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Albums of the Month

Albums of the Month (2019年2月)

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2月に初聴きした音源まとめです。2019年リリース作をようやく買い始めました。2月に聴けたのはワンオクとBeirutの2枚のみですが、3月頭にもいろいろ届くので楽しみです。


新譜はSpotifyでちょいちょい聴いてます。ストリーミングサービスを有効活用してはいるけど、ストリーミングで聴くのとCDやダウンロードなどで聴くのとは全然別って感覚で。年間ベストとかをやっている人の中にはストリーミングで聴いた作品を入れている人も少なからずいるのかもしれないけど、自分はそれはしないかな。

っていうのも、例えば音楽鑑賞と絵画鑑賞って、「芸術鑑賞」という枠組みにおいては同じだと思うんですが、自分にとってはストリーミングって絵画に例えるとこんな位置付けで。

フィジカルで音楽を聴く・・・画家が描いた絵画を部屋の壁に飾って鑑賞する
デジタル(ダウンロード/インポート)・・・画家が描いた絵画のコピー(レプリカ)を部屋の壁に飾って鑑賞する
ストリーミング・・・画家が描いた絵画の画像データをPCやスマホで見る

まあフィジカルだって大量生産品であり、世界に一点だけじゃないので絵画とは違うかもだけど、それは置いといて。

CDやアナログレコードというのは自分で複製できないし、触ることができたり、「所有欲」を満たせたりする。そういう点では実物の絵画と同じだなと。デジタルは、ダウンロードしたものやインポートしたもの問わず、自分でファイルを複製することができ、コピー元とコピーされたものに対して価値の差は出ません(劣化はしますが)。絵画にあてはめると、レプリカの絵であっても飾ることや触ることはできるし、所有欲もある程度は満たせる。

一方で、絵画の画像をPCやスマホで見るだけで、その絵画がどんなものであるか知ることはできる。「山と空と人物が描かれていて、色彩が鮮やかでとてもいい絵ですね」という感想を述べることもできる。でも絵に触ることはできないし、所有欲も満たせない。「鑑賞することができた」という達成感や知識欲が満たされるだけです。自分にとってストリーミングで聴いた音楽はこの感覚に近いです。どんな音楽か知ることはでき、感想を述べることもできる。でも、「自分のもの」ではないんです。なので、例えばこのALBUM OF THE MONTHの記事にストリーミングで聴いた作品を「今月聴いた音源の一枚」として加えることはできないし、年間ベストアルバムの中に加えることもできない、というわけです。

この辺の考え方は世代によっても違うだろうし、自分の考えは古くて頭固いなともわかってはいますけどね。


…と、前置きが長くなりました、本題です。


ONE OK ROCK / Eye of the Storm [International ver.] (2019)
★★★★☆
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前々作の『35xxxv』は2015年の年間ベスト42位、前作の『Ambitions』は2017年の年間ベスト15位に選んでいて、「ライブが観たい日本のバンド」を挙げるとすれば5本の指には入るであろうワンオク。そんな彼らの最新作をインターナショナル盤で購入。

おそらくこの作品の賛否は真っ二つだと思うけど、確かなのはめちゃくちゃクオリティが高いということ。もちろんこれは、「海外のバンドにも劣らないクオリティの高さ」とか「もはや洋楽!」といったような、「邦楽は洋楽に比べて劣っている」という的外れな前提ありきの感想ではない。ソングライティングやサウンドプロダクション、ヴォーカルをはじめとするメンバーそれぞれの技術力、演奏力の高さ含めてとても素晴らしいと思う。

逆に悪かった点は、どこかで聴いたような音の質感が増し、スタイルとしてスタンダードな感じになってしまったところだ。例えば『Ambitions』は、彼らが以前から持っていたハードコアな要素とコンテンポラリーなポップスとしての意匠が見事に合さっている点において非常に面白く、新鮮でもあった。以前自分もこのブログ内のどこかで「『Ambitions』みたいなサウンドが今後のスタンダードとなり、後から「早すぎた名盤」なんて呼ばれるかもしれない」みたいなことを書いた記憶があるが、折しもこのタイミングでBring Me The Horizonが『Ambitions』と共鳴しそうなアルバム『Amo』(これが来月届くCDのうちの一枚。楽しみ)がリリースされ、いよいよ「この感じの音」が盛り上がっていきそうな中で、ワンオクがさらにその先へ進んだのなら最高だった。が、そうはなっていないような気がする。

話を矮小化したくないので特定の音楽ジャンルをあてはめたくはないから、これまでのワンオクのサウンドをAとするならば、『Ambitions』はA+Bな音楽だった。だから次のアルバムにはA´+B´、あるいはA+B+Cみたいなサウンドだとより楽しめたけど、この『Eye of the Storm』は言ってみればB、つまり『Ambitions』からAの要素を抜いただけのようにも感じられる。

自分はワンオクに関してはニワカなので(2015年のフジロックで観てハマった)、Aの要素が無くなるのは嫌だ!というわけではない。ただ、AとB両方があってこそ面白かったのにAがなくなったらただのBになってしまうし、そんでもって世の中にはBっぽいものがゴロゴロいるし…。もちろんB自体は自分も好きな音楽系統なので、この作品もサウンド自体はお気に入りなのは確かだ。でもワンオクにやってほしかった音かどうかと言われると微妙なところ。

いずれにしても、ワンオク自らが本作を「第二章」と謳い、過去にしがみつくバンドではないことはよくわかったので、今後も楽しみではある。



Beirut / Gallipoli (2019)
★★★★☆
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Beirutの5作目にして、アルバムを聴くのは今回が初。うん、このタイトルがこんなにしっくりくる作品はないだろう。「ガリポリ」とはイタリアにある都市の名前で、自分は行ったことないし詳しいことも知らない。でも「ガリポリ」という言葉の響き、想起されるイメージが、この作品のムードにピッタリ。トロンボーンの音好きにもたまらない。

ところで、ガリポリもベイルートも地中海を望む都市名である。ベイルートとガリポリを結ぶ、キプロス島やクレタ島などに立ち寄りながらの船旅のBGMとしても最高の「地中海クルーズ・エキゾチカ」なサウンドトラックなのではないだろうか。

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