映画

2010年に観た映画 BEST15

さて、2月7日に始めたこのブログも無事、一周年を迎えました。読者の皆さま、いつもありがとうございます。2年目ということで、もっと自由度を上げつつ、芯もブレることなくこのブログを続けていきたいと思います。

記念すべき2年目の最初のポストは、当ブログ始まって以来、初の「音楽以外のテーマ」ということで今回は「映画」。音楽とは切っても切れない映画のことについてです。音楽きっかけで映画観ることもあるし…とは言え、2010年に観た映画はそこまで数は多くないです。個人的なお気に入り順に、上位15位までランク付けしてみました。ちなみに2010年公開作品ではなく、映画館やDVDレンタル含め、2010年中に観たものです。


No.15 「Dr.パルナサスの鏡」 The Imaginarium of Doctor Parnassus - 2009年イギリス
dr
ヒース・レジャーの遺作というトピックを抜きに考えても、ファンタジックな映像美とドラッギーな世界観が面白い。ストーリー自体は単純な話のようでいて奥が深くて、たまに「これどういう意味?」と思ってるうちに置いてかれるけど、わりと分かりやすいストーリー展開でした。ストーリーそのものよりも映像技術がよかったかな。でもやっぱり・・・主役を演じる人が次々に変わるというのは大いなる違和感。


No.14 「ボーイズ・オン・ザ・ラン」
- 2010年日本
boyzontherun
この中で唯一の日本映画。原作の漫画も読んだことないし、銀杏BOYZも好きではないけどイケてない男子のイケてないストーリーのベタさに、劇場でも結構笑ってしまった。松田龍平の悪人っぷりもいい味だし、ヒロイン役の黒川芽以がかわいらしい。


No.13 「Flipped」 日本未公開 - 2010年アメリカ
flipped
これは飛行機の中で観たんですが、日本で今年公開されるんでしょうか。幼馴染の男の子と女の子の、すれ違いだらけの恋愛物語なんだけど、精神的に成長していく過程や同じ出来事の男女の目線による認識の違いが効果的に書かれていて面白い。しかも性格は、男の子は意気地無しで内気なナイーブ少年、女の子は芯のあるしっかり者のサバサバ系。この女の子に、男の子が振り回されつつ、ウザがったりしつつだんだんと心境に変化が見られる感じがうまく描けてる。でも、着陸の都合で最後の10分くらいが観れなかった!気になるので、機会があればぜひラストまでしっかり観たい。


No.12 「クレイジー・ハート」 Crazy Heart - 2009年アメリカ
crazyheart
この映画はまず、音楽がいい。観終わった後、カントリーとかアメリカの古き良きルーツ・ミュージックが無性に聴きたくなる。昔は人気者、でも今は落ちぶれたシンガーを演じるジェフ・ブリッジスがハマり役のアル中ダメ男を見事に演じきっています。ライバルであり古くからの友人としてコリン・ファレルがめちゃくちゃいい人で、それもちょっとホロリとさせられます。


No.11 「ゾディアック」 Zodiac - 2007年アメリカ
zodiac
アメリカで実際に起きた連続猟奇殺人事件の謎を追う男たちの物語。犯人を追うジェイク・ギレンホール、ロバート・ダウニー・Jr.、マーク・ラファロそれぞれが、漫画家、新聞記者、刑事と言う立場で長期に及ぶ調査を続け、様々な葛藤の末に別の道を歩んでいく過程がドラマチックに描かれてます。そしてゾクゾク来るようなシーンの演出が怖い。ハイウェイを走る女性と子供に襲いかかる恐怖と、ジェイクが容疑者の家に捜査に行くシーンのスリル感は、本当にハラハラします。


No.10 「レスラー」 The Wrestler - 2008年アメリカ
wrestler
ミッキー・ローク主演。周りからは体を心配されている年老いたレスラーの悲哀と、親子の絆を描いたホロニガ系ドラマ。この映画の見所は、ローク演じる「ランディ“ザ・ラム”ロビンソン」が自分のことを嫌っている娘と散歩して、廃墟でダンスを踊るシーンです。このシーンがすごくいい。台詞は少なくても、2人の感情がリアルに伝わってくるんだな。あまり詳しくは書けないけど、男ならグッとくるシーンがたくさんあります。


