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ひとつのアーティストの作品をじっくり振り返り、ベストソングを考えながら再評価していこうという不定期企画。今回のお題は、ただいま激ハマり中のL'Arc~en~Ciel(以下ラルク)です。
待て待て。ラルクにハマってまだ4ヶ月そこら(その辺の経緯は以前の記事『ラルク・アン・シエルに突然ハマった人の話』にて)なのにもうランク付け?しかも『DUNE』から『REAL』までしかまだ聴いてないだと?中途半端だし、そもそも「じっくり振り返り」じゃないやんけ、って話ですよね。まずはその弁明をさせていただきたい。
確かに僕はまだラルクをまともに聴き始めて数ヶ月しか経っていないし、『DUNE』から『REAL』までのアルバム8枚を聴いただけです。ただ、アーティスト別でここ4ヶ月間の再生回数を集計したら2位と3倍くらいの差を付けるほどの勢いで1位だろうし、今スマホの壁紙もラルクだし、「最近お気に入りの邦楽は?」と聞かれてラルクと即答するくらいにハマっているのです。
彼らの何がそこまで夢中にさせるかというと、ダークで美しい独特の世界観もさることながら、メロディーの良さやアレンジの面白さ、つまるところ楽曲の良さです。おそらくまだ知らない曲の中にもいい曲はたくさんあると思います。『SMILE』以降のアルバムやB面曲もこれからちゃんと聴いてくつもりです。その後でいつか「ラルクのベストソング完全版」をやれたらということで、とりあえず現時点での好きな曲を記録しておきたいというのが今回の経緯です。いわゆる中間発表みたいなものと捉えていただければと。なんせこの最初の8枚だけでも好きな曲がたくさんありすぎるので…。今回だって、もともとはTOP20にするつもりがどうしても収まらず、なんとか30まで絞り込んだ次第です。
あと、僕はリアルタイムで彼らを追っていないので、いわゆる「想い出補正」みたいなのがほとんどありません。そのためファンの間で人気のある曲とかも結構ランク外になってると思います。上位はコアなファンの人たちからしたらちょっと意外な結果かもしれませんが、そういった部分も含め「新参らしい新鮮なランキングだな(笑)」くらいに捉えていただければと。
前置きが長くなりましたが、「現時点での、'93~'00年までのオリジナル・アルバム収録曲のみのランキング」まずは30位から。タイトル末尾の[ ]内は収録アルバムと作曲者名。ちなみに最後の最後で惜しくも漏れた曲(実質31位)はSecret Signsでした。
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全期間で在籍しているメンバーはRobert Smithのみ。他メンバーの顔と名前はまだよくわかってません…
ひとつのアーティストの作品をじっくり振り返り、個人的ベストソングを考えながら再評価していこうという不定期企画。今回はいよいよThe Cureの登場です。
36年のキャリアを持ち、オリジナルアルバムもすでに13枚リリースしている彼らですが、僕自身まだファン歴が浅く、つい先日ようやく全13枚のアルバム音源をコンプリートしたばかり。それにしても、10枚以上作品を出しているアーティストで全コンプリートしたのは他にTM NETWORK(前回このコーナーで取り上げました)ぐらいなのではないでしょうか?どんなに好きなアーティストでも、だいたい5枚くらいアルバム聴くともういいやってなることの多い僕にとって、これは結構すごいことなのです。でも彼らは、13作品聴いても飽きがこないどころか、知れば知るほど魅力が増していくようなバンドだと思っています。
そんな僕も、2007年のフジロックでThe Cureが23年ぶりの来日を果たした際にはスルーするという無関心ぶりでした。この頃まだ彼らの曲を聴いたことがなく、ボサボサの髪、アイライン、真っ赤な口紅という奇特なルックスの小太りのおじさんがボーカルのバンドというイメージしかありませんでした。
その後2009年くらいだったと思いますが、小林克也さんのベストヒットUSAで「Boys Don't Cry」のMVを観て「The Cureってこんなにポップだったのか!」と驚き、ベスト盤『Greatest Hits』から聴き始めました。しかしこの時点では彼らの魅力はよくわからず、どこか捉えどころのない音楽性にかなり戸惑いました。そして何より不思議だったのは、2000年代中盤以降におけるミュージシャン達からのリスペクト集めっぷり。海外フェスではヘッドライナーは当たり前、洋邦問わず彼らからの影響を公言するバンドが後を絶たない状況で、「一体彼らの何がそんなにすごいの…?」という思いを抱きながら、なかなかベスト盤からその先へ一歩踏み出せずにいました。
