Albums of the Month

Albums of the Month (2017年12月)

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2017年12月に初聴きした音源まとめ。今月は新譜がとても多く、年間ベストのための駆け込みっぽくなってしまいました。まあその通りなんですが、10月くらいに注文していたモノが入荷遅れで今月届いたりと、年間ベストには余裕をもって間に合うつもりで注文しても結局こうなりますね…。が、今はSpotifyというものがあるので実は注文してから届くまでの間で結構聴き込んでたりもします。

それでは今年最後のAlbums of the Monthです。



■ALBUM OF THE MONTH■
Charlotte Gainsbourg / Rest (2017)
★★★★★
Charlotte Gainsbourg Rest

当ブログの上半期年間ベストで2位にランクインしたのはJane Birkinの、Serge Gainsbourgによる楽曲のオーケストラ・アレンジ・アルバム『Birkin/Gainsbourg : le symphonique』だったけど、ジェーンとセルジュの間に生まれたシャルロットの新作が今月のベスト。

SebastiAnやDaft Punkのギ=マニュエルらのプロデュースによるヴィンテージ風味溢れるシンセ・ポップ・ロックとなっていて、ほとんどの曲はSebastiAnがプロデュースと作曲を手掛けているが、Serge Gainsbourgマナーに則ったシンプルでアンニュイな哀愁メロディと、フレンチ・エレクトロ仕込みのファンキーなディスコ・ビートとの邂逅が素晴らしい。

Charlotte Gainsbourg - "Les Oxalis"




以下、まずは新譜から。

Weezer / Pacific Daydream (2017)
★★★☆☆
Weezer Pacific Daydream

Weezerのこれまでのどんな変化(「Beverly Hills」や「Can't Stop Partying」)もすんなりと受け入れてきたけど、さすがに今回はどうなんだろう?露骨にメインストリーム受けを狙った内容で、これまでの彼らのアルバム史上最もリリース前のワクワク感が薄かった(一応弁明しとくと、メインストリームの音楽自体は好きです)。

結果的にはそこまで悪くなく、むしろこういう作品として振り切ってくれたのは大正解。今回は2枚のアルバムを同時に制作していて、メインストリーム寄りのポップな曲とダークな曲とで分けたことでこのように振り切れた作品になったらしく、そうなると来年出るはずのダークな曲を集めた『The Black Album(仮)』の方も俄然楽しみだが、そちらが出たときにあらためてその対となる本作の良さが引き立つのではないかと思っている。

ところで僕はWeezerフリークを自称するほどに彼らの公式スタジオ・アルバム音源以外の楽曲にも詳しい方なのだが、そんなフリークたちの間では2001年頃から知られていたデモ「Burning Sun」が今回「Weekend Woman」として完成に至ったのがとても嬉しい。

Weezer - "Weekend Woman"




Björk / Utopia (2017)
★★★★★
Bjork Utopia

WeezerもBjörkも、どんなに先行シングルが微妙でもとりあえず新作を買わないという選択肢はないアーティストだ。ただ期待値の低かったWeezerに対し、こちらはArcaプロデュースということもあって期待大だった。

そんな期待をいい意味で裏切り、冒頭の「Arisen My Senses」からして最高の幕開けとなった本作。サウンドや歌唱、そしてヴォーカルの重ね方などは『Homogenic』~『Vespertine』期を思わせる。つまり個人的に最強な時期のBjörkが帰ってきたという感じ。Arca自身も、今年のフジロックのBjörkのステージにおける彼の姿勢からも伝わる通り彼女の相当なファンだと思うけど、「Björkの持ち味を最大限に引き出しつつ、決してそれを邪魔しない」という点で最高のプロデュース・ワークを見せてくれた。

Björk - "Arisen My Senses"




さて、Arca絡みでこちらも。

Ryuichi Sakamoto / async (2017)
★★★★★
Ryuichi Sakamoto async

Ryuichi Sakamoto / ASYNC - REMODELS (2017)
★★★★★
Ryuichi Sakamoto ASYNC - REMODELS

教授こと坂本龍一が今年アルバムを出していたことすら知らなかったほどにノーチェックだったけど、海外の音楽メディアFACT Magazineが年間ベスト1位にこの「async」を選んだという話を聞き軽く調べてみると、最近リミックス盤(リミックス、カバー、リアレンジなどの総称としてRemodelという言葉を使っている)が出たらしい。

その参加アーティストはCornelius、Arca、Fennesz、Alva Noto、Oneohtrix Point Never、Andy Stott、Yves Tumer…と現代音楽/アンビエント/エクスペリメンタル系の錚々たるメンツ!ということで俄然興味がわき、リミックス盤だけを買ってもなぁ、ということでオリジナルの方と併せて購入(一応自分へのクリスマスプレゼント扱い)。

