盤とされる作品など。

Paul McCartney and Wings / Band on the Run
(1973)

★★★☆☆
Paul McCartney and Wings Band on the Run



Sly and the Family Stone / There's a Riot Goin' On
(邦題:暴動) (1971)

★★★☆☆
Sly and the Family Stone Theres a Riot Goin On



10cc / The Original Soundtrack (1975)
★★★☆☆
10cc The Original Soundtrack



Yazoo / Upstairs at Eric's (1982)
★★★☆☆
Yazoo Upstairs at Erics





The Smashing Pumpkins / Adore
[Super Deluxe Edition] (2014) Disc 5: Malice, Callous and Fools

★★★★☆
The Smashing Pumpkins Adore [Super Deluxe Edition]

最後はこちら。去年、自分へのクリスマスプレゼントとして買った『Adore』の7枚組スーパーデラックス盤。この『Adore』本編は個人的にオールタイム・ベストで5本の指に入るほどの重要盤です。基本的にアウトテイクやデモなんだけど、「Let Me Give The World To You」なんかはボツにするのがもったいなすぎるほどの名曲。

The Smashing Pumpkins - "Let Me Give The World To You"




【今後の予定】※購入or予約済みでまだ聴けていないタイトル
Arca / Arca (2017)
RAT BOY / Scum (2017)
LCD Soundsystem / American Dream (2017)
Alvvays / Antisocialites (2017)
Kelela / Take Me Apart (2017)
BLANKEY JET CITY / LOVE FLASH FEVER (1997)
FISHMANS / 宇宙 日本 世田谷 (1997)
Culture Club / Colour By Numbers (1983)
Queen / The Works (1984)
Queen / Hot Space (1982)
Japan / Tin Drum (邦題:権力の太鼓) (1981)
Derek and the Dominos / Layla and Other Assorted Love Songs (邦題:いとしのレイラ) (1970)
Pink Floyd / Atom Heart Mother (邦題:原始水母) (1970)
The Who / Who’s Next [Deluxe Edition] (1971 / 2003 Reissue)
Neil Young / After the Gold Rush (1970)
The Pop Group / Y (邦題:最後の警告)(1979)
森高千里 / SUPER BEST (2011)
森高千里 / DO THE BEST (1995)
Donny Hathaway / Live (1972)
Big Brother and The Holding Company / Cheap Thrills (1968)
New Age Steppers / The New Age Steppers (1980 / 2003 Reissue)
Mariah Carey / Emotions (1991)
山下達郎 / OPUS ~ALL TIME BEST1975-2012~ (2012)
BARBEE BOYS / 蜂 -BARBEE BOYS Complete Single Collection- (2007)
Michael Jackson / HIStory: Past, Present and Future, Book 1 (1991)
中島みゆき / 大吟醸 (1995)
ティン・パン・アレー / キャラメル・ママ (1975)
頭脳警察 / 頭脳警察1 (1972)
オフコース / OFF COURSE BEST "ever" (2015)
Lionel Richie / Back to Front (1992)
Siouxsie & The Banshees / Hyæna (1984)
Siouxsie & The Banshees / Through the Looking Glass (1987)
Siouxsie & The Banshees / Peepshow (1988)
Siouxsie & The Banshees / Superstition (1991)
Siouxsie & The Banshees / The Rapture (1995)
The Smashing Pumpkins / Adore [Super Deluxe Edition] Disc 6 (2014)

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