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Albums of the Month

Albums of the Month (2019年5月)

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きのこ帝国活動休止の報に凹んでいるわたしです。まだライブ観たことないのに…。が、そもそもライブ自体を『タイム・ラプス』(ちなみに去年の年間ベスト2位)リリース以降2回しかやっていなかったわけで、しょうがないっちゃしょうがないんだけど。しばらくは佐藤千亜妃ソロを楽しみつつ、活動再開の日を待つことにします。



さて先日、今の家に引っ越して5年を迎えたのを機にいろいろ整理しまして。古いカセットとかMDとか8cmシングルとか結構あるんだけど、まーこういうのは想い出いっぱいなので捨てられないですね。ただ、PCに取り込んでiTunesで聴くのが普通になった今となってはこれらを聴くのもちょっと面倒で。しかもシングルって2曲とか3曲で終わっちゃうし。で、とりあえず手持ちの8cmシングルを全部取り込んでひとつのプレイリストにまとめてみました。

やはり2曲くらいずつ取り込んではディスク入れ替えっていう作業はかなり面倒だったけど、全100曲・トータル7時間超のプレイリストは流しっぱなしBGMにできるので良いですね。

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ほんの一部です


ラインナップは自分所有のものと奥さん所有のものをごちゃ混ぜで、自分所有だとWANDSやDEENなどビーイング系、X JAPANやLINDBERG、松田樹利亜などロック系/バンド系がメイン。奥さん所有のはもっとバラエティ豊かでWINK、小泉今日子、森口博子といったアイドル歌謡の流れを汲むJポップと、Jitterin'Jinn、JUDY AND MARY、L⇔Rといったバンド系、あとは米米CLUBやB.B.クイーンズ、大事MANブラザーズバンドといったミリオンヒット系など。プレイリストの曲順は一応少しこだわって並べてみたけど、一番のお気に入りはどうしても浮いてしまいがちなたまとX JAPANを並べたところ。「さよなら人類」のカップリング「らんちう」終わりからの「Silent Jealousy」イントロ、ギャップあり過ぎて笑ってしまう。

たま - "らんちう"


8cmシングル世代なら、手持ちの音源を適当にプレイリストに並べるだけでとても楽しめると思うのでぜひお試しあれ。



そんなわけで今月初聴きした作品まとめ。

Vampire Weekend / Father of the Bride (2019)
★★★★★
Vampire Weekend Father of the Bride

去年のフジロックで彼らを観て、特にラストの「Obvious Bicycle」が、めちゃくちゃMovin' On Upしたアレンジで好きだった。そして今年先行公開された「Harmony Hall」も同様のアレンジで、密かに期待していた新作。

Vampire Weekend - "Harmony Hall"


Primal Scream - "Movin' on Up"



そもそもVWって、一応好きな部類ではあるけど最近は自分のモードの変化から、ここ5年くらいどのアルバムも全然聴いてなかったと思う。でも今回のこれ、最高傑作じゃないですか!

言語化は難しいのだけど、最近の自分にとってストライクな音楽傾向を勝手に「マイ・アメリカーナ」と呼んでいて。まず「アメリカーナ」というのは「アメリカがルーツの音楽」ってことなんだけど、この定義が曖昧なので自己流解釈という意味で「マイ」を付けたもの、つまりざっくり言うと「自己流解釈でなんとなくアメリカっぽい音楽」のことです。うん、雑!

古き良きアメリカの音楽、アメリカっぽい音楽、アメリカの原風景が浮かびそうな音楽って思ってくれればいいです。カントリー、ジャズ、ソウル、ゴスペル、フォーク、ハートランド・ロック、そんなところになると思うんだけど、ニューヨークやLAよりはテネシーとかコロラド、ミズーリ、アラバマ、ケンタッキーみたいな中部・南部っぽいイメージ。行ったことないのであくまでイメージだけど。

アーティストの出身地に関係なく、例えばここ数年のお気に入りアルバムであるThe Killers『Battle Born』、The Lumineers『Cleopatra』、First Aid Kit『Ruins』、Tiny Ruins『Olympic Girls』なんかは皆共通して、この「マイ・アメリカーナ」的な部分に惹かれてハマった作品。この『Father of the Bride』もまさにこれ。この感じがイマ好きなのよ。



そして今月はもうひとつ、「マイ・アメリカーナ」を感じさせるお気に入りの作品がある。

Jenny Lewis / On The Line (2019)
★★★★★
Jenny Lewis On The Line

それが4作目となるこちら。やたらとバスドラがズシズシしてるのが最初気になったけど、何回か聴いているうちにこの音が心地よくなってくる。ほどよくオーセンティックでほどよくモダンなのが良い。そして何よりメロディが良い。

