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Albums of the Month

Albums of the Month (2019年6月)

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Bring Me The Horizonの単独公演が決まり歓喜したものの、チケット一般発売直前にオープニングアクトとしてHYDEの出演が決定し競争激化。そして見事にチケットがご用意できませんでした。いや、HYDEにもHYDEファンにも罪はないけど、もう少し後での発表でも良かったんじゃないですかね?っていうかHYDEもめちゃくちゃ観たかっただけに残念。

というわけで今月初聴きした作品のまとめです。





The Get Up Kids / Problems (2019)
★★★★☆
The Get Up Kids Problems

The Get Up Kidsの99年作の2nd『Something to Write Home About』は何度聴いても色褪せない名盤だ。リリースから20年を経た今でも、月に1回以上のペースでコンスタントに聴き続けてきている。そんな大好きなエモ・バンドもかつては一度解散し、その後復活するも2011年の復活作『There Are Rules』は微妙な出来で、その年のフジロック出演時における新作の曲と過去曲とではオーディエンスの反応に明らかな温度差があり、当然彼らもそれを痛烈に感じたことだろう。

そんなわけで再び休止状態になってしまうが、またしても彼らは戻ってきてくれた。今度は「旧来からのファンが喜んでくれる形」で、だ(実際彼らが古参に媚びたかどうかは知らない、そんなことはどうでもいい)。今回は「エモ」というよりは良質なギター・ポップ/パワー・ポップという感じが強いので、これまでの作品で一番近いのは『Guilt Show』だろうか。本作が彼らのディスコグラフィの中でどの位置に並ぶかはまだ何とも言えないけど、ひとまず『There Are Rules』は超えたので良かった。

…一応彼らの名誉のために。『There Are Rules』もそんなに悪い作品ではない。ただ、2011年当時すでに古くなりかけていた2000年代中期のポスト・パンク・バンドっぽい音だったし、「なぜ今それをあんたらがやる?」みたいな感じではあったな。

The Get Up Kids - "Satellite"




Mannequin Pussy / Patience (2019)
★★★★★
Mannequin Pussy Patience

6月のリリースで最も楽しみにしていたのがこちら。フィラデルフィアの4人組バンドがパンク系の老舗エピタフ・レコードからリリース。女傑ヴォーカルにパワフルなサウンドとポップなメロディで、HoleやBully好きなら間違いなしと言えるのでは。

それにしても自分は一時期、エレクトロニックな音やブラック・ミュージック寄りの音に傾倒していたけど、なんか最近再びバンド・サウンド嗜好に回帰してきている気がする。

Mannequin Pussy - "Drunk II"




Charly Bliss / Young Enough (2019)
★★★★☆
CharlyBliss.jpg

ブルックリン発の4人組バンドの2nd。あれ、こんなに(最近の)Blondie×Starsみたいな音だったっけ。メロディアスでシンセがキラキラしてるバンドなんてゴマンといるしすでに食傷気味だけど、本作における彼らはそこから抜きん出ていて、メインストリーム・ポップスに寄ったか?と思えるほどの突き抜けっぷりが良い。

Charly Bliss - "Young Enough"




Hatchie / Keepsake (2019)
★★★★★
Hatchie Keepsake

「Sure」のリリースから1年半待ってたデビュー・フルが遂にリリース。まあ「Sure」は入ってないんだけど…。「Sure」超えとまではいかないものの、おしなべて曲は良い。Hatchieを聴いてるといつも、90年代前半のThe SundaysやThe Cranberriesっぽさを感じて懐かしい気分に浸れる。

Hatchie - "Obsessed"




These New Puritans / Inside The Rose (2019)
★★★★★
These New Puritans Inside The Rose