No.9 「ダークナイト」 The Dark Knight - 2008年アメリカ・イギリス
darkknight
ヒース・レジャーがイカれた天才犯罪者ジョーカーを、憎々しいほどに好演。病院のシーンや「爆弾クイクイ」「留置所での拍手」など、お茶目な一面もたくさん見せてくれます。観終わった後鮮烈に焼きつくのはハービー・デントの顔ですが、善人が突然悪人に変わるとき、そんなテーマを掲げつつも、クライマックスの爆弾を仕掛けられた船のシーンでは人間の心に残されている良心というか希望をもたらせてくれます。


No.8 「(500)日のサマー」 (500) Days of Summer - 2009年アメリカ
500summer
賛否両論激しく分かれるであろう映画。まあ、トムもサマーもどちらのこんな男or女、身の回りにいたらイヤだなーと思いつつ、男は趣味の合う女性に惹かれるものなのです。しかもその趣味がニッチであればあるほど、強く惹かれるものだと思う。アメリカ映画で敢えてザ・スミスというのも、アメリカのマッチョイズムに対する、アンチマッチョイズムの象徴的な音楽を狙ったんだという意図がうかがえます。でも実際には結構あり得る話なんじゃないか?と。出来過ぎた退屈なラブストーリーを見るよりは、全然楽しめました。何と言っても最後、また未来の希望が残るところが◎。


No.7 「インセプション」 Inception - 2010年アメリカ
inception
映画館でこの映画を観終わった後の光景がすごく新鮮だった。みんな隣の人とヒソヒソと、「あれがこーで」「つまりこういうこと?」「最後のあのシーンって…」と話し合っている。そんなところもひっくるめて、心の中に漠然と大きな疑問と、後からジワジワくる「なるほど!」という感情が起きてくる感じがすごく好き。難しいけどサジ投げるほどの難解さではないし、いろいろあれこれ考察するのも楽しめる映画だった。予告編を見た段階ではCGを駆使した、映像技術ありきの映画だと思っていたけど、そんなことは全くなくストーリーと世界観で十分楽しめる。日本では「レオ様」と渡辺謙がメインな宣伝のされ方だけど、(500)日のサマーのサムくんとは180°異なるカッコいいキャラのジョゼフ・ゴードン=レヴィットもかっこいいし、激クールなトム・ハーディなど、脇を固める役者の個性が光ってるのもいい。どうみても「ただのオッサン」風なユスフ(すいません役者さんの名前わかりません)さえも、ものすごく愛着を持ってしまったほどです。とにかく、その世界に入り込んであれこれ深く考えることができる映画。


No.6 「アイアンマン2」 Iron Man - 2010年アメリカ
ironman2
これも飛行機の中で観ました。理屈抜きで楽しめるエンターテイメント映画。実はシリーズ前作を観ていないけど十分楽しめるしストーリーも明快。やっぱりアメコミが元だから、ダメ人間全開(だけど憎めない)な主人公を演じるロバート・ダウニー・Jr、実はめちゃくちゃ強い美人秘書のスカーレット・ヨハンソン、トニー・スタークのライバルだけどカッコ悪いところだらけのサム・ロックウェルと、キャラが立ってます。特に役によって全く違う顔を見せるサム・ロックウェル、この人好きです。この映画ではダサいけど何とか出し抜こうとがんばっては空回りしてますが・・・。ミッキー・ロークもメカニックの技術が超一流のまさにマッド・プロフェッサーという感じで適役ながらかっこいいです。


No.5 「パリ、テキサス」 Paris,Texas - 1984年ドイツ・フランス
paris
ヴィム・ヴェンダース監督の代表作でもあるロード・ムービー。予備知識なく観たので、最初は「え、何で砂漠をさまよってるの?」「何でしゃべらないの?」と、疑問だらけ。でもだんだんとそれがわかってくるし、ラストはすごく感動する。それに子役のハンター君がすごくかわいい、というかイケメンだ。今どうなってるんだろう。ナスターシャ・キンスキーもめちゃめちゃかわいくて、例の有名な赤いモヘアニットがすごくセクシーです。