Jenny Lewis - "Heads Gonna Roll"




Billie Eilish / When We All Fall Asleep, Where Do We Go? (2019)
★★★★☆
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今や勢い留まるところを知らない彼女だけど、その人気のヤバさを実感したのは去年1月にシンガポールで行われたLaneway Festivalでのこと。このフェスは3つのステージがあって、そのうちの2ステージ、Garden StageとBay Stageは隣り合っており、交互にパフォーマンスされる。片方のステージが演奏中は、隣のステージではセッティングをするという方式だ。The Ransom Collectiveというフィリピンの大所帯インディー・ロック・バンドを観ていたら、突然斜め後ろから「キャー!!」「ギャー!!」「ワ――!!!」みたいな大歓声が上がった。ステージ上はゲストが登場したわけでもなく普通に演奏中だったので、え、何!?と思って振り向くと、みんなの視線は今演奏中のステージではなく隣のステージに注がれていた。

みんなの視線の先にいたのは、リハを始めたBillie Eilishであった。今演奏中のバンドそっちのけで、みんなリハ中のビリーの姿に熱狂してる…しかも、その歓声はまるでジャスティン・ビーバーやテイラー・スウィフトに向けられるような黄色いもので、「え、今の人気こんな凄いことになってるの!?」と驚愕したものだった。

The Ransom Collectiveの演奏が終わると隣のステージへと流れる人の動きは凄いものだったし、最初はかなり前の方で観ていた自分も途中で後方に離脱せざるをえないほどだった。

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at Laneway Festival Singapole 2018 接写し過ぎて会場の熱狂度が全然伝わらない写真

彼女の何がそんなに人々を熱狂させるのか?ということを考えてみると、彼女はやはり「オルタナティヴな存在」だからではないだろうか。時代の移り変わりとともに大衆的な女性アイコン(Katy PerryやTaylor Swiftなど)が次々と登場するが、その音楽スタイルもやがてはトレンドとして形骸化し、似たり寄ったりのフォロワーも多数生まれてくる。大衆も、だんだんその状況に飽和してくるとそのカウンターとなる「陰」の存在を渇望するようになる。そうした状況で生まれたのがかつてのFiona Appleであり、Lana Del Reyであり、Lordeであり、そしてBillie Eilishなのだと思う。

Billie Eilish - "Bury A Friend"




Editors / The Blanck Mass Sessions (2019)
★★★★☆
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Editorsはやっぱり『In This Light and on This Evening』が最高傑作だし次点は『In Dream』だと思う。彼らは作品ごとに微妙に雰囲気を変えてくるけど、トム・スミスのバリトン・ヴォイスはやっぱり「無機質」とか「デカダン」と形容したくなる音にぴったりハマる。The Blanck Massとのコラボにより『Violence』収録曲を再構築した本作も比較的その系譜の音だけど、予想していたよりは尖っておらず、むしろ温かみのある音。まるで人工知能ロボットのように無機質さと人の温もりが同居したような感じ。

Editors - "Barricades"




Holly Herndon / PROTO (2019)
★★★★☆
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その「無機質」とか「デカダン」に、「狂気」も加えるとこういう感じになるのかなっていうHolly嬢の4作目。前作『Platform』はASMRとかもやっていて面白かったけど今作はアンビエント風な曲やほぼアカペラな曲もありつつ、ポップとアヴァンギャルドのギリギリを責めるところがThe Knife的だなあと思う。

Holly Herndon - "Eternal"




YUI / HOW CRAZY YOUR LOVE (2011)
★★★☆☆
HOW CRAZY YOUR LOVE

Flower Flower / 実 (2014)
★★★★☆
Flower Flower_mi

去年の年間ベスト・アルバムでFlower Flowerの2nd『スポットライト』を11位に選んでいたり、まあyuiの声とか曲調とかとても好きなんだけど、その割にソロ時代の曲とかコンプしてないしそもそもFlower Flowerの1stまだ聴いてなかった(てへ)ってことで。この2枚は同じ人が歌っているのに全く違う印象を受けるし、だからこそ彼女がこれまでのキャリアを一旦リセットしてバンドで活動を始めた理由も合点がいく。1stの時点では『スポットライト』ほどの完成度には至っていないけど、ポストロック的な意匠が随所に垣間見えるなど確実に「実」は撒かれていると感じさせる意欲作。

YUI - "HELLO"


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