Arcaが日本語で歌っているという飛び道具もありつつ、内容はこれらリミキサー陣のメンツが好きであればたまらない感じ。オリジナルとリモデル盤がお互いの魅力を引き立て合っていて、双方ともに素晴らしい出来。

Ryuichi Sakamoto - "async (Arca Remix)"




今年はR&Bやヒップホップ系の、広義の「ブラック・ミュージック」が豊作だったなー(特に女性アーティスト)という印象で、今月はそれらをガッツリ聴いてました。

Fergie / Double Dutchess (2017)
★★★★★
Fergie Double Dutchess

この曲はSpincoasterの年間ベスト・トラック企画でも3位に挙げています。かっこよすぎ…。

Fergie - "Hungry feat. Rick Ross"




Rapsody / Laila's Wisdom (2017)
★★★★☆
Rapsody Lailas Wisdom

Rapsody - "Power feat. Kendrick Lamar & Lance SkIIIWalker"




SZA / CTRL (2017)
★★★★☆
SZA CTRL

SZA - "Supermodel"




Kelela / Take Me Apart (2017)
★★★★☆
Kelela Take Me Apart

Kelela - "Blue Light"




Vince Staples / Big Fish Theory (2017)
★★★★★
Vince Staples Big Fish Theory

Vince Staples - "Crabs In A Bucket"




あとは以下のような、無国籍感というかジャンルレスな感じのアーティストとか。

Ibeyi / Ash (2017)
★★★☆☆
Ibeyi Ash

Ibeyi - "Deathless feat. Kamasi Washington"




King Krule / The Ooz (2017)
★★★★★
King Krule The Ooz

King Krule - "Half Man Half Shark"




Midnight Sister / Saturn Over Sunset (2017)
★★★☆☆
Midnight Sister Saturn Over Sunset

Midnight Sister - "Blue Cigar"




その他新譜。

Chelsea Wolfe / Hiss Spun (2017)
★★★☆☆
Chelsea Wolfe Hiss Spun

初期のPJ Harveyみたいなゴリゴリのハードコアにブラック・メタルの様式美だったり、初期Portisheadのホラー風味を合わせたゴス・クイーンChelsea Wolfeの新作はかなりヘヴィーで強烈。前作までかすかに残っていたフォーク色はなくなり、完全にハードコアに振り切れてます。表1のアートワークはちょっと笑っちゃうけど(ウ〇コ座り…)、内側の血と髪の毛の写真とかコワすぎ。

Chelsea Wolfe - "16 Psyche"




Kelly Lee Owens / Kelly Lee Owens
[Extended Edition] (2017)

★★★★☆
Kelly Lee Owens Kelly Lee Owens

インディー・ギタポ/シューゲイザー・バンドのThe History of Apple Pieのベーシストがこんなストイックなエレクトロニック作品を作るとは。でもさすがバンド出身なだけあって歌心のあるメロディと、クラブ・ミュージック的な側面とのバランスが素晴らしい。Extended EditionはAaliyahのカヴァーを収録したボーナス・ディスク付き。

Kelly Lee Owens - "Throwing Lines"




・・・・・・・・・ / 『 』 [期間限定フリーパッケージ]
(2017/2018)

★★★☆☆
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巷で話題の「シューゲイザー・アイドル」が来年1月にリリースする予定のデビュー・アルバムを、なんと期間限定で先行フリー配布(現在は終了)。複数のトラックメイカー/プロデューサー/ソングライターが楽曲提供しているためクオリティにバラつきがあるのが若干気になるが、For Tracy Hydeのメンバーによる「ソーダフロート気分」や「スライド」(こちらは先日の1トラック73分シングルにも収録)などは良かった。



以下は旧譜。

D∆WN / Redemptionheart (2016)
★★★★★
DAWN Redemptionheart

毎年、「これ去年のうちに聴いておきたかったー!」という作品があるわけだけど(もちろん年間ベストに入れたかったという意味で)、今年はこれ。アーティスト名、アルバム名ともにちょっと複雑な事情があってよくわかっていないんだけど、Dawn Richardがもともと『Redemption』というアルバムをデジタルでリリースして、その後D∆WN名義でボーナス・トラックを加えたフィジカル・デラックス盤としてこのアルバムを出したという感じなのかな。いずれにせよアートワーク含めかっこいい。

D∆WN - "Black Crimes"




今月は新譜中心に聴いていたので旧譜はあまり聴けず。今年初めに130枚くらいレンタルした旧譜は年内に聴き終えるつもりでいたけど3枚を残して断念、残りは来年に持ち越し。とりあえず「クリスマス・イヴ」が収録されている山下達郎の3枚組ベスト盤を12月中に聴くことができたのでよしとしよう。

山下達郎 / OPUS ~ALL TIME BEST1975-2012~
(2012)

★★★★☆
山下達郎 OPUS ALL TIME BEST1975-2012



Lionel Richie / Back to Front (1992)
★★★☆☆
Lionel Richie Back to Front
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