初聴きディスクレポート

洋楽ひとことレビュー Vol.18

12月中旬以降聴いたアルバムの感想です。今年最後の「洋楽ひとことレビュー」になります。邦楽も混ざってますが、気にしないでください(笑)

<★の解説>
★★★★★今年の名盤上位20位以内確実!
★★★★☆すばらしい!
★★★☆☆普通に良作!
★★☆☆☆若干気になる部分もあり。もう少し聴きこみたい!
★☆☆☆☆あらら期待外れ・・・
☆☆☆☆☆全然ダメ・・・


Daft Punk / Tron Legacy Sound Track
★☆☆☆☆
低評価なのはごめんなさい僕のせいです。情報をしっかり拾ってなかったので、「映画のサントラをDaft Punkが手掛けた」という認識ではなく「Daft Punkの4枚目のオリジナルアルバムがそのまま映画のサントラになっている」と勘違いしていたのです。
なので、バリバリのエレクトロを勝手に期待してしまい、肩透かし・・・でもちゃんと映画のサントラとして聴けば、いいかもしれない。近日中に映画を観る予定だけど、観たら印象変わるかも。


These New Puritans / Hidden
★☆☆☆☆
英NMEが2010年の年間ベストアルバムに選出したアルバム。全編を包む暗黒サウンドが受け付けず・・・自分はやはり明るくてキャッチーなものが好きです。


The Beach Boys / Smiley Smile
★★☆☆☆
1967年作品。Pet Soundsが好きな自分としては、その直後の実験的な作品を聴いてみたくなって手を伸ばしてみたのですが、ブライアン・ウィルソンの頭の中で鳴る無数の「音の断片」を繋ぎ合せたようなサイケデリックな音にびっくり。ファンの中でも賛否が分かれているようなので、もう少し聴きこみたいと思います。


Everything Everything / Man Alive
★★☆☆☆
各楽器パートはうまいしセンスがあると思うけど、ボーカルのクセのある声質は好き嫌いがはっきり分かれそう。自分は後者でした。
アルバムの終盤2曲はカッコよかったけど、全体としてはいまひとつな印象。


Admiral Radley / I Heart California
★★☆☆☆
大好きなバンド、グランダディのジェイソンとアーロン、そしてアーリマート(未聴、気になる!)のメンバーで構成されたバンド。
曲によってボーカルが異なるので、ちょっとアルバムの統一感はない感じ。グランダディ印の、泣ける曲も多いけど捨て曲もちらほら。


Derolean / Subiza
★★☆☆☆
1回聴いた段階での評価なので低い。正直初めて聴いたときは、ドラムの音とか古い(90年代初期な感じ)と思った。でも今は好きで、ヘビロテしてます。
バレアリックでサイケデリックなダンスミュージックとバンドサウンドの融合、非英語圏(彼らはスペインのバンド)らしい情緒が漂っています。


Derolean / Ayrton Senna EP
★★★☆☆
アルバムよりもこちらの方が好き。サウンドのクオリティもこちらの方がなぜか高い気がします。収録曲はすべて名曲。


Baths / Cerulean
★★★☆☆
小太りなヲタ青年によるビートのカットアップ/コラージュ的作品。ときにシューゲイズ。全曲、テンポがほぼ同じなのでアルバムとして通して聴くとやや単調なのが残念。メロディアスでポップだし、ビートもかっこいいのでもっといろいろなテンポがあるとアルバムとして楽しめると思う。


Janelle Monae / The Archandroid
★★★☆☆
海外メディアではかなりの高評価を受けているこの作品、古き良きヒップホップやソウルのイイとこ取りで懐かしさもありながら、かなりサウンドメイキングは斬新でかっこいいのだけど、意外と歌部分は普通。ラップは結構うまいのですが。
ただ、ミュージカル風にアルバムを仕立てたことによりコンセプトが明確になり、アルバム通してストーリーを楽しみながら聴くことができたのでそこは評価。


Gustaf Spetz / Good Night Mr Spetz
★★☆☆☆
惜しまれつつ解散したEskju Divineのボーカルによるソロ作。Eskju Divine同様、高揚感のあるピアノサウンドは素晴らしい。ただ、バンドの時とは敢えて違うことをやろうという姿勢で、少しイメージと違う曲もやっていて、それが若干空回り気味なのがもったいない。


Allo Darlin' / Allo Darlin'
★★★★★
イギリスの4人組バンド。Weezerやシンディ・ローパー、ザ・ドラムスへのオマージュ的な曲群に、聴いていて思わずニヤッとさせられます。曲調の方はタンバリンやホーン、ウクレレやバンジョーも取り入れ、そこに可憐な女の子ボーカルが乗るという極上のポップス。
ちなみに、曲名も「ウディ・アレン」や「ヘンリー・ロリンズ・ドント・ダンス」など、やはりニヤッとさせられます。