1st『Beat Pyramid』(2008年)や2nd『Hidden』(2010年)からもう10年経つんだなあ。それ以降は全く追っていなくて、すでに解散したのかと勝手に思っていたけど6年ぶりに4作目をリリース。メンバーは減っていつの間にか双子デュオになっていたが、退廃的な部分はそのままに、それに加えて妖艶で荘厳な感じに進化していて、『Pygmalion』期のSlowdiveや『( )』期のSigur RósにちょこっとDepeche Mode風味をまぶした感じとでも言えそう。「Where the Trees Are On Fire」や「Six」なんかはまさにSlowdiveのニール・ハルステッドがSigur Rósをバックに歌ってるかのようだ。

あとジャケが良い。何となくボウイっぽさがあるというか、ニューウェーヴ感のあるジャケ。

These New Puritans - "Where The Trees Are On Fire"




Káryyn / The Quanta Series (2019)
★★★★★
Karyyn The Quanta Series

シリア出身アーティストのデビュー・アルバム。MUTEからのリリースというだけでもアガる(個人的に最も好きなレーベルなので)。FKA TwigsやArca、Julianna Barwickを初めて聴いた時のような衝撃再び。

Káryyn - "EVER"




Ioanna Gika / Thalassa (2019)
★★★★★
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Káryynにも共通するところがあると思うが、「美しいのに、壊れている」っていう音楽が本当に好き。透き通るようなハイトーン・ヴォイスと重厚な電子音やビートが畳み掛けるサウンド。タイトルの「Thalassa」とはギリシャ神話の海の女神のことだけど、彼女の音楽はタラッサというよりはセイレーン(同じくギリシャ神話の海の怪物)と言った方が相応しい。未来のPortisheadみたいな曲もあり。

Ioanna Gika - "Out of Focus"




Caroline Spence / Mint Condition (2019)
★★★★☆
Caroline Spence Mint Condition

ジャケ見る限りどう考えてもカントリー・シンガー。実際フォーク/カントリー系ではあるけど、ややインディ・ポップ寄りと言えそう。フォーク/カントリー寄りのインディ・ポップ・シンガーはたくさん聴いてきたけどその逆は個人的に珍しいパターン。というかとにかく声が良い。癒しの可憐ヴォイス。

Caroline Spence - "Sit Here and Love Me"




NOT WONK / Down the Valley (2019)
★★★★★
Not Wonk Down the Valley

新世代の香りがほのかにするパンク・バンドだとは思っていたけど、まさかここまで急激に進化し「プログレッシヴ・パンク」を奏でようとは。特に「Shattered」が秀逸で、この曲は誰もがRadioheadを想起せずにはいられないだろう。それも『Pablo Honey』『The Bends』『OK Computer』(1st~3rd)の頃…何となく、「You」「Planet Telex」「My Iron Lung」「Subterranean Homesick Alien」あたりに通じるような。青臭さを残しつつも衝動と焦燥をぶちまけながらニヒリズムと虚栄心で作り上げた感じがRadioheadっぽくて秀逸。

初回盤にはアルバムリリース前に行った全曲再現ライブのDVDが付いていたけど、ライブの完成度もおそろしく高くて一見の価値あり。

NOT WONK - "Down the Valley"




宇宙ネコ子 / 君のように生きれたら (2019)
★★★★☆
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オルタナ・シューゲイズ・ポップ・バンドの2作目。アルバムというフォーマットながら全7曲21分とコンパクトで、インスト曲「FILM」含め駄曲は一切ないのだけど、もう少しヴォリュームほしかったかな。せめてあと2曲で全9曲あれば。

宇宙ネコ子 - "君のように生きれたら"




NOKKO / colored (1994)
★★★☆☆
NOKKO colored

先月家にあった8cmシングルを全部iTunesに取り込んでみた話をしたけど、奥さんが持っていたNOKKOの「アンテナ / イ・ノ・チ」(両A面シングル)をとても気に入ったので収録アルバムをAmazonマケプレで購入。前作『I Will Catch U.』は完全フロア仕様の作品だったけどこちらはロック/ポップス寄り。曲調はバラエティに富んでいるけど全体的にサイケ風味のオーケストラル・ポップといった趣。


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