No.4 「ブレードランナー」 Blade Runner - 1982年アメリカ
bladerunner
実は2010年に初めて観た映画ではないです。確か最初に観たのは小学校の高学年くらい。当然この世界観をすべて理解できず、ストーリーも完全に記憶から抜けていましたが、陰湿でギラギラしててサイバーでエキゾチックな街の印象は記憶に残ってた。あらためて観ると、ストーリーの奥に潜む人間の冷酷さとか、人間の温かさとかに気付き「人間とは何か?」ということまで訴えかけてくるものすごく深い話。ちなみに1回流してみた後、詳しくネットでこの映画を調べると様々な撮影裏話や不自然な点などが出てきて、それらを踏まえてもう一度観たら二度楽しめました。


No.3 「月に囚われた男」 Moon - 2009年イギリス
moon
デヴィッド・ボウイの息子ダンカン・ジョーンズの長編初監督作品だけど、父親ボウイの「スペース・オディティ」の世界観に「2001年宇宙の旅」のオマージュが盛り込まれていたり、という点でもいろいろ楽しめるSFムーヴィー。とても低予算で33日間で撮影したとは思えない、作りこまれた月面のセットと、よく練られたストーリー展開は、さすが第12回英国インディペンデント映画賞受賞作品。割とベタな設定のはずなのに、いくつかのちょっと驚く展開が起きるところも好きです。一人二役を演じる主役のサム・ロックウェル(アイアンマン2にも出てた)はまさに奇才という感じでキャラの全く異なる2人の同一人物を見事に演じきっているところもさすが。


No.2 「ヒックとドラゴン」 How to Train Your Dragon - 2010年アメリカ
dragon
普段CGアニメ映画はほとんど観ないのですが、これは評判の高さに押されて観てみた。もちろん3Dで。この映画は絶対に3Dで観るべきですね。海や空の映像がすごくきれいで、ドラゴンにまたがり空を飛ぶシーンなどは3D向き。基本的に、オトナ向けの映画だと思います(劇場で、子供たちは退屈そうに「お腹空いたー」「いやだこわいー」など騒いでました)。最後、戦いの後のシーンは予想通りの展開ながら、なぜかジワっと胸に込み上げてくるものがありました。さらにそのあと、エンドロールで流れるJONSIの歌が流れた瞬間、高揚感と疾走感に満ちた音楽と映像のシンクロ具合に感動。間違いなく2010年公開作品のナンバー・ワン作品です。


No.1 「フローズン・タイム」 Cashback - 2006年イギリス
frosentime
こちらは2010年度作品ではなく、ちょっと前の作品なのですが2010年に観た映画の中では1位です。「ヒックとドラゴン」とすごく迷いましたが…。何の予備知識もなく観たので、初めは「トレインスポッティング」みたいな陽気で悲惨な青春映画かな?と思いました。恋人とケンカ別れし、そのストレスで不眠症(というレベルではなく、まったく眠れない)になってしまった主人公が、スーパーマーケットで夜勤のバイトを始める。そこには、やりたい放題のヤンチャな奴らがいっぱいいて、店内で悪ふざけしまくる、といういかにもイギリス流のユーモア(くだらなすぎるともいう)が効いた作品。ところが途中で見事に裏切られました。「指の骨を鳴らすと時間を止めることができる」という特殊な能力を身に付けた主人公が、女の子を裸にしてデッサンをしたり、と書くと荒唐無稽なストーリーのようですが、本格的なラブ・ストーリーに仕上がっています。特に、ラストの展覧会でのシーンはすごく感動的。謎の「もう一人の時を止める人物」の謎が明かされないままなのも、ミステリアスで面白いです。とにかく、ちょっと笑える青春ドラマと見せかけてしっかりと恋愛の気持の移り変わりをうまく描いていて、あり得ない設定なのにすごくすっきりとストーリーに入り込める感じが好きです。


以上、2010年に観た映画のBEST15本でした。
今後もなにかあれば、映画の話題にもちょっと触れていくかもしれません(うまく書けるかわかりませんが…)。
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