Home Video / The Automatic Process
★★★★★
まず、声がトム・ヨークに激似。それだけでなく、不穏に響くピアノやダークな曲調もレディオヘッド風なのだけどこのバンドの真髄はそこではない。エレポップもしくはエレクトロ、ポストパンクを通過した、キャッチーなシンセフレーズから流麗なピアノ、はたまたビヨビヨなブリープ・シンセまで、表現の幅が広い。サウンドメイクのセンスからソングライティングのセンスも抜群で、ここにまた新たなブルックリン・シーンの新星が誕生したという感じ。今後が楽しみです。


Brian Eno / Small Craft On A Milk Sea
★★★★☆
全編ボーカル作品だった前作(だったかな?)の「Another Day On Earth」に対して、こちらは全編インスト。その分、余計なイメージに縛り付けられることなく、聴き手がそれぞれ目の前に自由に風景を描くことのできるまさに「音のみで作られた映画」。WARPからの作品ということからか、ビートも今までより際立っています。
ハンマービートに、ノイジーなギター(風)サウンドが乗る新機軸「2 Forms of Anger」は鳥肌モノです。


神聖かまってちゃん / つまんね
★★★☆☆
年末最大のお楽しみだった彼らのメジャーデビューアルバム。やはり泣きのメロディと切実に現代社会の閉塞感を描いた歌詞はすばらしい。
ただ、基本的にネットで公開済み音源(の子による宅録ソロ作)のバンドでの再構築なのだけど、バンドメンバーが<の子>の頭の中で鳴っていたサウンドを表現しきれていないのがもどかしい。表面的に聴いて、バンドで再現してみただけになってしまっている。これと似ている状況で、全く反対の成果を得た、つまりトム・ヨークの頭の中で鳴っている音楽を、的確にまたはそれ以上にバンドで表現しえたAtoms For Peaceとは対極にある、と考えてしまう。今後のメンバーの表現力の向上に期待。
あと、彼らの魅力の一つである「トラッシー感」が完全に失われているので、彼らの作品がメジャーからリリースされたというそれだけで「事件」であることを抜きに考えると、メジャーレコード会社に魅力を封じ込められてしまったということがあらためて残念。


神聖かまってちゃん / みんな死ね
★★★☆☆
こちらは自身のインディーレーベルからのリリースということで、「トラッシー感」を取り戻した作品。「つまんね」とはサウンドプロダクションがまるまる異なります。極上の名曲は「友達を殺してまで」に大量投入してしまったためか、そのような曲は少ないながら、やはり<の子>の才能は今後が楽しみです。「おしっこが 私漏れそうなのです おしっこが おしっこが 早くお口を用意しなさいあなたたちっ」と歌われる「あるてぃめっとレイザー!」の破壊力は抜群。


Parades / Foreign Tapes
★★★★☆
オーストラリア出身の男女混成バンド。各メンバーが影響を受けたアーティストはSigur RosとAphex TwinとSmashing Pumpkins。ドラマティックな曲展開とパワフルでポリリズムなドラム、かわいらしい女性ボーカル、エッジの利いたギターカッティングや浮遊感のあるエフェクトなど、ハイセンスな要素が詰まっています。こう書くと小難しい印象になってしまいますが、激キャッチーで激ポップ。


Moderat / Moderat
★★★★☆
ModeselektorとApparatによるユニットの2009年作。音の粒感が立ちまくりのビートがかっこいいし、意外とボーカル曲も多くキャッチー。自分ブン殴りのジャケも秀逸。


Tokyo No.1 Soulset / Best Set
★★☆☆☆
10年以上前に聴いていたバンド。とあるきっかけでふと聴きたくなり、ベスト盤を借りてみた。昔の曲は懐かしさもありつつ、こんなカッコいいトラックを作るバンドが10年以上前からいたのだなーと感慨深げですが、ここ数年の曲は少しJ-POPにより過ぎてて好きになれなかったです。


The Morning Benders / Big Echo
★★★★☆
snoozerにて見事2010年の年間ベストアルバムとなった作品。サイケではあるけど、ヘヴィではなく、ほんのり軽めのサイケで、哀愁感も感じさせるメロディアスな曲調がいい。哀愁とは言っても、サッドな感じではなくどちらかと言うとセンチメンタル感やノスタルジー感。アルバム全体が、同じ雰囲気ですっきりとまとめられつつも、曲はそれぞれ違った魅力を持っています。


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