そんな中、2013年に再びフジロックのヘッドライナーとして出演が決定。これをきっかけとして、とりあえず代表作からオリジナルアルバムを聴いてみることを決意。Twitterでどれから入るのがいいか募り、まずは『The Head On The Door』『Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me』『Wish』といった中期の作品から入りました。しかし曲単位では数曲気に入ったものの、アルバムとなると曲数が多かったり尺が長かったりいろんなタイプの曲があったりで、しばらくはなかなか咀嚼できずにいました。
そんな中転機となったのはその次に聴いた『Disintegration』というアルバム。このアルバムも長いんだけど、メランコリックでドリーミーな世界観が貫かれており、当時よく聴いていた洋楽インディのドリームポップとかにすごく近いものを感じたんですね。そしてその後で『The Head~』『Kiss Me,~』『Wish』を聴き直してみると、"何かが以前と違うんだ、なんでだ全然鳴り止まねえっ!"って感じで。ようやく彼らの魅力がわかってきました。
しかしまだまだ彼らの真髄を知るのはこれから。全アルバムをコンプリートすることを決めた僕はそれから初期の4作『Three Imaginary Boys』『Seventeen Seconds』『Faith』『Pornography』に手を付けました。この辺のアルバムはとにかく暗くて、いびつにささくれ立ち、ヒリヒリとした緊張感のようなものがあり、当時の僕が求めていた音楽要素がありました。中でも最もダークでおどろおどろしささえ感じさせる『Pornography』のかっこよさには結構な衝撃を受けました。
その後、90年代後半以降の作品にも着手。実はあまり期待はしてなかったんですが、いざ聴いてみるとどのアルバムもますます「The Cureらしさ」が研ぎ澄まされたような作風で、その唯一無二の魅力が長い活動歴の間で少しも失われていないことに驚かされました。
そんなわけで、前置きが長くなりましたがThe Cure新参ファンによるベスト・トラック30選+10曲をどうぞ。末尾にはアルバムランキングもあります。
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写真は上からデビュー時、ブレイク時、最近
ひとつのアーティストの作品をじっくり振り返り、個人的ベストソングを考えながら再評価していこうという不定期企画。今回はついに、満を持してのTM NETWORK(TMN時代も含む)の登場です。
なぜ満を持してなのかと言うと、この「○○のマイ・フェイバリット・ソングBEST30」シリーズは2012年の9月から始まったんですが、当時ある方がTM NETWORKのベストソングをブログで発表しているのを読んだのがそもそものキッカケでした。それで自分もTMのベストソングを選んでみようと思ったものの、普段洋楽についてばかり書いているのにいきなりそれをやったらおかしいよなあと思い、まずはWeezerやColdplay、Oasisなどから始めたのでした。
それから2年半、ここで取り上げたアーティストも24組となったわけですが、その間もずーっと、いつTMやろうかと考えていました。しかしどうも順位が決まらない。まず曲数が多いこともあるけど、好きな曲が多すぎるうえに思い入れが強すぎて、正直ランク付けとか無理、とペンディング状態に。
しかし、やるならコンサートに行った今(ライブレポートはこちら)のタイミングしかない!と決心。ただやはり、細かいランク付けは不可能だったので「好きな曲TOP10内に入る曲」と「好きな曲TOP11から30に入る曲」を順不同で挙げることにしました。また、最初の10年間(1984年~1994年)の楽曲と再始動後の楽曲を同列に考えることが困難だったため、TOP30は最初の10年間の楽曲に限定、それとは別に「再結成後の楽曲BEST10」も挙げることにしました(こちらは順位が付いています)。再結成後も名曲が多いんですよね。
それではまずは30位から11位に入る20曲。ちなみに最後の最後で惜しくも漏れたのは「Come On Let's Dance」でした。